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昨日は久しぶりに「休み!」 近ぢか白内障の手術を受ける父の通院に付き添って医者の説明などを聞く。そのあと実家へ一緒に戻り、父の話を聞いたりしつつ、古新聞をながめてみたり(ウチとは違う新聞をたまに見るのはやはりオモロイ)、父が録画していた番組をいくつか見たり(「病だけでなくまるごとの人間を診る 鎌田實さん」や、「映画 日本国憲法」など)、だらっと過ごす。夕方そろそろ帰るかと思った頃に雨が降ってきて、雨があがってから帰宅。
帰ってから、web注文分のあった『We』を発送するなど、ちょっとだけ仕事して、晩ご飯のあとは、本を読む。エイドリアン・フォゲリンの『シスタースパイダー』。こないだ読んだ『ジェミーと走る夏』がおもしろかったので、こっちもリクエストして借りてきたやつ(近所の図書館にはなくて、ヨソから相貸できた)。
表紙をめくったところに、こう刷ってある(こんなところに印刷があるのは珍しい気がする)。
あたしはロックス。
学校の人気者グループには入れない。
ちょっと太った女の子。
勉強は苦手。1マイル走なんて大嫌い。
あたしがあたしになれるのは、
タラハシーのノミの市!
稼ぎは電気代とか保険とかに消えていくけど、
ここがあたしの居場所。
がらくたを売るアイデアはどんどん浮かぶ。
お客さんとの交渉も楽しくてしかたがない。
ここには、
いろんな人たちが集まって店を広げる。
チェーンスモーカーのおばあちゃんミミと、
いとこのジョン・マーティンが
あたしの家族だけど、
いつだって助け合ってるから、
みんな家族みたいなもの。
ここにいると気分がいい。
ここにいると生き生きする。
ここでなら、あたしの未来は、
ハッピーエンドになるって思える!
『ジェミーと走る夏』もそうやったけど、著者のフォゲリンは自分の住むタラハシーを舞台にして物語を書いている。
ロックスの"家族"は、典型的な家族ってわけじゃない。ばあちゃんのミミは「それでも家族は家族」と言っている。ロックスにとっては、ノミの市に店を出してる人たちも、"家族"のようなもの。
ロックスが生後3ヶ月のときに、18歳だった母は失踪し、ミミからも、ジョン・マーティンからも、誰からも母のことを知らされないまま12歳になったロックス。まったく知らなかった母の日記が、見つかって…。そこには、今の自分と同じくらいの、ティーンエイジャーだったママの姿があった。
…ちょっと厚い物語であったが、やはりイッキ読みしてしまった。フォゲリンには、訳されてない他の本もあるようで、それも読みたいな~と思った(できればどなたかの翻訳で)。そして、休日は暮れる。
Sister Spider Knows All…シスタースパイダー
Crossing Jordan…ジェミーと走る夏
Anna Casey's Place in the World
My Brother's Hero
The Big Nothing
The Real Question
The Sorta Sisters