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“夢のカップル”“世紀の結婚式”、ギャビーとベネディクトが結婚したとき大衆紙や女性誌はそう報道した。だが、この結婚がスタントン・ニコルス帝国の土台を固め、次の世代に引き継がせる目的で仕組まれたことは、上流階級の人々のあいだでは周知の事実だった。それから一年あまり。二人の結婚が政略によるものだという思いから、ギャビーはベネディクトを心から愛しているにもかかわらず、それを彼に告げられないまま、冷たい態度をとり続けていた。私の役目は跡継ぎを産むこと。彼にとって、私はただの飾りにすぎない妻…。この愛を絶対に悟られてはいけないのだ。
いかにもビアンチン。
ヒーローがもっとわかりやすければ、ヒロインはもっと自信が持てるだろうに。もっともそれがビアンチンなので、とても安心して読める。悪役が義妹というところが、若干複雑。そして上流階級的思考、波風を立てず言いたいことも言わないっていうのは、どうなんだろう。確かにそれで上手くいくこともあるだろうけど、少なくとも家族に対しては言いたいことを言ってもいいんじゃないかと。そうじゃないとただ自分のストレスになるだけだし。嫌ならパーティにも食事会にもいかない、くらいのしたたかさをヒロインには持って欲しかった。
ヒーローはいかにもな感じ。よく見るとヒロインを愛していることが良くわかる。細かい気遣い、小旅行とか絵画の贈り物とか、そういうところは気配り上手。
ターニングポイントになる事件はけっこう強烈。まさかそこまでやるか、と。タイミング良くヒーローが帰ってこなければ、完全に一波乱あるだろう展開。幸い、最悪に至らなかったとはいえ、犯罪なんだからもっと厳しくあたって欲しかった。断罪すべき。
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ヘレン・ビアンチンの作品にしてはストーリーが単調で惹きつけるものがなく、
最後のほうにちょっとした事件があるものの、あっけなく解決。
読み物としてはイマイチ。
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R-1395
“夢のカップル”“世紀の結婚式”、ギャビーとベネディクトが結婚したとき大衆紙や女性誌はそう報道した。だが、この結婚がスタントン・ニコルス帝国の土台を固め、次の世代に引き継がせる目的で仕組まれたことは、上流階級の人々のあいだでは周知の事実だった。