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紙の本
現場を踏んでいる編者のタイムリーな政策提言
2005/07/24 15:02
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:関 智子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
アジアで急増する再生資源・中古品貿易の実態や、各国規制、問題
点を現地調査を踏まえ、レポートするとともに、アジア地域での
循環型社会構築への政策提言を行っています。
今年の4月に東京で 3Rイニシアティブ閣僚会合が開催されましたが、製品の生産拠点のかなりの部分をアジアに移している日本にとって、ブラウン管など使用ずみ製品リサイクルが国内では十分に出来ない事態も発生してきています。
そのため、日本政府はバーゼル条約の改正も視野に入れ、アジア全体での資源循環を可能にする体制づくりを考えているところでこの本のテーマはとてもタイムリーです。
政策提言としては
規制面で
・再生資源・有害廃棄物・中古品の区別明確化
・規制当局間の情報交換
・再生資源の国際移動に関する追跡可能性確保
・罰則強化
・有害廃棄物越境移動手続きの制度化、簡素化
・中古品の越境移動についてのコンセンサスづくり
リサイクル産業育成面で
・公害規制強化と公害対策技術情報の普及
・小規模リサイクルが盛んなコミュニティへの環境教育
・金融面の支援
・インフォーマルなリサイクル産業への流通規制
・再生資源への輸入関税と適正なリサイクル業者への補助金
(関税と補助金の組み合わせ)
・天然資源との競合を避ける政策
・拡大生産者責任の適用
などが提言されています。
編者の小島さんは統計データや政策をまとめるだけではなく、アジア各国の資源リサイクルの現場も数多く見てきている人で、提言内容にも説得力があります。
(表紙写真や中に掲載されているリサイクル現場の写真も編者自身のもの)
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