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11世紀から13世紀のイギリス・フランスのお城にまつわるエトセトラ。年代も地域もバラバラのところからエピソードを寄せ集めて城の狩猟・城の騎士・城の立地などの項目を作ってるので、ウィリアム征服王・ヘンリー碩学王のノルマン朝や、ジョン失地王・ヘンリー3世のプランタジネット朝などの周辺事情に馴染みがないと、状況が把握しにくい。その辺りを諦めたとしても、騎士と武芸試合、季節ごとの祭、鷹狩の鷹の育て方、家令・侍従・執事の職務などなど楽しめる逸話はそれなりにある。お家の事情はさらっと流して読むか、勉強してから後で深く読みなおすのが吉。
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イギリスを中心に、中世の城の成り立ちから発展、構造、生活、戦時の各所の役割と運用、貴族や騎士の逸話など事細かに語られている。まともな世界史の知識がほぼ抜け落ちているので人物のつながりなどの話はついていけなかったのだが、細かな家計簿なんかを読んでいるだけでもかなり面白かった。実際的・具体的な話ばかりなので中世の人々の生活の息遣いが感じられるような気がする。構造が文字と白黒の遺跡の写真だといまいちわからなかったので、別の本で補完したいと思う。
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イギリス中心ではあるが非常に精密に中世の暮らしが解説してある。日本の世界史では学ばない内容も前提知識のように扱われている感じがあるので、より深く理解したい場合は別途知識を補完する必要があるように感じた。
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11世紀から13世紀頃のイングランドの城と、その城や周辺に住む人々の生活を描く。
イングランド以外のヨーロッパの城の紹介はかなり限定的なので、中世ヨーロッパの城の包括的な解説書というわけではない。
イングランド史をある程度知っておいた方が読みやすい。