紙の本
対等な関係と役割分担
2010/08/01 01:53
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
武原郷事件の影響により大学で実戦訓練が行えなくなった守屋篤志は、害獣駆除のボランティアに参加して実戦勘を鈍らせないようにしようとする。その噂を聞いた神崎栞も一緒にボランティアに参加することになる。
彼ら二人も含めて6人で構成されるチームメンバーは、一癖も二癖もありそうな人物ばかり。特に、同年代で同じ採取者志望の蓮堂貞教は、何故か篤志と栞を敵視してくる。
大過なく終了するはずの作業だったが、近隣研究施設による通信妨害と接近する台風の影響により、孤立する彼らのチームは、救助を求めてその施設に向かう。ところがその施設は厳戒態勢が敷かれていて、彼らは銃をもって追われることとなる。
バラバラになる篤志と栞。集団戦により追い詰めてくる敵に対して、チーム未満の彼らは生き残ることができるのか。そして、研究施設に隠された秘密とは?
KIワクチンにより一応の安全を手に入れた研究者は、かつては恐怖の対象だったTDHに対して好奇心をむき出しにする。そして一部の研究者たちは、組織という精神的な鎧をまとって、好奇心の赴くままに、倫理という鎖を引きちぎってしまう。さらには手を汚さずしてその利益のみを掠め取ろうという人々。
物語でよく語られる構造といえばその通りだが、世界観に対する細かい設定が色々となされていて、個人的には好み。
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1巻を読んでからだいぶ間が空いていたため、話の全容を思い出すのにちょっと時間がかかった。
簡単に纏めると、遺伝子を変異させる新種のウイルスで変貌した生物と人類が戦う近未来の話。(纏めすぎ)
たぶん、そんな感じ。間違っていたらごめんなさい。
ヒロインが二人いてどっちが本命になるのかわからないが、まあ、そんなことはどうでもいい。問題は主人公。
童顔である。(ポイント1)
頼まれると断れない。(ポイント2)
運動能力が高く、たまに人外。(ポイント3)
スザクみたいじゃーんvv と、明後日の方向に喜びながら読んでいた。
そして、この間に登場する連堂貞教。字面が貴教に似ていて、いちいちどっきどきなんですけど! この人出てくるたびに、貴教vv って一瞬ときめくんですけど!
まあ、似ても似つかぬ運動能力に長けたお人でしたが。
感想じゃねーな。
途中で出てくる(と言うか、この話で随所に出てくる)奇怪な遺伝子変異生物が気持ち悪くなければ、そこそこ面白いです。少なくとも、途中でめんどくさくなって放り出したりはしない。
ヒロインのどっちとくっつくのかは、地味に気になるんですけどね!
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前作を読んで戦闘が単調な気がしたのでどうなるかと思ったが、本作は敵モンスターがだいぶ変わったのでまた飽きずに読めた。
あとがきを読む限り、作者は戦略とかを書きたいようだしどちらのヒロインとくっつくかは気になるのでまだまだ読み続けます。
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ハンターとしての技量を鈍らせない為に、害獣駆除のアルバイトに参加する主人公、守屋篤志。
主人公に心惹かれるヒロイン、神埼栞も同行を願い出る。
変異した野犬を駆除するチームに参加した二人だったが、折り悪く嵐に見舞われ、やむを得ず近くの町へ避難する。
しかしそこは生体実験が極秘に繰り返されている非合法な施設だった。
施設の秘密を知ってしまった主人公たちは、警備兵たちに追われることになる、みたいな流れ。
ヒロインのためにがんばる主人公、少年同士の反発と友情などなど、相変わらず少年漫画チックなライトノベルになっている。
萌え成分不足で女っ気がほとんどないのも相変わらず。(笑)
主人公のライバル的な存在の蓮堂や、獣人っぽく変異したシュンスケの性別が♀なら、いわゆる「萌えラノベ」っぽくなるんだろうなぁとか思ったり。
てか、1巻から登場している幼馴染の美雪は出番が少ないし、本当に女っ気が少ないね。
登場人物のほとんどがおっさんだしさ。(笑)
オカマキャラの氷沼はそのままで良いとして、もうちょっと萌えっ気がないと人気でないんじゃないか?とか余計なことを考えてみたり。
それはそれとして、前回は変異生物の扱いがいまいち軽くて不満を感じていたが、今回はなかなか気持ち悪く活躍していて愉しめた。
地下水道で巨大ナメクジとバトルとか、ロマンだよね!
むかーし、アニメのダーティーペアでそんな話があったなぁ。
このシリアスレイジ、基本的には「人対人」の戦いに主眼を置いた物語なんだけど、アニマルパニックムービーフリークの俺としては、もっとモンスターとの戦いにスポットをあてて欲しい。
変異主の蟲類とか、設定がかなりワクテカするものになっているのに、ホント出番が少なくて残念。
仲間を踏み潰されると地の果てまで追いかけてきて人間の内臓を貪り食うムカデとか、吸血性の巨大ゴキブリとか、めっちゃおいしいんですけど。
設定だけで出番なしとかひどい。
巨大な熊とか犬なんてただのモンスターハンターにしかならない。
蟲類こそ、変異生物のトップアイドルですよ!
そういう意味では、今回のナメクジはグッドチョイス。