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オテル モルよりもっと軽快なおはなし。現実の世界のようで、数ミリずれている世界がここちよい。
淡々と進んでいくのに、なぜか物足りなくない。でもなんどもくりかえし読みたくなる。
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中学んとき図書室で友達が借りてて、うちも読んでみたいなーって思ってたんを、先日古本屋で見つけるまですっかり忘れてた。ハミザベスって何やねんやろって思ってたら・・なんやそれ!笑)表題作は結局何が書きたかったんか正直わからんかった。ちょっとあまりにも突拍子ないことがありすぎてついていけず・・。でも収録作の「豆姉妹」は面白かった!!特にアフロになる妹。けっこう登場人物たちはとんでもないことをやっているのに、淡々とその様子が書かれていて、そのズレの空気がなんとなく好き。
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烏龍茶の犠牲者。
設定が、消化してない。
父のこと。
生理のない女の子のはなし、泣きそうになる。
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あー、やっぱり栗田有起の文章好きだわ。
「わからない」ことをわかったようには書かないし、その裏に無駄に意味を含ませることもない。
それでいて、登場人物たちが必要以上に思い悩んだり悲観したりせずに、むしろ一生懸命「動く」(それは例えば新しい職を見つけたり、出て行けと言われたら引っ越したり、合コンに誘われたら素直にスカートを探しに行ったり、アフロにしたり)ことで現状を打開しようとしたり、自分を知ろうとする姿がいいのかもしれない。きっとそうだ。「あがいている」という風には感じないけど、そういう姿勢がとても好きだ。
「豆姉妹」は途中から吹きださずにはいられない面白さでした。
「わからないこと」に真正面から向かっていく末美の姿勢が。
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好きだなーこの懇切丁寧な文章。
豆姉妹のアフロのくだり、ガツンときた。
デリケートだけど、心は丈夫で、ある意味冷静。
消化するのが上手なひとなんだと思う。
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誰でもいいからデビュー作を読んでみたくて。
おもしろかったです。
ハミザベスかわいいし、まちると、そのまわりの人間関係の微妙さがいとおしい。
会話がすごい多いです。ほんとはそういう小説苦手なんですが、この人のはいけるみたいです。流れるようで、笑えるという意味でおもしろい。
あと、豆姉妹もよくわかんない感じがよかった。心地いい。
解説がいしいしんじさんだったのが実は購入した決め手でした。
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高校生くらいの時に読んで好きになった作家。
新鮮味は薄れたけど、まだ結構好きだった。
表題作の「ハミザベス」よりも私はナンセンスな「豆姉妹」の方が好みではあります。
文庫版持ってるんだけど、いしいしんじの解説がとても「しっくり」って感じ。
あっさりとした文体、唐突な出来事、あるようでないようなストーリー、押しつけがましくない価値観の書き方、適当な会話(笑)。
本当の日常生活ってこんなもんだよね、小説には思慮深い主人公が多いんだけど、この人の書く主人公はあっさりしてて好きだよ。
愛嬌があって、好き。
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◇あらすじ◇
一歳の時に別れ、母から死んだと聞かされていた父の遺産を、20歳の誕生日の前に相続することになった主人公、まちる。父が彼女に遺したものは、高層マンションの一室と、ハムスター1匹であった。
遺産を相続した彼女”まちる”と、父と何やら複雑な関係であった更年期障害の母”梅子”、父の同居人で遺言執行者である”あかつき”、幼馴染で美容師の”彰”が繰り広げるユーモラスでどこか不思議な、非日常的日常の物語。
◇感想◇
解説者”いしい しんじ”の『何が起きたのか分からないけれど、なんだかおもしろかったので、もう一周してみよう』というコメントは、まさにこの作品を表してるな、と思います。
全体的にローテンションなのにどこかコミカルな会話、唐突で不可思議な展開なのにそれをナチュラルに受け入れる登場人物、そして最初は作品に反発しそうになるも夢中になって読んでいる読者、私。
この本の読み方は、書かれている内容をあるがままに受け入れ、感じとることなんだと、最後の方になって気づきました。
読み終わった直後に、「素直な気持ちで最初からもう一度読みたい」と思えた初めての本です。お勧めします、ぜひ読んでみてください。
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栗田さんの作品2冊目。
【ハミザベス】まるで友達の話を聞いているように話は進み、終わってしまった。。。
そうそう、それくらい身近にありそうな話。でも、絶対に無いだろうな、っていう。
不思議な感覚で読んだのは、オテルモルも一緒だけど、また一味違った作品でした。
人は、突然の贈り物をもらったら何を失うのか?それとも失わないのか。
人は、突然大切な人を失ったら、何を悟るのか。
バランスを保つ事を辞めない=生きる。
そんな事を思った作品。
【豆姉妹】これはこれは、面白かった!
こんな姉妹を知り合いに欲しい。でも、自分がなりたいとは思わない。
人はいつか、自立して生きなければいけないの?
でも、依存できる環境があれば、甘えったっていいじゃん?
きっとこの姉妹+1は素敵な人生を歩むんだろうな。
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栗田さんの小説は変な(いい意味で)中毒性があると思う。
思いもよらない着地点。読み終えた後は、しばしぼうっとなります。脱力。。それが心地よいわけです。
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ハミザベス・豆姉妹の2編が入っている。解説がいしいしんじだったので、購入。
ハミザベスは話に登場する動物の名前。最初この題名を見て何か深刻な話かと思ったら、とても楽しい話だった。そして名前の由来も可愛い。でもどちらかというと豆姉妹の方が面白い。要所要所笑いがある。どちらの話も日常の淡々とした話のようで、そうでもなかったりする。作風的には川上弘美さんとか長嶋有さんとかに似ているような。読後感のさわやかさや満足度が似ているのかな。繰返し読めそう。豆姉妹・・。お勧め。
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ハミザベス。
ハムスターの名前。
なんてピッタリな可愛い名前。
ハミザベスもじわじわと染みいるお話だが、収録されている「豆姉妹」のことを語らずにしてどうする。と思わずにはいられない。
「豆姉妹」
なぜ、こんな楽しい話が生まれてきたのか。と思った。寂しいのに面白い。会話のテンポが良い。突拍子もないストーリー展開なのに違和感がない。頁をめくるたびに笑ってしまう。しんみりしてしまう。
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ハミザベスと豆姉妹の2編。
ハミザベス。会っていなかった父がどうやら死に、まちると母はマンションとお金をもらうことになる。
父と関わりのある女性やまちるの幼なじみ、更年期障害のような症状の母親、もらったハムスター…それらとやわらかく絡み合いながら、みんなゆっくり前進する。
豆姉妹。看護師の姉は突然SM の女王様になり、高校生の妹は突然アフロにした。
登場人物たちの会話が、一見軽そうで何でもない感じなのに、なんだか妙に意味深いような。不思議な会話。
私はやっぱり栗田有起、この人が好きだ。
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「でも私たち、恋人どうしではなかったわよ。いってみれば、師匠と弟子というのかしらね」
「何の?」
「人生という名の戦場の」
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あっさり読んでしまった。
文章に癖がないからスラスラ読めるし、違和感であるべき場所が違和感に感じない、みたいな、栗田有起さんの作品を言うならばそんな感じ。
それを解説のいしいしんじさんが上手いこと言ってた。
『ハミザベス』も『豆姉妹』も、主人公は悩んでるはずで、寂しいはずでどうしていいか分からないはずなのに、寂しさがない。むしろ、なんてさっぱりしていて付き合いやすそうな子なんだっていう主人公たちだから、読んでいて辛くない。自分の道を切り開いていく強さみたいなのを持っている彼女たちが好きだ。
そして毎回すっきりした気持ちにさせてくれる文章を書く栗田さんが好きだ。