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誠心誠意、噓をつく 自民党を生んだ男・三木武吉の生涯 みんなのレビュー
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紙の本
政治家に必要なもの
2007/07/13 08:12
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:良泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
多くの人に「気骨のある政治家」を問うた時、はたして現代の政治家たちの名前は挙がってくるのだろうか。
政治家に求めるものはもちろん人それぞれ、千差万別であろう。しかし、政治というものは、もともと様々な主義主張・イデオロギーの対立を根源的に含み持つものであり、それを考えた時、ある主張を認められ国民から選ばれた政治家に「気骨」を求めることは間違いではないはずである。
政治家の言動は、やはり一貫したものでないと困る。一時の情勢変化や周囲の環境変化に左右され安易に変更されては困る。
繰り返す。現代の政治家たちに「気骨」はあるか。
簡単に豹変する主張、常に大樹に流される自主性のない態度。
郵政民営化選挙の時、たくさんの政治家がそれまでの主張をかなぐり捨て大勢になびいた。その時は反発した一部の政治家もほとんどがいつのまにか主流に紛れ込んでいる。
われわれはそんな現代の政治家の姿にあきあきしている。
三木武吉という政治家。長期政権を誇った吉田茂を総理の座から引きずりおろした男。鳩山一郎を総理大臣にした男。保守二大政党を合同に導いた男。
彼自身の主義主張・イデオロギーの是非はさておき、彼の貫いた態度は筋の通った一貫したものであった。
結局、彼が作ったといえる自由民主党が実質、現代まで単独長期政権を続けていることを考えると、彼の功績、逆にいうと彼の犯した罪はとてつもなく大きい。
もし彼が居なかったら、もし自由・民主両党の合同がなかったら、戦後政治はどう変わっていたか。それを考えると、彼の為した事の重大さがよくわかる。
後になって保守合同を自分の手柄のように自慢する器の小さい政治家がいたようである。三木武吉は自慢のようなことは言わなかった。気骨のある政治家には、潔さもあった。
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