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表題作他『女怪』『霧の山荘』の三作。『悪魔の〜』と『霧の〜』が光文社文庫の『金田一耕助の新冒険』に入っていたため、初読は『女怪』だけでしたが、2作も新冒険よりボリュームが増えて読み応えのある改稿がされているので面白かったです。この調子で最近手に入らない読めない作品を文庫化して欲しい。
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海外の古本屋にコノ一冊しかなかったので手に取った短編集。「八つ墓村」に感動して読み始めましたが、比べると全然面白くないです。まだ読み切ってはいませんが。
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『悪魔の降誕祭』
金田一の依頼人が金田一の部屋で毒殺される。降誕祭の夜に殺害される被害者。被害者の妻であるジャズ・シンガー。
『女怪』
金田一耕助の恋。金田一が恋する女をゆする『狸穴の行者』と呼ばれる男の死と婚約者の秘密。
『霧の山荘』
金田一が依頼されて訪れた山荘での死。警察を呼び戻ると消えた死体。裸で見つかった死体の謎。
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久々に、横溝正史の金田一耕介シリーズ。
読書は、思いも寄らない知識が得られることが多くて、それがネットとは違って好きです。
ただ、横溝正史の書く小説ってのはほぼ必ず女性が犯人なわけで、作者の何か怨念みたいのを感じずには入れない。
女性に何か暗い思い出があるのでしょうね、きっと。
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実際に読んだのは、70年代出版の緑背版です。表示絵は、なぜか石柱の立つ草原の向こうに乱れ髪の女性の顔の下からのアップ。う〜ん、淫らな感じでいてシュール。収録作品は3篇。「悪魔の降誕祭」★★★金田一探偵の事務所で殺人事件が発生!降誕祭ってクリスマスのことね。「女怪」★★★金田一探偵が想いを寄せるバーのママが登場。身も心も憔悴してしまいます。冒頭で金田一耕助から話を聞く「私」が保養で温泉宿に逗留するシーンが、なかなかいいです。「楽しい退屈」これだな。でも、事件は陰惨。「霧の山荘」★こういうトリック重視のゲーム的な話はおもしろくないな。今回は怖い女性がたくさん出てくる。
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やっぱり面白いなぁ。外れがない。
トリックもさることながら、ドロドロした人間関係がいいのよね…これは自分が年をとったからだと思う。若いときはそんなことより、ひたすら謎解きに重きを置いてた。
好みは変わるんだなぁ。
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久しぶりの金田一耕介シリーズだよ~。
やっぱり横溝正史の本は好きだなぁ。
「悪魔の降誕祭」「女怪」「霧の山荘」の中編3編収録されてます。
3編とも結構、設定や環境が同じような感じで書かれてるんだけど、私は最後の「霧の山荘」が面白かったと思う。
特に、金田一の証拠集めと推理していく展開が面白かった。
いつも思うんだけど、横溝さんの話の設定は昭和初期でDNA鑑定も科学捜査も発展してなかった頃で、金田一は見事に証拠だけで真相を暴いちゃうっていうのが、今の時代に読むと新鮮でかえって面白く感じる。
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本格推理小説というより探偵小説。端臭さと幼稚さがある。よく読み込めば穴がいっぱいあるように感じる。無理が多いし。
「犬神家の一族」「獄門島」なんかもこんな文体だったかな。
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金田一耕助シリーズ。予備知識なしに読む。若干軽めか。タイトル作にでてくる犯人に対して、廻りの人物が感じる評価がいくつもあり、だんだん悪い方に向かっていくのが印象的であった。
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巨匠・横溝正史の生み出した名探偵・金田一耕助の人となりを知るうえで欠かせない中短編集。ぜんたいを通して「仮面舞踏会」を思い起こしたのは私だけであろうか。
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3つの短編集。「悪魔の降誕祭」「女怪」「霧の山荘」の3つです。横溝正史らしいおどろおどろしい残酷さはなかったです。軽い短編集でした。
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中編2編「悪魔の降誕祭」「霧の山荘」と短編「女怪」の計3編構成となっていました。中編の2編は、どちらもなかなか秀逸なトリックが隠されていて面白かったですね!
「女怪」は恐らく金田一耕助シリーズで初めて金田一耕助が惚れた女性にまつわる殺人事件という設定で、切ないミステリー作品でした!
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また定期的にやってきた、金田一耕助読みたい病(笑)
まだあるかな〜と本棚を覗いたら、本書があったので読むことに。
悪魔の降誕祭、女怪、霧の山荘の3つの物語を収録。
どれもこれも、人間の欲望、浅はかさ、卑しさなどが事件を通して描かれている。
個人的には女怪、霧の山荘が印象に残った。
女怪では珍しく、金田一さんの恋愛模様を取り上げていて、おっ!と思ったのだが結末があんな形になって、私が金田一さんの立場だったら当分、再起不能に陥る。絶対に。
霧の山荘は、人をとってくった様な感じが腹立たしくて、後味悪い印象を受けた。
現在も謎解きものはたくさんあれど、金田一シリーズは安定のシリーズ。書かれた年代は少し古いが、そのレトロな文体や言い回しなんかも気に入っている。
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中編「悪魔の降誕祭」「霧の山荘」と短編「女怪」の三作品。金田一耕助の事務所で依頼人が殺されたり、金田一耕助の恋愛事情が示されたり、金田一耕助が騙されたりと、金田一耕助にまつわる事件集。
「悪魔の降誕祭」
金田一耕助の事務所で依頼人が殺されるという大胆不敵な犯行。依頼人は今後起こりそうな殺人の相談のために訪れたものであり、その通りにクリスマスパーティーで依頼人の関係者が殺される。
依頼人は携帯していた薬による毒殺であったにも拘わらず、犯人が金田一の事務所を訪問した上で、日めくりカレンダーを12月25日までやぶいた謎、依頼人が持っていた写真が切り取られていた謎、道明寺とたまきに呼び出し状を出した人物の謎、第二の被害者の服部がやすやすと殺された謎。
秘密の小廊下の存在や、パーティー当時の人物の動きはなかなか面白い。ある人物の犯人へのアシストによって真相が見えにくくなっており、アシストをした理由にも説得力がある。一部の謎の真相は肩透かしだが、写真が切り取られていた謎の真相は面白い。
最後まで読むと隠れていた動機が示され、犯人の鬼畜性が明らかになる。
「女怪」
金田一耕助の探偵話の記述者である「先生」と金田一耕助が、伊豆の鄙びた温泉場に静養のために訪れ、そこで体験した話が語られる。金田一のマダム虹子に対する恋心が示される異色作。著名な行者が虹子の前夫の墓場から何かを持ち出した疑い、それをネタに虹子が強請られている疑い、前夫の死亡原因に対する疑い。しばらくして、「先生」は行者の死亡記事を読み、さらにしばらくして、金田一から長文の手紙が届き、事件の真相を知る。被害者にとっても、加害者にとっても皮肉で救いのない真相。
「霧の山荘」
依頼を受けて、別荘地を訪問したところ、霧にまかれて途方にくれる金田一耕助。不在にしているわずかな時間の間に死体が消失し、狐につままれる金田一。翌日、その死体が屋外で発見され、等々力警部と共に周辺を調査をすることに。
死体消失の謎は早々に明かされるが、赤アロハの男の謎、死体が移動させられた謎、着物がはぎとられた謎、血だまりの跡が消えた謎、過去の迷宮入り事件の謎、ゴルフ場で被害者が出会った人物の謎など、次々と謎が提示され、それを説明する真相はなかなか面白い。
金田一耕助の策略が見事決り、犯人が逮捕される。
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短編てあまり好きではなかったけど、短編も面白い。
横溝正史の金田一シリーズは全て読みたいです。
買えるものは多分本書が最後の一冊だった。
あとは図書館と古本屋に行くのみだなあ。
悪魔の降誕祭
ぶっ続けで横溝正史を読んでいるからか、犯人わかった!この、畸形という表現が独特なんだよなぁ。
女怪
とても珍しい、金田一の恋愛話が出てくる!
霧の山荘
軽井沢の雰囲気がとっても出ていて良い。