投稿元:
レビューを見る
「オヤジ国憲法??」と誰もが疑問符をつけたがるようなタイトルですね。中身を見ると、思春期の青年に対する「モノの考え方」を教えるような内容です。教える、というよりは、参考にしてちょーだい、みたいなノリな感じかもしれません。
オヤジになっている私には必要無い部分も多いですが、青春まっただ中の中高生には良い内容かもしれませんね。
投稿元:
レビューを見る
書き出しの一文でまずやられました。
"「個性」とは、鼻毛と同じく、自らのばすものではない。"
ヤング向けの本だが、オヤジ候補生な30代にもピッタリな一冊。
以下、ポイントまとめ。
気持ちよく過ごすには、我を忘れて楽しむこと。つまり自分らしさや個性の外側に幸せはある。
自分が経験したことのないことに出会い、自分らしさなんて吹っ飛んでしまう経験でしか自分の形はできてこないし、大きくならない。
感動したり、うっとりしたりして「自分忘れ」することがオススメ。
個性的な自分が発見したすごいこと!と思っても、たいていは先人の検討済みアイデアであり世間知らずと言われるオチ。
オリジナリティを出そうとキリキリ舞いするより、まずは先人を見習うこと・真似することが大事。
自分と他人とはそもそも違うので、他人との比較で個性をとらえると間違える。
自分が何にうっとりするのかと言うことによって自分らしさの形が生まれてくる。
学校時代の友達は、そもそもの成立が不自然なものである。
クラスメイトとは、ただそこに集められているだけ。同じ趣味があるとか何か協力しあっている訳でもない。そんな中でいきなり「心を許す」という方がどうかしてる。
学生時代はとりあえずいろんな人と過ごす時間。その中で「世の中にはいろんな人間がいる」というワクチンを打たれる。
「世の中の人はみんないい人(だからみんなと友達にならなきゃ)」ではなく、「世の中にはいろんな人がいる(だから嫌なやつがいても気にしない)」という考えをみにつけることが良い。
誰かとずーっと一緒にいなくても、同じことを楽しみたい人がその場その場で集まって、貪欲に楽しみ、また三々五々、自分のいきたい方向へ解散していく。
楽しんだり助け合ったりするのは、必ずしも友達でなくてもいいんだ。
子どもが思春期に親を嫌いになるのは宇宙の法則。子は親から独立するために、まずは親を嫌いになるのだ。逆にヤングになっても親にベッタリな方が問題だ。
親の過保護から逃げ出すには「親は騙してもオーケー」と思え。親だって分かってて騙されるものだ。
投稿元:
レビューを見る
たいへん残念なことに近所の子ども図書館の移転が決まってしまい、これから2か月、かけこみで子どもの本を読んでいくことにしたいと思います。
私的さよなら子ども図書館フェアの第1弾は、なぜかオヤジ本。しりあがり寿と祖父江慎という2人のナイスオヤジがヤングに説くオヤジ的生き方とは・・・まずは「オヤジ国憲法前文」の書き出しを。
オヤジは最高である。
「将来なにになりたい?」とたずねられたら、ヤングは、「野球選手になりたい」というのではなく、「オヤジになりたい」と答えるべきである。
親父とは、世界的、いや宇宙的スケールで「なんでもあり」な存在である。クサくていい、矛盾したことを言っても、「あれはもう、しょうがない」と最初から期待されてないから楽だ。説教をしながら、プープーおならをしたり、ポリポリおしりを掻いたりしても、もはや、人から咎められることはない。
オヤジは底抜けに自由だ。
いや~すばらしい。まさにこんなオヤジになりたいものだと私も常日頃思ってるのですが、なかなか世間に「女のオヤジ」としてあきらめてもらうのが難しいのだよね・・・これからは本書を座右の銘に精進したいものです。
ほかにも「モテるのは異常事態である」とか、「キミらが反旗をひるがえそうとしている相手、あれはもう親ではなく隣人なのだ」「あまり気にしなくても親はすでに死んでいるようなもの」「お父さんは家族を守れません」とか、名文がいっぱい。こんなこと言いながらプープーと屁をこいたり鼻をほじっているオヤジいっぱいの、こんな本が出されること自体の価値がわかるかな、ヤングたちよ。「正しさを主張する者は無暗に声だけがデカい」とか「あいさつは必要善だ」など、鋭い指摘も多い。ヤングだけでなく、余裕をうしなってるオッサンたちも読むべし。まずは橋下徹とかワタミの会長だな。
投稿元:
レビューを見る
前に人に「神様が"自分を正しく見なさいよ"と伝えてますよ」と言われたことがあるんだけど(スピリチュアルでサーセン)、これを読んでその意味をスッと理解した‼︎再読しなくちゃ〜
投稿元:
レビューを見る
オヤジがヤングに向けて第5条からなるけんぽうの解説をしている。初っぱなから「個性は必要ナシ!」学校・教室という狭〜い範囲でもがき苦しんでいるヤングにとっては聖書になり得るであろう。
投稿元:
レビューを見る
個性とか友達、恋愛について、たぶん多くの子どもがもやもやとでも思っていそうなこと、感じていそうなことを、ずばり言ってしまう。こんぐらい軽やかにものごとを考えられれば、たぶんいろんなことが愉しいし、いろんなことを感じられるんやろうなぁと思う。
さすがはよりみちパン!セクオリティといったところでしょうか。これも、子どもができるだけ小さいころにぜひ読ませてあげたい。
投稿元:
レビューを見る
大人になった今、
小中学生だった頃の自分に読ませたい本
子ども心に絶対だと思っていたことが
実は絶対ではないと軽く言い切ってくれる
絶対だと思いながら
理由に乏しいと気付いていたから
やはりそうだったのかと自信を持っただろう
印象に残ったのは、
幸せな状態があるのではなくて
幸せな瞬間があるだけ
という箇所
それと、
128ページの正しさと悪について
世の中は、自分が理解できるような形で構成されていてほしい
というお子サマな態度は、大人になってまでそのままだと、ひじょうにやっかいなことになるであろう
よく「世間とはこうなっている(だからそれが正しい)」とか、「ワタシは世の中をこうやって理解している(だからワタシが正しい)」とか、言葉の裏側に必ず、発言する自分の側が、無条件に正しいことを匂わしてくる人がいるではないか
こういうひとに、いくら「世間はこういうふうにもなっているよ」とか「別の人は世間をこういうふうに理解しているけど、どう?」と提示しても、ぜったいにー耳を傾けるということはないのである。
勤め先にいる困った50代複数がまさにこれだと膝を打った