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近代日本の仏教者たち 廃仏毀釈から仏教はどう立ち直ったのか みんなのレビュー

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紙の本

知られざる仏教の近代化と思想化

2008/06/23 21:28

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:けんいち - この投稿者のレビュー一覧を見る

私の不勉強が大きいのだが、本書を読んで、知らなかった多くのことを知り、また、「古い」印象のぬぐえない仏教が、いかにして明治以降の近代化を歩んできたのか、さらには名だたる思想家達の仏教との関わりなどなど、身近にありながらよくは知らない仏教のことが、たいへんコンパクトにまとめられていて実に有益な書物である。

廃仏毀釈ということは、知っていた。そこから、何人もの「スター」が仏教を鍛え直し、再建していったのか、その足跡と残した文書から浮かび上がってくる。これは、キリスト教の根付かなかった我が国においては、近代宗教史ともいえる側面を持つ。

こうした本書の役割を評価した上で、しかし何より興味深かったのは、第6章「思想家の仏教観」である。西田幾多郎、田辺元、和辻哲郎、柳宗悦、そして三木清がとりあげられる。前3者は、京都学派として、その仏教との親近性がつとに知られてはいるが、柳、さらには三木と仏教の関係には、蒙を啓かれる思いだった。

中でも三木は、ヨーロッパにふれ、マルクス主義思想を体現し、獄中で死を遂げるような苛烈な人生を生きたのだが、その晩年に『親鸞』という仏教に関する文章を書いていたというのだ。これは、三木をしてもなお、西洋よりは東洋的な仏教が、こと死を前にして彼の思想を覆っていたということ。これは、あたかも「近代日本」の矛盾を体現した事例のように思われて、『親鸞』本文にあたってみようと思わせてくれた。

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2010/06/10 20:51

投稿元:ブクログ

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