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林業もなあ。振興していく必要はあるんだろうけど、なんだか「補助金漬けの閉鎖的な世界」のイメージも拭い去れない。
ま、そんなきなくさい話はとりあえずカッコに入れて、様々な観点から森をとりまく状況を見ることができる本。子供向けなんで、さすがに難しい記述はなく、すいすいと読める。
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森林で働く人のルポルタージュとか統計的ななんたらとか、そういう内容かと思って手に取ったのだったが、森林を舞台にした職業の就職読本だった。
言われてみれば「なるにはBooks」というシリーズ名は、例えば「あすなろBooks」や「とねりこBooks」的な類いのなにか知らない単語ではなく、「国際公務員になるには」「宗教家になるには」のシリーズなのだった。
転職を考えているわけではないので少々面食らったが、森林組合員になったりネイチャーガイドになったり炭焼職人になったりするにはどういうルートがあるかといった紹介で、なかなか新鮮な内容だった。
近ごろIターンやUターンで、IT業界から林業へ転進する若者なんかも増えているんですってよ。
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【内容】
1章『これが林業技術者だ!』
「森林とはなんだろう」
「日本の森林の現状」
山梨県北都留森林組合の長田菊一郎さん
富山県魚津農地林務事務所林務課の広田史子さん
「林業の世界とは?」
「林業の仕事」
「収入と生活、将来性」
富山県利賀村森林組合作業班の江尻裕さん
有限会社共進林建の小森谷孝志さん
「適性と心構え」
「林業技術者への道」
2章『まだまだある、森林にかかわる仕事や資格』
炭焼き職人の有限会社備長炭研究所の玉井又次さん
「森林で働くいろいろな仕事人(炭焼き職人、製材作業者、きのこ生産者、インタープリター、木工職人、猟師)」
森林インストラクターの大地佳子さん
「森林にかかわるおもな資格(技術士・技術士補(林業)、林業技士、森林インストラクター、樹木医、森林情報士、きのこアドバイザー)」
付録は、林業関係の養成校一覧。
【感想】
森林の匂いが伝わってくるような文章で、森林や森林に関する仕事の重要性を実感させられました。ネイチャー系の『なるにはBooks』シリーズでは、『漁師になるには』も漁師や海女の濃い人生に触れられる本なので是非ともお薦めします。