サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

ネクロポリス 上 みんなのレビュー

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー152件

みんなの評価4.1

評価内訳

150 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

本の雑誌に拠る書評氏は絶賛するんですが、私には陳腐としか思えないんですね、この安易な設定とイージーま文体。軽すぎて天まで飛びそう

2006/01/07 20:34

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

装画は、キングやクーンツといったダークファンタジー作家のカバーを手がける藤田新策、装丁は御馴染み、鈴木成一デザイン室。で、この本の場合、製本用語でいうところの見返しのきき紙と遊び紙にも絵がついています。勿論、上下巻で異なっていますから少なく見積もっても各巻三枚、合計六枚のカラーの画を楽しむことができます。
ついでに、ここでもっと言っておけば、まず各巻のカバーは表と背は独立して一体のものとして楽しむことが出来ますが、上下間を並べて見ると別の絵が見えてきます。さらに、背を並べるとこれまた全く違う絵が現れます。つまり二つのカバー画から四つの違う絵を楽しめるんですね。閑話休題。
巻頭に登場人物一覧がついていますので、それを利用しながら舞台を紹介しましょう。主人公は東京大学の大学院生で文化人類学を学ぶジュンイチロウ・イトウ。彼の親戚で、ヴィクトリア大学の学生というのがハナ。同じく親戚で、女子高の教師というのがマリコ。ハナ、マリコの叔母というのがリンデです。
で、舞台となるアナザー・ヒルは島の北西部にあります。登場人物たちはナロー・ボートに乗ってアナザー・ヒルに向かいます。でも、アナザー昼は島ではないようです。そうは書いていません。でも、船で行くんですね。川べり、って書いてあったり水門と書いてあるんですが、全体が見えてきません。せめて簡単な図面でもつけておけば理解しやすいのに、と思います。
で、その舟の出発時間は、生者と死者との境界線の時間、いわゆる逢魔が時、である夕方六時から十時までの間と決まっています。それが示すように、アナザー・ヒルは死者が生者を訪れる場所なんですね。で、その時期というか、そのお祭がヒガンだそうです。ここまでくると、これって『十二国記』のパクリ?って思いますね。
だからその世界の図面を付けたくなかったのかな?絵をつけなかった分、それを恩田は必死で文章で表現しようとします。しかも、ストレートに書いてしまってはつまらない、とばかりに小出しに、回りくどく。で、結果として極めて不自然な話の展開になっています。
そこで不思議な事件が起きます。死体がいくつも発見され、安定していたかに見えた異世界が危機に瀕していくのです。ま、あとは読んでもらいますが、賢いと設定されている東大生のジュンは、どう考えても優柔不断の私立大学にも入学できそうもないヘタレですし、2人の教授は周囲のことも考えられない愚者です。なんていうか、常識はずれの愚かさを見せるんですね。
で、世界の描写もそうでしたが、事件の描写も回りくどい。っていうか、ただただ長引かせているだけ、頁稼ぎの気配濃厚です。長女には時間の無駄なので読ませませんでした。でも、一応話はしてみたんですね。「多分、恩田はこの話を、全体の構想を考えずに、書いていると思うんだけど、ちょうど乱歩の駄作のいくつかがそうであったように」と。
長女いわく「だから、前からいってんじゃん、恩田にはそういうところがあるって。上手く行くときもあるけれど、腰砕けになっちゃうことが結構あって、尻切れトンボになってるって」だそうです。
先日、島田荘司『摩天楼の怪人』にも、ただ長いだけの冗長な作品、という印象を受けたんですが、この作品も全く同じです。2人とももっと書ける実力を持っているのに、なんでこんな作品を書いてしまうのか?そう思います。既に書きましたが、小野不由美『十二国記』の、未完ではあるものの壮大でしかも秩序ある透明な世界と比較してみてください。
しかも、ジュンといったコミックのような名前、アナザー・ヒル、ヒガンといった安直というより陳腐な命名。これまた小野不由美『東亰異聞』の世界にも及びもしない、といっておきましょう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2005/10/16 14:29

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/11/07 21:43

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/09/29 01:52

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/11/27 22:08

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/12/07 16:17

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/12/08 23:48

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/12/15 22:55

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/12/18 18:26

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/07/12 14:57

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/01/31 22:20

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/02/19 09:54

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/03/07 15:20

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2006/03/07 14:29

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2005/10/30 15:29

投稿元:ブクログ

レビューを見る

150 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。