紙の本
ファンタジーとミステリとホラーのコラボ
2005/10/29 12:58
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紫月 - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白い小説に出会ったとき、読み終えるととても残念な気分を味わうことがあります。
ああ、もう少し小説の世界に浸っていたかった......。もっとゆっくり読めばよかった、と。
本書もそんな気持にさせてくれました。
久々に読んだ恩田作品はファンタジーとミステリとホラーのコラボ。
著者の作品はとても幅があって、モノによっては好き嫌いが分かれるところだと思います。
かくいう私も『恩田作品はなんでも好き!』派ではないのですが、本書はラストに裏切られるところがなく、最初から最後まで一貫したものがあって楽しめました。
『お客さん』と呼ばれる、死者と出会うことができる聖地、アナザーヒル。
とても魅力的な設定です。
主人公ジュンの素朴な人柄も好感が持てるし、日本とイギリス文化が融合したようなV.ファーは、イギリスミステリを読んでいるようで、どこか懐かしい感じ。
欲を言えば後半、ちょっと急ぎすぎて謎解きが雑になった感があるのが惜しいです。
しかしこれだけの長編を一息に読んでしまえるほどの面白さ。
秋の夜長に、ジュンたちのように紅茶を用意して楽しむといいかもしれません。
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大好きな恩田さんの新刊
2冊で4千円…
学生には高いですね…けど高いだけのことはあったんじゃないかなぁ?
黒茶もめっちゃ高かったけど、あれもあたし最初の4pで元とったな、とか思ったし
本に対しては寛大ですね(笑
実はトリッパーで連載開始のとき読んでて、続き追えてなかったので気になってたんですよ
あれです、球形が好きなら文句なしに好きでしょう!
『球形』好きのあたしは大満足です
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オカルト・民俗学・イギリス文化・ビールのミックスジュースを飲んでいる感覚です。
恩田氏が好きな物・事をちりばめながら物語を進められている感じがします。
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読了
女3人寄ればなんとかで、女性陣がいい味出しています。
登場人物たちの会話のテンポが良い。恩田小説の醍醐味だわ。
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なんとも不思議な話。
最初読んでいたときは、現実的な世界に当然のように書かれているアナザー・ヒルを理解できず良くわからんって感じでした。
でも実際にヒルに滞在し始める頃になると主人公同様にそのあまりに異質なことが当然のように受け入れ読み勧められるようになった。
そこからはサクサクと読み勧められたんですけど、さまざまな事件が巻き起こりさまざまな憶測や推理が入り乱れて真相は・・・って感じで下巻に続いてしまった。
読み始めるとかなり引き込まれる一冊です。
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恩田睦ワールド全開。謎と不思議とミステリー・・これで面白くないわけない!この世界観に最初は違和感を覚えたけれど、主人公ジュン同様、このアナザーヒルという世界に馴染んで行ってしまう。上巻でとりあえずレビューを書いたのは、下巻が予想できないから。必ず読みます。
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アナザー・ヒル。そこはヒガンに死者が「お客さん」として帰ってくる場所。V.ファーの住民はヒガンの1ヶ月間をアナザー・ヒルで過ごし、死者たちと出会うのを待ち受けるのである…。
というわけで、ようやく恩田陸さんの新刊に手をつけました。まだ上巻しか読んでいないのですが、イギリスと日本、生者と死者がアナザー・ヒルという異空間で融合し、独特の世界が築きあげられていてグイグイとその世界観に引き込まれていきます。
ふたつの殺人事件の犯人は? アナザー・ヒルとは、「お客さん」とは、いったい何なのか? 疑問は深まるばかり。うーん、早く下巻を読みきってしまいたい。
全体の感想は下巻のほうに書くことにして、今はとにかくこのひとことを。
「モットーに並び立つ陛下に栄えあれ!」
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イギリスと日本の文化が混在した、不思議な国・V.ファー。ここでは当たり前のように死者が現れる。
上・下巻あり分量は多いですがスラスラ読めました。ノスタルジックな不思議の国。恩田節全開。
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日本の風習が他国に伝わっていたらこんな風になってたかも?!面白くて怖い世界。笑っていた次の瞬間、その笑顔が凍りつく。。。恩田さんワールド全開♪
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上巻の中盤あたりまではなかなか読み進められませんでした。
というのも、メインと思われる<アナザー・ヒル>になかなか辿り着かなくて、じらされ過ぎちゃう感じだったのです。
でも、<アナザー・ヒル>に着くとどんどん事件が起きる。
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下巻だけ某資料としていただいたので(笑)、上巻を買いに走りました。アートディレクションと挿画が秀逸すぎる…。
本編に関しては話のひろげかた、ことばのえらびかた、一件関係の無いものどうしを繋いでより複雑な世界観を構築するやりかたがものすごく参考になるので、ものをつくっているひとは一度読んでみると良いです。すごくうまいひとだなあ…
御話の収集のつけかたは荒唐無稽と思われる世界設定にしては…といいたいところですがあとひく感と流行感もあるのでこれでよし。
字のほんとはいえ、ビジュアル的に「魅せる」一冊。
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懐かしい故人と再会できる聖地―アナザー・ヒル。死者たちを『お客さん』と呼び、温かく迎えるヒガンという祝祭空間。連続殺人、不可思議な風習、天変地異、そこに新たな事件が―・・・。―さすが恩田さん、『未知の世界』を作り上げることにかけては当代随一の作家だと思いました!いつもながら冒頭のプロローグで読者をググイとひきつけ、一気にめくるめく恩田ワールドへといざないます。次から次へと出てくる謎にハラハラドキドキ!登場人物も素敵。私的にラインマンの清廉さが良かったです。彼は物語の鍵を握るキーマンらしいので、下巻は彼の動向に注目しつつ読みたいと思ってます。
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懐かしい故人と再会できる聖地―アナザー・ヒル。死者たちを『お客さん』と呼び、温かく迎えるヒガンという祝祭空間。連続殺人、不可思議な風習、天変地異、そこに新たな事件が―めくるめく想像力でつづられる謎とファンタジーの結晶体
【感想】
http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50427539.html
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息をつかせない展開で、とにかくぐんぐん物語りに引き込まれて一気に読んでしまいました。読み終わったあと息もつかずに下巻を手に・・・。
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今年の「アナザー・ヒル」はなんだかおかしい。「これまでにない変貌期」、「知らずに済んだことまで知らなければならない時代になってしまった」なかで、「アナザー・ヒル」はどうなるのか。本の世界だけでも不思議な国へ行ってみましょう。