投稿元:
レビューを見る
政治をからめた作品でちょいと難しかったです。ちょっと変わった作品のようなきがしますが伊坂作品はこういう感じなのでしょうか?
兄弟愛にはちょっと不思議な感じ。
でもちょっと好きな話かも。
投稿元:
レビューを見る
第2部からが私は面白かった。最後は、これからどんな風になっていくのか続編が出てもいいかもって思ってしまった。上空の兄、見上げる弟。その描写にうっとりしてしまった。
投稿元:
レビューを見る
最初、正直おもろなかったけど・・・途中から、楽しくなってきた。政治が絡んでたけど・・・どこらへんが、関係してた・・・????
投稿元:
レビューを見る
序盤はおもしろかったが、終盤に近づくにつれ失速気味の感あり。今、現実に揉めている中国の油田開発や、わが国ニッポンのあの首相を彷彿とさせることが書かれていて、あらすじではないけれど、日本の現在の内情を危惧していることは、きっと話の大きなテーマ。なんだけれど、そのすっごい恐さみたいなものが希薄で、ストーリーに無理やりブッ込んだような、なんだか収まりが悪いというかなんというか。中盤まではおもしろかったんだけれどなぁ。
投稿元:
レビューを見る
考えるなといわれても考えちゃう。
魔王は誰なんでしょうか?
宮沢賢治やムッソリーニなど相変わらず、タメになるお話もちりばめられています。
投稿元:
レビューを見る
「魔王」は兄の視点、「呼吸」は弟の恋人の視点から書かれています。兄はある日、他の人に言葉を言わせることのできる腹話術の能力が自分にあることに気付く。そして弟は10分の1の確率なら必ずあたる能力があることに気付く。「魔王」の途中で千葉さんがでてきたので、今回のターゲットはまさか兄ではないよね…と思っていたら。題名の曲のラストと同じでした。
最後の終わり方が納得いかなかったです。ドゥーチェのマスターは結局のところ犬養を見限ったのかな。今回の舞台は少し未来の日本だったので今の世界や政治を過去のように見ていて日ごろあまり考えていなかった政治や憲法や大衆について考えさせられました。
今回は「死神の精度」の千葉さんと「グラスホッパー」というお酒をマスターが出していたのが関連?
弟のあの虫の呼び方「ごき/げんよう、おひさし/ぶり」にうけました!
投稿元:
レビューを見る
当時政治にすごく興味があったり、ファシズムだとか考えていたからドンピシャでした。
今読んだらどんな感想を持たされるんだろう
投稿元:
レビューを見る
2006.06.23
えっこれで終わり?という終わり方だったけど、それが逆に考えさせられる。大きな力にたった一人で立ち向かおうとしたじりじりとした感じが伝わった。こんなに政治を語ったのに、憲法とかファシズムはテーマじゃありませんとはっきり言った作者がすごい。
投稿元:
レビューを見る
伊坂幸太郎の最新作です。
彼の作品はどれもこれも面白く、今まで『はずれ』は一個もなかったけど、今回はわたし的にちょっと切り口が共鳴できなかったです。
オーデュボンの香り の時にちょっと感じた不協和音が今回もう少し大きくなった・・って感じかな・・・
でも、魔王の書評を読んでも悪いこと書かれてないです。
物語は両親に死に別れた仲の良い兄弟が得意な能力(超能力)を持って社会と対決する・・・って感じなのだけど、超能力の表現の仕方が、過去の関連書に比べるととてもさりげなく、人よりちょっと得意ってぐらいの表現が、かえって私は怖さを感じました。
一冊の本に2つのお話が収録されていて、一つは兄、もう一つが弟の彼女の語り口調で弟の話が書かれています。
一見、別々の話のようだけど実は・・なのです。
先日読んだ佐藤亜紀の天使 も政治に超能力者を起用しているってお話だったけど、こう続くと、ほんと?って気にさせられます。
余談ですが、ここ数日、韓国の天才少年の話をよくニュースで目にします。
私が小さな頃にも、中国の金くんの話がよく報道されていましたが、その後の金くんはどうしているのでしょう・・・
大好きなジョディ・フォスターが、はすっぱなシングルマザー役で、天才児のわが子を、特別視せずに接する映画:リトルマン・テイトって映画がありましたね・・・
天才少年が見つめる先は光なのでしょうか・・それとも闇なのでしょうか・・・
天才児とか超能力者が、途中から世の中から消えていくさま・・実はこの辺りが一番怖い・・と思うのは私だけでしょうか・・・・・
投稿元:
レビューを見る
伊坂さんの作品にしたら、暗いです。途中出てくる、宮沢賢治の詩が、暗くて恐くて、でもキレイです。人間死ぬ時、こんな感じなんですかね。
投稿元:
レビューを見る
【「命令」は生物の本能をも覆す力を持つ】
今回のこの本の収穫は、「考えろ、考えろ」と自分を叱咤する主人公と、大きなものに流されていく
群集像の恐ろしさ。戦争でなぜ人を殺したかを聞かれたときの、大多数の回答「命令されたから」が印象的。
但し関連本を買うほどまでには興味が向きませんでした。
ちょうど、ナショナリズムの顕著な現われでもあるW杯真っ最中に読んだので、興味深く読みました。
私はこんな流れの中でちゃんと物事を見られるのだろうか?と思いつつ、ちょっと終わりはスカッとしない。
何かが終わって何かが始まる、、。明日がちゃんとある。という伊坂作品のいつもの読後感はなく、ちょっと消化不良でした。珍しく男女のちゃんとしたストーリーがあったのが意外といえば意外でした。
本日、伊坂さんの5回目の直木賞ノミネートが発表されました。対象本は『砂漠』だそうで、今までちょっと意図的に避けてきた作品ですが、次に読むことにしました。(06年6月30日読了)
投稿元:
レビューを見る
「魔王」の終盤、いきなり兄の周りの風景が変わるとこがスキ。雑踏の灰色と、田園風景の緑・青の対比が鮮やかですてきすぎ。話のイメージもまんまそんな感じ
投稿元:
レビューを見る
『考えろ考えろマクガイバー』この小説の主題は小難しい政治問題やファシズムなんかではなく、自分が大衆という川の流れの中でたった一滴の水、一匹の魚になったときいかにして自己を保ち続けるか。群集心理における『考えろ、だまされるな、しんじるな』を持っていられるかなのではないだろうか。自分が持っているものを他人が持っていないとは限らないし、自分の危機感が他人にはないとは限らない。作中宮沢賢治が多く引用されるが、まさに『注文の多い料理店』は感じた危機感をお互いの間で共有しなかったことで陥った落とし穴だといていいだろう。『考えろ、考えろ』は作中腹話術という形で他人の口から代弁される。つまり考えたことは口に出せという子供に諭すような暗喩がここには含まれているのだ。いつからか伊坂の持つテーマが変わってきた気がする。これまでの日常を軸に置きながらも少しずつ位相をずらすというよりも、ぱきりと超現実的な設定や場面が増えてきたように思われる。これを成熟したととるか、それとも過渡期ととるか。私は過渡期のまただ中なのだと思う。
投稿元:
レビューを見る
自分の思っていることを他人にしゃべらせるという能力に気付いた主人公。
多数派に流れていく世の中であなたは何を思うのか。。。
投稿元:
レビューを見る
愛の反対語は憎悪ではない。無関心だ。
群集に納まってしまえば個人が死ぬ。
大衆の中にいても己を見失わず、信念を貫ける人になりたいという話・・・かな?