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ララピポ みんなのレビュー

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みんなのレビュー180件

みんなの評価3.4

評価内訳

175 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

これってエロ本?そうなんです、エロ本なんです。でもね、なんていうか15禁くらいではあるんですが、エロのむこうに何かが見えるっていうか、やっぱり奥田って只者じゃあないっていうか

2005/11/25 21:02

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

まず、この本の出版情報が入ってきたとき、タイトルだけを見たものですから、完全に???でしたね。いや、読み終わった今でも、???ではあるんですが。で、書店で実物を見たとき、ウッソー、これってエロ本?て思いましたよ。無論、遠目では分りません。殆ど真っ黒でしょ。ただし中央にカラーが見えるわけです。奥田ファンなら、あっさり買いますよね。
でも、初めて奥田本を読もうという人は、本を手にしてシゲシゲと見るわけですよ。そうすると、黒かったのが実は扉の陰の意味で、中央の抜けているのが鍵穴だって理解できて、カラーだったところに描かれているのが浮世絵というか枕絵もどき、要するにかなりエロイってのが分るんですね。私は、ここで「コノホンハ、ワタシトオットハヨム、ダケド、コウコウセイトチュウガクセイノムスメニハ、ワタセナイ」なんてロボット化しちゃうんですね。
そんな装幀 米谷テツヤ、イラストレーション ほししんいち。おいおい、「ほししんいち」かよ、なんて思うのは星新一世代だけでしょうね。で、本を開くと、そこにも鍵穴が並びます。カバーにだけではなく、目次、扉などに鍵穴がデザインされているのが面白いです。
32歳の杉山博は学歴こそ立派だが、人と付き合うのが苦手でサラリーマンにもなれない。選んだ仕事はフリーライター。でも、今、嵌っているのは上の階で夜毎繰り広げられる男女の行為 第1話 WHAT A FOOL BELIEVES、23歳の栗野健治はスカウトマン。といってもモデルを相手のそれではなくてキャバクラ嬢のそれ。年齢、容姿を問わずに励む男の第2話 GET UP、STAND UP。
43歳の佐藤良枝はフツーの主婦。いやいや、フツーではない。夫はしがないサラリーマン、夜のお勤めゼロ、娘はデパート勤務で最近、夜更かし気味。だから自分は小遣い稼ぎに励む第3話 LIGHT MY FIRE、26歳の青柳光一はカラオケボックスの店員、毎日ゲロの始末に追われっぱなし。そんな店に出入りする女子高生第4話 GIMMIENSHELTER。
52歳の西郷敬次郎は年収2000万をコンスタントに稼ぐ官能小説作家。でも、純文学作家には少し引け目を感じている。そんな作家に渋谷の街で声をかけてきたのは第5話 I SHALL BE REREASED、28歳の玉木小百合はテープリライター。それだけでは食べていけない、そんな彼女の副業は第6話 GOOD VIBRATION。
ま、鍵穴にふさわしい、覗き、っていうか盗聴みたいなものがあるのは第1話だけなんですが、どの話にも男女の営みが絡むんですね。AVって言っちゃえば、それでもいいんでしょうが、といってポルノであるか、っていうと全然違います。ある意味、コミカルで、哀愁なんかも漂います。そういう意味で直木賞をとった『』を髣髴とさせるところが無いわけではありません。
例えば、これと先日出たばかりの『サウスバウンド』を読めば、果たしてこれが同じ人の手になるものか、って思うほどの変化ぶりです。さすが奥田英朗だな、なんて感心します。こうなると、そろそろ奥田の犯罪小説を読んでもいいかな、なんて思いますね。いや、純愛ものなんかも読んでみたいなって。
あ、それから意味不明みたいな言葉「ララピポ」については、小説の中で謎解きがされています。ふーん、そうか、っておもわず何度か口にして確かめてしまうこと請け合い。是非、最後まで読んで、納得してみてください。なーるほど、ね、って口癖になるかもしれません。
「ポンツーン」に2000〜2005年にかけて不定期に連載。ちなみに奥田が直木賞を受賞したのが2004年。

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2005/10/12 20:07

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2005/11/13 20:23

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2006/05/24 19:39

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