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『自分自身が経営者だと思わなきゃ。家計は小さくても、ひとつの独立した経営主体。社長である自分がいかにその出納をコントロールするか』
あとがきの上記の言葉が一番心に残った。
本書は、対話形式で進む軽めの本だが、内容はどれも実用的で、
「よし、節約してみよう」という気にさせてくれる良書だ。
分かりやすいものは、素晴らしい。
分かりやすいものは、人を行動的に、情熱的にさせる。
以下、心に残ったものを列挙していく。
・やっていること自体は、ムダを省いて、その分をやりたいことに回すだけ。
・何事も、明るく楽しくやるというのは自分で発見することだ。人に言われるのではなく、自分で見つけて応用することが大事。自分で工夫するのは楽しい。
・尽くそうが、会社は自分を裏切る。その時、いかにわが身を守るか。ひとつは、働く能力を身につける事。専門性を高め、スキルを高め、転職可能な自分の売りになる能力を身につける。そのためには、勉強しなくちゃいけない。もうひとつは、経済的な防衛。つまり、節約、環境に対応する力。
・電気料金の契約アンペア料に注意。
・結局、節約というのは「自分でひと手間かけること」なのだ。
・ダメです。食事は絶対に楽しくしなければ。
・ファミレスに三回行くお金で、ちゃんとした料理を一回食べるべきだ。
・昼食代、弁当は基本で、最低でもおにぎりかペットボトルお茶を持参。
・何を買うにしても、考えてから買う。レシートは冷蔵庫に張って管理。
・整理の基本はゴミ出し。出来る人の机はいつも整理整頓されている。
・世の中は使い捨てが多すぎる。絞れない雑巾をさらに絞れ。
・要領の良し悪しの問題は、段取りの良し悪しだ。
・シンプルに暮らせば、身の回りがよく見えてくる。
・出すところには出して、抑える所は抑えるのが肝要。
・20代後半には、300~400万円の貯蓄はあって当然。
以上,たくさんの示唆をくれた良書だった。