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小学校高学年対象の情報教育のテキストですが、大人にも対応している内容。
著者は国立情報学研究所教授。
未来のこれからの世界では「なくなってほしい」「なくならないでほしい」「どっちがいいか」「今後どうなるのか」の4項目に分けて、紹介しており、未来をつくる子供たちへのメッセージになっています。
「なくなってほしい」のは迷子、犯罪、病気など、「なくならないでほしい」友だち、死の実感、季節感など、「どっちがいいか考えてみてほしいもの」は学校、病院、お年寄りの世話など、「今後どうなるのか考えてみてほしいもの」はお金、会議、自家用車、会社など。
高齢者の運転事故が多発する世の中。近い将来、車同士がコミュニケーションを取って事故を避けたりする未来は訪れてほしいものです。
ドライバーの体の具合や気持ちをわかってくれて「疲れてるみたいだからゆっくりね」「イライラしないで落ち着いて」といったアドバイスをくれるAI搭載車も実現化を待ちたいところ。
ただ、情報技術の発展により、現代の問題は解決されても、さらに新しい問題が発生する恐れがあるのも事実。
常に人々が問題意識を持っていることが必要ということになります。
目まぐるしく移り変わりゆく時代。この本が出た2015年と現在はテクノロジーの進歩によりまた少し様相が違ってきています。
そうした小さな変化も感じ取りながら、現在社会の今後の展望について考えてみるきっかけとなる本です。