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紙の本
我が家の子育てをもう一度ふり返らせてくれた
2006/02/21 14:39
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:折鶴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
親から子へ、子からまた子へ人間の織りなす絆や継承。伝説とまで言われ
た石原家の子育、その実態が今赤裸になる。<裕次郎と慎太郎、叔父と甥>
との関係、そこにあるものは? 親と子の環・生き様とは、我が家の子育て
をも振り返らせてくれた。「子供あっての親」現代社会の子育てに波紋投げ
た心温まる教育書である。
親と子の絆、長男伸晃が生まれると同時に「父から父へ」親子の生まれ変
わりを感じたようだ。厳格だった著者の父親の子育、子供心にも厳しさだけ
が残っていたが、人の親になった今だから気付く、厳しさの中にも温もりが
あった父親像があったことを。だがこれも手練なのだろう、親から子へ、孫
へ続く道なのだから。かけがいのない弟(裕次郎)は放蕩三昧、薄給の「私
」にのしかかる家庭の重み、明日への希望などとても持てなかった一齣が其
処にある。
しかしながら人生は分らないものだ。石原家を救った一冊、「太陽の季節
」が日の目を見たのである。第一回「文学界新人賞」後に「芥川賞」とダブ
ル受賞。いわゆる「慎太郎ブーム」の先駆けであった。「船員にでもなるか
とほざいていた弟も映画俳優となり、スターの座に登りつめる」と同時に
「破産破滅の低空飛行の危機を」奇跡的に脱出。真の石原家の子育てはここ
から始まった。
著名人であるがゆえに著者の子育ては、その一挙手一投足に関心が寄せら
れていたが、子育ての中身は、我が家の子育てと大きな隔たりは感じなかっ
た。立場立場の違いで厳しさや温かさの温度差はあるが、親子の絆の環は同
じように見える。だが、違いがあるとすれば著名人がゆえに人としての責任
感だけは、子供の時から厳しく教え込んでいたようだ。子供を叱ることが苦
手な? 現代の親たちに、ある種の警鐘を鳴らしているのではなかろうか。
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