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図書館で借りたもの。
「二階扉をつけてください」は読後感最悪ですが普通に怖くて面白かった、そのまんま世にも奇妙な物語の原作になりそうな雰囲気の短編。あと2作目か3作目に入っていた話がなんとなく好きです。まったくかみ合わない彼女との思い出を抱えて結婚に悩む男の話。全体的に、いかにも普通の日常に見せかけた世界のなかにひっそり隠れた非日常間というか、ファンタジーまではいかないけれど現実とも違う微妙な世界、という感じです。
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となり町戦争を読んですぐに借りた本です。
短編集になっていてすべて物語の全容がはっきり分かりません。
ただ、感動しました。
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三崎さんのお話は、ひたひたと怖い。歯医者の待ち時間に最初のお話を読んでぞーっとしたのを覚えています。
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常識的にありえない状況(バスジャックの流行とか)が描かれて
いるけれどそこに映し出される人格にはどこか共感できる。
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うーーん。こういう思いつき集みたいなのは最初に読むべきじゃなかったよね。ハルキで言うとこの「カンガルー日和」的存在だよね。でも・・・あんま好きじゃない予感;
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圧倒的な存在感。
「二階扉をつけてください」の闇に一気に突き落とされるようなラストもさる事ながら、何より最後の「送りの夏」がどの作品よりも異彩を放つ。
もう動かない、帰らぬ人となった愛する人を慈しむその姿は、異常そのものなのだけど、痛々しくて切ない。
読み進めていくうちに、奇怪で不思議な物語にどんどん惹き込まれていく。
んーでもやっぱり全体的に解釈が、ちと難しいところ。読む人によって捉え方も全然変わるんだろうな。この人短編のが面白い◎
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表題を含むもろもろの短編集。どれも非日常な日常が描かれていて面白い。
リラックスしてちろっと読みたい時なんかに最適?
バスジャックはやはりどんでん返しと劇的変化した臨場感が良かったし、雨の日の図書館というのもなんだかロマンチック。
受け入れられる、少し現実からズレたリアルな非日常がたまらない。
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戯曲のような幕開け。
悲劇。
喜劇。
舞劇。
情劇。
どこか違う世界観、ここであるような、ここにないような。
久々に小説らしい小説を読みました。
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最初の作品で、三崎さんの世界観凄いって思って。
途中途中の本当に短編で、温かいなあって微笑んで。
バスジャックで、すげーカッコイイ!と目を輝かせて。
最後の作品で、切なくて泣いたりして。
世界観が凄いなあ、の一言に尽きます。
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日常の中に馴染みこんでいる非日常。まさに藤子・F・不二雄が言うところのS(少し)・F(不思議)の世界。たった3ページの短編から、中編ともいえる長さの話まで様々な話が7つ。優しい話からビターな話まで内容もそれぞれ違う。でもどの話からも、三崎さんの才能を溢れんばかりに感じる!何故か二階扉をつけることを強要される「二階扉をつけてください」、たった3ページの物語「しあわせな光」、共有しているはずの記憶がすれ違っていく「二人の記憶」、「今、「バスジャック」がブームである」で物語が始まる表題作の「バスジャック」、とある女の子に自分の部屋が図書館だと勝手に思われている「雨降る夜に」、動物をパフォーマンスで展示するプロが主人公の「動物園」、奇妙な設定で死生観を書いた「送りの夏」、どれも奇抜な設定だけれども、その設定の中には残酷さが共通して見える。心温まる話でも、ちょっとゾッとするところがあるし。
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以前、『となり町戦争』という珍しいタイトルに惹かれ読んだが、それ以来の三崎亜紀作品。
7編からなる短編集。中には超短編もあり、作風もバラエティに富んでいる。
7編のうち、『二階扉をつけてください』は奇想天外でちょっと不気味で面白かったし、『送りの夏』は、哀しい物語で心に残った。大切な人との別れ、というテーマはよくある題材だが、極限まで人を愛すると、別れはこんな形になるものなのかとある意味衝撃的だった。少女の視点から描かれている点もかえって悲しみを助長していたと思う。表題作は、ドキドキした割にはちょっと拍子抜けだった。
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オムニバス形式で、ショートショートが収められている。
どれもこれも質が高く、読後「うーん……」と唸らざるを得ないものばかりだった。
特に好きなのは「送りの夏」。
死というものを、人々がどうやって昇華していくのか。
小学生の麻美の視点で静かに描いていく。
どれもこれも読みやすい作品なので、「三崎亜記氏」の作品ってどんな感じなのかな?と知りたい人にはうってつけ。
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目次
二階扉をつけてください
しあわせな光
二人の記憶
バスジャック
雨降る夜に
動物園
送りの夏
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現実の世界ではありえない事が三?亜記の世界では当たり前になっている。それは現実でもありえそうなリアルさで書かれて、何か不思議な親近感を感じてしまう。三?さんの世界にどっぷり浸かってみてください。
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となり町戦争全編を通して漂っていたもやもや気味の悪いものには引きつけられたけれども、ここまで長くなくても良かったんじゃない?と感じたのが正直なところ。なんとなく消化不良気味でもあったし。
それに比べると、これはとても好み。
となり町戦争にもあった得体の知れないもやもやはそのままの短編集。
となり町戦争は長くて途中挫折したわ、というひとにおすすめ(笑)。さくさく読めます。
世にも奇妙な物語に似た雰囲気がしました。