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10年振りに再読。
民間旅客機が突如行方不明となり、ちょうど10年後に
そのままの姿で帰ってくるというSF。
ほとんど覚えておらず、新鮮な気持ちでの再読。
乗員乗客それぞれにドラマがあり、少し切ない気持ちで読了。
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事故により忽然と消息を断っていたYS-11。
10年後,ある物理学者の指摘通りに羽田空港に帰還する。
戸惑いながら再会を喜ぶ彼らと家族を待ち受けていた運命とは。
SF的な設定もリアルに描写され,すんなりと受け入れられる。
そして,遺された家族の10年の思いと再会の戸惑いと喜び。
突然,10年前の世界に現れた乗客の戸惑いと適応。
そういった心理描写がとてもうまく,感動させられる。
久しぶりに泣くだろうと思いながら泣ける作品だった。
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もし10年後にタイムスリップしたら…
もしあと3日しか生きられなかったら…
そんなもしをいろいろ考えてしまう作品です。
最後の瞬間誰とどう過ごすのか。
なんとも不思議な感動物語です。
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10年前消息をたった報和航空機402便が突如、羽田空港に帰還した。
機内にいた乗員乗客にとっては、時計の針は十年前を指したままだった。
これを予測していた元東大の量子力学の教授は、三日後に飛行機ごと乗っていた人々が消える事を予測していた。
十年後に突然現れた乗員乗客は、この事実を知らされる。
戸惑いながらの再開は、それぞれの家族に何をもたらすのか・・・。
限られた三日間をどう過ごすのか?
愛と奇跡を書いた人間ドラマです。
ストーリーが素晴らしい作品だと思います。
もう少し、戸惑いがあるといいかな〜と思いますが、面白い作品でした。
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予想以上におもしろかった。タイムスリップミステリーのようなものかなと思ったけど、登場人物ひとりひとりに個性があり、かつ人間くさくて非現実の中にも現実的なものを覚えた。たくさん矛盾があったと思うけど、それはそれとして、単純に楽しめ、悲しめた。
黛さんや川崎市役所の職員がいいね。人を支える、って大事だと思いました。
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設定はSFですが、テーマは人間の絆。
読む前は登場人物の多さに辟易しましたが、全員がキャラクターを持っており、混乱することはありませんでした。
逆に登場人物が少なかったら面白くなかったと思います。
最初の設定をうまくのみこむことが出来れな、後は最後まで一気に読めます。
期待せず呼んだ本だったけれど、面白い本でした。
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図書館にて。
テレビドラマ化されたので題名は知っていた。
こういう話だったんだ…。
ある意味ものすごく残酷な話かも…。
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ドラマの原作本、という位置づけで読み始めた。
いや、ドラマ見てなかったけど。
10年前をやりなおせたら。
残された時間があと3日だとしたら。
不思議と「自分だったらどうするだろう」とは考えなかった。
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泣きながら読んだ。ありえるありえないの話ではなく、人・家族の再生だったり、有りように泣けた。なんともせつない。
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10年前に事故に遭ったとばかり思われていた飛行機がある日還ってきた。
乗っていた乗客はみんな10年前の姿のまま。
戸惑う乗客、そして、家族や友人、恋人・・・。
そして、還ってきた人々は3日後再び10年前に消えてしまうと予告される。
初めて読んだ大石英司作品。
ドラマ(小林聡美主演)にハマっていたので、原作を読んでみた。
テレビの方が劇的な脚色はされているかな、という感じもする。
10年前、私は中学生。
現在でもそんなにしっかりしきれていないような私なので、その頃はほんっとにぼけっとしていたなぁと。
それでも、10年を私は過ごしてきた。
その間に、ちっちゃいなりに事件だったり、出会い、別れを経験してきた。
そして、得たもの、失ったもの、自分なりにあると思う。
10年前の自分に報告できること、「10年間大病もせず、元気に生きてるよ」ってことかな。
10年前の自分に「夢だった職には就けてる??」と聞かれると、「ちょっとずれちゃったかも」と苦笑いしてしまうかも。
この本から、10年間っていう重みとともに、一日一日の大切さもとても感じる。
「今、私は頑張っている?」「ちゃんと自分に正直?」なんて自問自答。
小林さん演じるヤス子じゃあないけれど。
また10年の月日を重ねた時にもう一度読んでみたい。
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特に好きという訳でもないのに、タイムトラベル物を読む機会が最近多い。
もしかしたら、個人的SF強化期間なのかも。
完全な群像劇で、登場人物相互のつながりは「再生」という共通項でゆるくまとまっているのみ。
飛行機事故で亡くなったとされている家族が、10年後、当時のままで3日だけ戻ってくる。
残された側からすると、作中何度か表現されているとおり、お盆に大切な人が訪ねてきてくれた、というのに近い。
それが、残されたがわと消えたがわ、両方の再生へと…なら話はうまくまとまりすぎる。
再生する人、破壊する人、何事もなせない人を、群像劇という形をとることで描けたのが本書のよいところだろう。
圧倒的な筆致のうまさがあるわけではないが、佳作だと思う。
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やっぱりこの淡々とした語り口が好きだ。
群像劇になっていて、それぞれ10年の重みがよい。
幸せな組ばかりでなく、皮肉な組もあり、終わりを信じないのもあり。
タイトルが秀逸だと思う。
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突如として消息を断った旅客機が10年の歳月を越えて帰還してくる話。
帰還してくるのだけれど、彼等にはとても残酷な運命が待ち受けていて、尚且つそれが予告されるという点で、物語の着地は予想できるのだけれど、それでも面白い。
また、設定自体が荒唐無稽な安いSFみたいなのだけれども読み進めるうちにあまり気にならなくなるくらいに物語の構造が上手く出来ているし、引き込まれます。
与えられた運命が奇天烈であるが故か、登場人物の行動が潔くもあり、人生の輝きや闇を象徴しているようでもあり、見事な作品。
楽しいような悲しいような不思議な読後感と、群像劇としての組み立ての上手さが良かったです。
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切なさ残るラストが良かったです。
http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-166.html
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淡々とした語り口で泣かせようといういやらしさがないのが良かった。話は全く違うのだが、書き方のせいなのか何なのか。ちょっと四日間の奇跡と似てるかなという印象を持った。