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みんなのレビュー18件

みんなの評価3.8

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紙の本

犬、猫に続いて今度はロックンロールの創世神話、いやあそれにしてもなんでこんなに人が死ぬんでしょうか?

2006/02/10 20:39

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

正確な言い方はどうかとして、なんともアヴァンギャルド。カバーだけじゃあないんですね、本文の活字のレイアウトとか、太字の入れ方とか、目次の作り方とか、各章の扉とか、頁の汚し方とか、もう、奥付なんか、ここまでやるか!なんて・・・
で、その流れるような画を担当しているのが五木田智央、斬新なブックデザインが芥 陽子(コズフィッシュ)、フォントディレクターが紺野慎一(凸版印刷株式会社)です。ちなみに、ブックデザインの芥ですが(コズフィッシュ)とあります。他社さんの本で申し訳ないんですが、子供のための推理小説のシリーズでミステリランドというのがあります。あの全体を取り仕切っているのが祖父江慎+阿部聡(cozfish)です。この(cozfish)と(コズフィッシュ)は同一のものでしょうか、はたまた表記の通り別物なんでしょうか。うーん、謎は深まる、古川日出男はエライ・・・
で、目次ですが、何処にも目次、なんて書いてありません。ただ巻頭にぶっとい活字で、ロックンロール第一部 007、ロックンロール第二部 049、ロックンロール第三部 097、ロックンロール第四部 135、ロックンロール第五部 181、ロックンロール第六部 235、ロックンロール第七部 275、ロックンロール第〇部 309、とだけあります。凄いです・・・
この目次は詳細も何も分からない。で、巻末に目次にはない補記が載っています。ま、目次があるようなないような作りの本ですから、これを何だ!とはいう気はないんですが、そこに『小説すばる』連載時の各話の原題が出ていますので書いておきます。まず最初が「ロックンロール第一部」です。なんじゃ?と怒らないで下さい。本と違うのはここからです、ホント・・・
次が「青のロックンロール」、そして「ロックンロール鉄道」、以下「泣き言ばかり言ってんなよ、ロックンロール」、「マザー、ロックンロール、ファーザー」、「ロックンロール十段」、「白のロックンロール(ペンギンたちはロックンロールを歌う)」です。これらは本書の自立した子供たちである。ア・ワップ・バップ・ア・ルン・バップ・ア・ラップ・バン・ブーン、だそうです・・・
で、要するにこの本はロックンロール版『ベルカ、吠えないのか』であり、『LOVE』なんですね。大体、第一部の扉の前に載っている言葉
「そして彼は訊いた、君は誰なんだ?」
なんて、『ベルカ』の
「ボリス・エリツィンに捧げる。
おれはあんたの秘密を知っている。」
に完全にシンクロしちゃっているわけです。そして創世神話である、いや神話に必要な語り口を持っている、という点でも同じなんですが、向うには連綿と流れる犬の血脈というのがありました。それは、人間の視点で描かれてはいても『LOVE』も同じです。ところが今回は、一見そのような始まり方をしながら、予想を裏切って展開していきます・・・
第〇部のSPから引用すれば
「ロックンロールに第八部は存在しない。ロックンロールはいま七つの航海を終えた。七つの大陸を流転した。順に数え上げよう。アフリカ大陸。北米大陸。ユーラシア大陸。オーストラリア大陸。インド亜大陸。南米大陸。それから南極大陸。時は一九〇一年一月一日から、二〇〇〇年十二月三十一日まで。たぶんその両端に届いている。念いが旋律になって届いている。
ロックンロール。」
うーん、格好いい・・・
ともかく、古川の豪腕が唸る作品です。こういう小説がどうやって生まれてくるのかは知りませんが、凄い作家がいるモンです。是非、手にしてみてください、ロックンロールの創世神話がそこにあります・・・

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2006/02/02 08:44

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2006/05/02 12:54

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2009/03/04 10:29

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2009/08/29 02:32

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2010/10/05 16:25

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