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トニー流幸せを栽培する方法 みんなのレビュー
- トニー・ラズロ (著), 小栗 左多里 (画)
- 税込価格:1,047円(9pt)
- 出版社:SBクリエイティブ
- 発行年月:2005.12
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紙の本
自分なりの幸せを栽培するヒント集
2006/10/10 00:17
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ますたぁ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小栗左多里さんのベストセラーコミック『ダーリンは外国人』のダーリンこと、トニー・ラズロさんの初エッセイ集です。内容は、トニーさんが今までに大切にしてきた知恵や考え方を、「幸せへの道しるべ」として紹介するというもの。トニーさんをお手本に、自分だけの「幸せへの道」をこれから開拓したい方、あるいは更新・確認をしたい方にオススメです。
本書は、文章を基本としたエッセイ集です(『ダーリンは外国人』のようなマンガではないので念のため)。「芽の章」「樹の章」「実の章」の三章構成で、それぞれに4〜6編のエッセイがまとめられています。そして、各エッセイの終わりには左多里さんのイラスト付きコメント(左多里のつぶやき)があります。また、問いにイエス・ノーで答えるだけで判定できる「トニー度診断」も収録されています。
各エッセイの冒頭では、トニーさん自身の言葉をはじめ、世界各地のことわざや格言などを引用しているのですが、その範囲がすごいのです。日本語、中国語、韓国語からロシア語、トルコ語、タガログ語、ラテン語、さらにはブルトン語、スクマ語といった初めて聞くような言語まで……トニーさんの「語学オタクぶり」に、ただただ圧倒されるばかり。
そうしたことわざや格言をテーマにして、エッセイを書いています。例えば『道を知っていても人に訊こう』という韓国の諺を取り上げたエッセイでは、「知っていても訊く」ことを実践すれば、自分自身の知識を深めたり確認したりできるし、何より相手との今後のコミュニケーションの道すじが作ることができる、とその効果を説明しています。
トニーさんのエッセイは、まじめな内容がほとんど。よって、『ダーリンは外国人』のようなお笑いの要素は期待しないほうがよいです。一方で、トニーさんの日常生活における行動パターンや考え方が実によくわかるので、『ダーリンは外国人』を読んでトニーさんのファンになったという方には、オススメの本なのです。
本書は幸せになるためのマニュアル本ではなく、あくまでヒント集。トニーさんの行動パターンや考え方をお手本にして、自分なりのオリジナルの知恵や考え方を持つことで、「幸せへの道しるべ」を作ってみてはどうでしょう?
ますたぁ@BAYSIDE BREATH
紙の本
ご存知!「ダーリン」ことトニー・ラズロ氏が、世界各地のことわざを引いて考える「幸せ栽培法」。
2012/05/18 03:10
16人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しのはら - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙を見れば一目瞭然。小栗左多里さん「ダーリンは外国人」の「ダーリン」こと、トニー・ラズロ氏のご本です。
「ダーリン・・・」シリーズの読者はご存知の通り、ライターやNGO運営をされているトニー氏は、また、語学オタクにして地球上のあらゆる文化に造詣が深い方であります。
そのトニー氏が、古今東西のことわざから紡ぎ出す「幸せ」についての考察の数々・・・。
なにしろ彼の「古今東西」といったら、そんじょそこらの「古今東西」とは違うのです。
英語・ロシア語・韓国語・中国語・アルメニア語・タガログ語・スクマ語・アムハラ語・カビル語・ゾンカ語・トゥゲン語・・・。今こうして書いていても、変換もされないような(^^;)馴染みのない言語・民族のことわざたちを、頭の中にずらりと並んだ引出しから、惜しげもなく取り出して見せてくれます。各章の扉には、ことわざが原語で書かれていますが、初めてお目にかかる文字も少なくありません。
つまり、トニー氏は、それだけ多くの文化を、多面的なものの見方を知っているのです。
けれども、不思議です。
そんな、私が見た事も聞いた事もない地域の、時代の人のことわざが、現代日本の私にもちゃんと理解できるし、腑に落ちる。「ふふっ、うまい事いうなぁ!」と思う。
ことばや習慣が違っても、大昔から、人間は人間なんだよなあ、と。
人類全体がスッポリ収まるような、フリーサイズの「幸せ」はないかもしれない。
けれど、どんな文化と言語でも、どこか共通する「教え」はある。
「多文化共生」の研究者トニー氏が、それを探して、まとめたのが本書です。
人類に共通の「幸せの芽」が、ここにあります。
あとは、あなたの心の中で育てるだけ。
奥さまである小栗左多里さんのイラストコラムも、ほっとしますよ。
紙の本
幸せの「種」の育て方
2008/10/16 11:47
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イム十一 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の読者を「発芽したばかりの種」に見立てて、「芽の章」「樹の章」「実の章」の三部構成で世界各国の有名な言葉・諺や著者オリジナルの言葉を題材に、そこから著者の考える「幸福論」について書かれた本です。
「人間万事、塞翁が馬」を著者独特の視点から捉えた考え方や、結婚は「1/2+1/2=1」なのか「1+1=2」なのか、についての著者の考え方など、大変興味深く読むことができました。
様々な国の言葉・諺や著者のユニークな体験談に触れていくことで、読者一人一人の考え方の視野も広がっていく、そんな本ではないかと思います。