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公認会計士が書いた本。
もっとも、会計の議論に特化しているわけではなく、M&Aの戦略的部分が薄く説明されている。
法務に関する記載は少ない。会計の部分は、やっぱり、今の時点では理解不可
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著者は、監査法人トーマツの北地氏と北爪氏の二名である。
M&Aと言えば、投資銀行か監査法人、ファンドといった形になるため、経歴としては
申し分ない。
M&Aを専門にして生業にしている人は、そう多くないハズだ。投資銀行でも一部であるし、
ファンドも多いようで、日本は少ない。そういった状況の中で、素人の私が教えを請えるのは
正しく書籍ぐらいである(笑)知り合いが少しでも居ればなぁー(笑)
本書は、タイトル通りM&Aを行うにあたって入門という位置付けの知識を提供してくれる
内容になっているため、私にとっては極めて”良書”であったと言える。
それは、そもそもM&Aとは何か。それはなにを目的として行うのか。その方法はどのような
ものがあるのか。といった基礎的な事に集中して紙面を割いているためだろう。
たしかに、上場と非上場とではどのように取引形態や注意点が異なるのか?
DDやバリエーションの詳しい方法は?といった詳しい事には答えていない。
ただし、全体をさくっと俯瞰するには適度な量となっている。
一つ難点を言えば、”ちょっと古い(1999年発行)”
それだけである。まぁ、新しい知識はMARRで補えばいい。
しかし、M&Aはアートだ。
このアートの部分を会得するには、相当の経験が必要なんだろう。
その経験を如何に獲得していくのか。そこが悩みどころである(笑)
以上
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[ 内容 ]
M&Aは企業組織戦略の切り札として、いまや一般的なものとなりました。
本書は、M&Aの意義から、プランニング、企業価値評価といった実行プロセスまでをわかりやすく解説。
事業戦略・資金面など、売却する側の立場から見たM&Aのポイントも詳しく紹介します。
今後ますます盛んになることが予想されるクロスボーダーM&A(国境を超えたM&A)も章を設けて取り上げました。
[ 目次 ]
1 なぜ、いまM&Aなのか
2 戦略的M&Aのプランニング
3 実行のプロセス
4 企業評価の方法
5 事業売却もしくは事業分離のための戦略
6 クロスボーダーM&A
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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ちょっと古いエディションとゆうかで、そうゆう意味では現況にそぐわない記述もあるのかも知れませんが、M&Aを概観するのにとても役立つ本だと思います。
まぁ実務経験ないと細かいところはわかりませんが、それでもM&Aが事業戦略としてこれから日本でも発達していくんじゃないかなと思わせられます。
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M&Aの入門書。
ちょっと古いけど、入門書としてまぁ分かりやすい感じ。
・合併するときは、一般に吸収合併が用いられる。新設合併だと、既存会社を共に解散し、新しく会社を設立するので、許認可など改めて取り直すなど、手続きがかかるため。適用例は少ないらしい。
・既存の経営資源と全く関係性の無い財務資源のみを共通化するM&Aが、コングロマリット型といわれる。このコングロマリット型M&Aは、損益計算書上、単純加算以上のインパクトが期待できず、産業を評価するアナリストしても扱いづらいため株式市場での評価も難しくなる。よって、貸借対照表の投資項目として評価していくが、実際問題このスタイルは失敗が多く、最近では、本業に近い部分での展開をとる会社が多い。
→言われてみればそうかも。買収をかける側は、買収する先の業務のノウハウみたいなものを持ってるわけじゃないんだから必然的に失敗すると思う。買収される側も、不信感もつしね。なぜ、本業と関係ない会社を買収するのかって。
・戦略的M&Aの場合、買収された会社の幹部のうち、47%が1年目に、75%が3年以内に退社している。統合には平均して1年~2年かかっている。投資に見合うリターンはほとんど得られていない。
→確かにそうだと思う。上記はアメリカのデータであるが、日本でもほぼ同様のことが言えると思う。統合に平均1,2年かかるというのは、現代のスピードには追い付いていないし、かかりすぎ。買収された幹部が3年で75%が退社するのは、買収する側の対応の問題もあると思う。正直、M&Aは投資に見合うリターンは得られていないみたいだから、かなりリスクのある投資のようだ。
買収される側も買収する側も、有能な人材へのインセンティブプラン、不要な人材へのリタイアメントプラン、すなわち人事問題がかなり重要。
※この本の総合的な感想としては、M&Aの基本的な事項については分かりやすい内容だった。ただ、やはり自分はM&Aに絡む部門ではないので、分かりやすいといってもあまりピンとはこなかった。会計事項に関しては、正直仕事との関連性が薄いので、飛ばし読みをした。やはり、仕事との関連性は大事だ。
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会計士の方々が書いた本。
実務寄りの入門書でわかりやすい。
法律的な話はそれほどない。
話がやや古い。
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M&Aの手続きの全体像がつかめる本。法務担当だと会社法に書かれている法務上の手続きしかわからないけど、財務や経営企画等の他の部署がどのようにM&Aの手続きを進めているか、そのバックグランドなども概説していて、M&Aの入門書としてはいい本だと思う。会社自体の売買価格の決定については、多くのページを割いて説明しているが、財務が専門でない人にとっては、ちょっときつい内容かも。
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類書では合併、分割、営業譲渡などの法的手続やその経済的効果についての事務的な視点から記述されたものが多いのですが、本書では実際で実際にM&Aを検討する際の手続きの進行や企業評価なども触れられており、最後には日本社会でのMBO浸透の可能性についても語られています。
共著のせいか全体の話の流れが繋がらない箇所や説明が微妙に重複するがあるようですが、日本でのM&Aの変遷、実態、今後の展望などの整理にも役立ちます。