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図解雑学の「サルトル」「構造主義」に続く、現代思想の第三弾だが、前2作に比べると分かりづらく曖昧な表現が目立つ。「構造主義」まで読んで、ポスト構造主義(と括られる)著作は、デリダならデリダ、ドゥルーズならドゥルーズと各論を読み込んだ方がいいのかもしれない。出来は悪くないが、まとめ方に無理がある。
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レビストロースが構造主義にあらたな地平を造りだしたとき、すでにポスト構造主義が内包されていた。「近代」が生み出した「人」と自然のメビウスの帯の如くからまる関係を、仮に二つに切ったとしても、からまりあったふたつのリングになってしまう。
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現代思想を簡単にまとめているんで、初心者にはトッツキやすいですが、少々説明不足の感も否めませんが・・・・。でも、教養として読むのであればオススメ。
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クリステヴァやドゥルーズやガタリやラカンだけでなく
ジジェクやネグリもちょっと出てる感じ
絵があっていいけど、これは入門の入門といった様子
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12月29日読了。ポスト構造主義・ポストモダンを図解つきでやさしく解説してくれる本。「図解雑学 構造主義」という本の続編なのだとか。ポスト構造主義を理解するためには構造主義、近代哲学、マルクス主義への理解も不可欠ということでそこらあたりにも結構ページが割かれている。近代哲学・構造主義が「現実を超越したところにある思想・構造」として想定したものを「形而上学的」として否定し、変化し続ける現実を肯定する・実践的な思想がポスト構造主義なのだな。学生の頃かじった学問だが、いかに私が表層しか理解していなかったことか・・・。簡単な解説書からでもいいから、今からでも読み進めていきたい。
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難解な哲学の入門書として書かれたものは間違いないのだけれど、この手の本は、分かりやすくしようとして見開き2ページぐらいで1テーマを扱うと、逆にわかりにくくなる傾向があるような気がする。やっぱり、こういった哲学を解説するには、それなりの分量がなければ難しいということなのかもしれない。
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本を読んでる時はわかったつもりになっていても、後で
考えると頭に何も入ってない。構造主義の本も読後にそんな
感想を覚えることが多い。というわけで二冊並んでいるのを
見てつい借りてしまった図解雑学。構造主義、ポスト構造
主義を俯瞰する手がかりとしては悪くないと思う。が、
やっぱり読後には今ひとつ腑に落ちてない感じが残った。
ポスト構造主義という思想、運動がいまだに継続中で、この
今現在においても動いているその最中だから、というのも
要因かも知れない。もちろんこの二冊を読んでわかっている
気になっていてはいけないのだろうが。
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目からうろこ、名言のオンパレードだ
-------
P39
生物は生きること自体が目的である
↓
そのためには、世界の現状を自らの図式に当てはめなくてはならない
↓
しかし実際はこれとは反対の道を辿っている
↓
つまり、
世界のその外に理想を仰ぎ、生きている現実と関係のない道徳で
自らを縛ろうとしてきた
P39
動物は生きるために外界の状態を把握する。
しかしその把握とは正確な事実を知ることではない。
その生物が必要なことがわかれば良いのである
P40
人間の理念と人間の実態のズレに注目したフロイトの考えは、
理念によって自己を律する人間という近代的人間像を打ち砕くものだった
P40
ある種の精神の病は、人間という理念に対する拒否である
P41
「私はこのようにしたい」という意識は、
自分が「このようにしたい」と思っているだろうと思っている偏見のひとつにすぎない
P49
自然から逸脱したヒトという生物は
生きるために必要なことだけをしているわけではない
P49
不要なものを作っては、わざわざ捨てている
P50
(レヴィ=ストロースの指摘は)
ロボットが自分がロボットだと気付いた時のような衝撃だった
P53
言語は人間という場を利用して、勝手に活動しているだけなのである
P52
言語を用いて人間が考えているのではない。
言語こそが考えるのである ※
P94
女らしい言葉で政治や科学を語ることは、ほとんど不可能
P114
「昨日の私たちは、もう昨日の私たちではない」(アンリ・ベルクソン)
P124
私たちにとっての「現実」とは社会で共有されたひとつの物語である
P125
現実のごっこ遊びは生活の基盤からあまりにも離れてしまった
P125
人はもはや経験された事実ではなく、まったくのフィクションのなかをあ生き、
「もの」ではなく「象徴」だけを交換しているのである
P140
男女の協力とは何かを隠すための装置である可能性がある
P140
政治とは突き詰めて言えば利害の調整
P144
自然だと思われているものごとは実は制度である ※
P146
男と女という対比は文化と自然という対比と重ねて考えられてきた ※
P38
理性は本来生きるための手段だったのに
理性自体を目的としてしまう本末転倒がある
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■細目次
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