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なんというか,荒れ球がバッターの狙いを定めさせず完封勝ちしてしまったような,とっちらかってるけど痛快な作品。
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この人の小説に出てくる女性キャラクターは、パワフルで破天荒でとても魅力的なのだが、ここにきて加速度が増した感じ。暴走SF・・?分量を感じさせずに一気読みした。面白かったあ。
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2006/8/22読了。 沖縄が舞台の結構ハチャメチャな展開の話。インパクトの強い登場人物がとにかく多い。 特にサマンサ・オーレンショー。 実際にこんな人がいたら怖いです。作者が沖縄出身のせいか、カラフルな印象を受ける。でも、ちょっとそりが合わないかな。。
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んん〜〜…。
細かいトコロが良く分からんかった。読んでも理解を脳が拒否してる感じ。
沖縄で読んだので背景は面白かったデス。斎場御獄(セーファウタキ)やコザ、天久へも行ってみたノデ。池上氏の沖縄小説に出てくるオバァは大好き。
ただ、ヤッパリ中身は良く分からん…。マニアックなのかワタシが付いてイケてないのかは不明。
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沖縄が舞台。主人公のデニスはアメラジアンで聞得大君の子孫。
風変わりな天才学者や秘密結社も出てくる。
内容はなかなか壮大で、少し理解するのが難しいかも。
中に出てくる脇役のおばぁたちは魅力満載。
特にポーポー売りのおばぁ姉妹はすごく素敵。
沖縄の問題を様々な視点から見ている作品。
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登場人物が『シャングリ・ラ』に似てるなぁ〜と。
展開が早すぎるよとか、そんな単語わかんないよ?とかついていけない感じもかなりあるけど、それが逆にいい。
ちょっと理解できないところが魅力の一冊
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二十世紀末。アメリカ軍基地が置かれている沖縄。アメレジアン(在日米軍の米兵と地元女性との間に生まれた子供)である女子高生デニスを中心に、沖縄が魔術的な陰謀に巻き込まれていく物語。
自らの野望のために転生を繰り返してきた米軍中将キャラダインが、血でぬれた沖縄の地に魔方陣を描いて地霊レキオスの封印をとこうとする。世の破滅を防ぐため、琉球の最高女神である聞得大君の加護を受けたデニスと、キャラダインを裏切ったヤマグチ少尉、そして変態天才女人類学者サマンサが、沖縄から生まれた混沌に打ち向かう。
本筋が見えてこないエピソードが絡まって肥大していき、気がついたら大きな一塊になって怒涛の終焉を迎えるものだから、途中まではストーリーの迷走に追従するのが正直つらかった。それでも荒唐無稽なキャラクターたちの奔放さに急かされるようにして読みきってしまった。
デニスは正確に言うと、アメレジアンの母と黒人米兵の父を持つので沖縄クォーターだ。褐色の肌、夜な夜な悪夢を見て流す血の色をした汗、8.0以上の超人的な視力、パーマとムースでまっすぐに固めた髪、大型バイクを駆る178cmの長身。そして彼女に取り憑いた鼻のない逆さま女。複雑な自分の家庭と沖縄での居場所に悩む少女は、百四十七年前からの運命に翻弄される。
レキオスの研究をするサマンサは、ド変態である。というか破廉恥である。意味不明なコスプレをし、ノーパンで人を驚かせたり、卑猥な言動で人々の顰蹙を買う。でも、超天才である。四つの力を統べる統一理論とレキオスの関係を証明しようとする。いや、レキオスこそが大統一理論の要であると、サマンサは言う。出現時にニュートリノが観察されるペンタグラムは、アインシュタイン方程式とマクスウェル方程式を統合するカルツアの五次元方程式によってモデル化できる云々。以下略。
米兵を引っ掛けて遊ぶことしか能がなかったような女子高生、広美。サマンサに催眠暗示で人格を破壊され、生体コンピューター『ろみひー』として生まれ変わった。なんとテスト運転で62000ヨタFLOPS、一秒間に10の28乗の演算能力を発揮した。驚くべきことに、これは最高速度のたった4%だという。もうむちゃくちゃだ。ヨタっていったいなんの単位なんだよ、と思って調べてみると、キロ<メガ<ギガ<テラ<ペタ<エクサ<ゼタ<ヨタらしい。現在SIで定められている最大の接頭辞だと。
ユタ(シャーマン)のオバァはいい加減な占いをする。ジャンケンのグリコ占いや、インラインスケートによるフィギュア占い。でも占いははずれない。ロシアンルーレットで米兵に勝負を挑み、13連勝してたりする。食えないが、なかなかおちゃめな婆さんである。
これでもかっていうキャラ設定の登場人物たち。あ、でも男性陣はいまいち影が薄い。元凶の魔術師キャラダインですら、サマンサの前では霞んで見える。まあ、変態サマンサに勝てるキャラは、小説にとどまらずアニメや漫画の中でもめったにお目にかかれないのではないだろうか。
「シャングリ・ラ」が気に入った人は、原点である「レキオス」を読んでみてもいいかもしれない。「シャングリ・ラ」を受���付けなかった人は、きっと「レキオス」にも拒否反応を起こすだろう。清純でウブな良い子は「レキオス」を読んではいけない。サマンサに毒されてしまうから。
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ラノべ的な無差別格闘に踏み込みたいのに踏み切れなかった、そんな惜しさはある作品。だが十分にファンタジーでSFでマジック。
シャングリラからはまった方に特におすすめ。
直木賞受賞コルセットを外した作家です、お行儀の良いのがお好きな方は読まないでね。
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すんごい。非常に視覚的。
イマジネーションの奔流。
なんだか映画の予告編を最初っから最後まで観ていたような気分になる。
オチがないとかそういうことではなく、
印象的なシーンとキャラクタとセリフが説明なしのカットバックでバンバン流れていく感じ。
※
うだるような暑さの沖縄の夜。
空中をホバリングする米軍のヘリ
※
交錯する無線の声
突如現れる逆さの女。
※
高速をバイクにまたがり、制服姿で疾走する黒人の少女
※
下からのアングルでめくりあがるスカート。
現れる局部。にっこり笑う金髪美女
「くすくす…」
※
路地の駐車場で占うユタのオバア
※
怪しげな地下の中華料理屋。
その裏にアジトを張る秘密結社
※
暗躍するCIA
もうオカルトにSFに土着宗教にサイエンスにすべてが混じりあって
極彩色の渦を巻いて怒涛のごときラストに一直線。
もうこれ小説っていうか非常にアニメ的な勢いっていうか。
スピード感を出すためか、説明が極度にはぶかれていて、一文一文では非常に稚拙な印象を受ける。素の文が舌足らずな口語で。
アニメ脚本のト書きを読んでいるような。(読んだことないけど)
しかしそれもどちらかというと、イタコが、降りてくる濁流のイメージをブワアッて吐き出してるような感じにも受け取れる。
正直あまり好きだとは思わなかったけど、でもすごいと思った。
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牧港住宅地区が返還され、新都心として産声を挙げる前の那覇市天久に巨大な魔法陣が出現し、米軍の発射したミサイルは消滅する――。という何ともスリリングなスタートから、伝説の「レキオス」を巡り、”文字通り”時空を超えて進行する壮大なストーリー。テンペストへ続く著者の真骨頂がにじみ出てる、と思う。科学の話のくだりは難しいが、米軍、ユタ、科学者、そして鍵を握るのは葛藤を抱え生きるアメラジアン。色んな意味での沖縄の魅力を凝縮させた大作。この著者の本はいつもボリュームあって大変…。だがもう熱狂的ファン。ありがとう。
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沖縄を舞台に、米軍、女子高生、ユタ、CIA、学者などの多種雑多な登場人物が入り乱れ、過去と現在、夢と現を交錯する。池上永一は『バガージマヌパナス』『風車祭』などの沖縄モノがとてもよかったので、そういう感じかと思って読み始めたら、のっけからいきなりSFでぶっとんでる。設定も荒唐無稽。頻出する専門用語も難解でうそっぽいし、時代考証もめちゃくちゃだけど、それも狙いか、というはじけ方。沖縄という存在自体、パラドックスのようなものだし、それを表現する手段として、このくらいの無茶ぶりが必要なんだと思わせる。現実の沖縄の混沌と多面性に、ようやく物語が追いついた感じ。まあ、正直、1回読んだだけではわけわかんない難しさはあるが、沖縄関連の物語の中では、今までで一番フィットした。
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沖縄の伝説の地霊レキオスを巡って女子高生や米軍、ユタ、学者が入り乱れ、ついにその封印が解かれる時、大いなる魔法が完成する…というあらすじ説明がアホらしくなるほど破綻スレスレの超絶SFファンタジー。 やたらキャラ立ちのいい一癖もふた癖もある登場人物たちが次々と繰り広げる超展開についていくのが精一杯。 濃すぎるキャラでも紙面がうるさくならないのは、抑制された会話と描写が配置されているからで、それが少し物語の勢いを削っているような気もしました。 でも面白かった!あんまり人にはお薦めできないけど…。
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初読:大学生
シャングリ・ラから池上永一にハマって、遡って読んだもの。
テンペストがヒットして知名度があがったけれど、みんな過去の作品も読んでほしい。そしてこのテンションの高さについてこれる人だけついてきてほしい…
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超大作「シャングリ・ラ」の原点といわれる作品です。
でも…理解しにくい展開で読破には疲れました
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私の好きな『シャングリ・ラ』よりも前の作品。
いやー、正直言って、意味不明。
『シャングリ・ラ』は仮想世界のわりにわかりやすかったんですが
本作は非常にわかりづらい。。。
この作品が最初に発表されたのは2000年。
『シャングリ・ラ』は2005年だから、
5年で作家としての能力?が上がったという事なのかなぁ。
(上から目線ですが、率直な感想です。)