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自分が常識、良識と考えているコトも元をたどれば、誰かが当時の状況に応じて人為的に作り出したモノと考えると、状況が変われば組替えても良いだろうから少し気が楽になる。
書かれた頃から20年近く経って本の中で描かれる日本人像もズレてるような気がするけど、13人目が現れたのか、外部環境が変わっただけで日本人の中身は変わってないのか、どっちなのかは分からない。
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たしかにこの12人を知れば知るほど、日本を創ったという言葉が大げさでないことがよく分かる。たとえば、神道と仏道が両立できているのはまさしく聖徳太子のおかげ。他の11人も納得いく。個人的にはここに田中角栄も入れてほしかった。
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娘のお薦め(高校の教材)で読んだ本。大変面白かった。現代日本人の国民性を形成する切っ掛けとして日本史上のレジェンド12名を紹介。
例えば聖徳太子の「神・仏・儒の習合」思想のおかげでその後日本が海外から様々な学問・文化をスムーズに吸収できた、等々。
こんな見方もあるのかと、著者(堺屋太一氏)の慧眼に感服。
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本書では日本の歴史上の人物に焦点を当てている。
当初は、歴史上有名な人物を簡潔に紹介していく内容の本だと思って購入したのだが、そうではない。
本のタイトルどおり、日本を「創った」12人、ということで、今の日本に根付いている社会や組織のあり方、日本人の価値観、宗教観のもとになる考えを創出したり大きな影響を与えたのが以下に挙げる12人なのだと筆者は論じる。その12人とは
聖徳太子、光源氏、源頼朝、織田信長、徳川家康、石田三成、石田梅岩、大久保利通、渋沢栄一、マッカーサー、池田勇人そして松下幸之助である。
例えば、勤勉を説いた石田梅岩の考えは、鎖国化で拡大経済をなしえなかった日本において、余剰の労働力を細かい心遣い、例えば家具の微細に至るまで装飾を施す方向に向かわせた結果、今の日本人は品質にやたらと煩くなってしまったのだとか。
石田三成はそれほど有力な武将でもなかったのに、関ヶ原の合戦をお膳立てしたのは、下からでも有力者に働きかけることで大きなイベントも起こすことができたからであり、筆者曰くそのような例は歴史上石田三成が最初だという。若き通産官僚であった筆者はこれに勇気づけられ日本の万博開催を発案、成功させたそうだ。
全体的には、光源氏も含め、ほぼ日本の政治、経済の観点からとらえた視点で述べられており、そこはやはり元官僚の目線である。
なるほど、こういう見方で日本史をとらえてみるのも面白い、というのが読み終わっての感想である。
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ちょっと暇だなと言う時につい手にとって何度も読んでる本。
日本人の特徴的な国民性を創った12人の紹介で、例えば神仏習合のような世界でもレアな宗教観は聖徳太子が作ったもので日本人が各国の文化のいいとこ取りをうまくしながら発展してきた柔軟性の基盤になっている…とか、維新後に大久保利通がドイツから取り入れた官僚制が現在の官僚至上主義を作ったとか。
日本人のルーツはそんなところから!という発見が面白い
1人数十ページなのでパラパラと読んで楽しめます。