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日本語がいかに美しく豊かな言語であるかわかる。
子供の時からもっと文学に親しんでいれば、とも思う。
いまからでも遅くはないか、落ち着いたら文学とやらを読んでみるか。
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[ 内容 ]
七五調のリズムから高度なユーモアまで、古典と呼ばれる文学作品には、美しく豊かな日本語があふれている。
若い頃から名文に親しむ事の大切さを、熱く語りあう。
[ 目次 ]
第1章 読書ゼミのこと
第2章 国語教育の見直しを!
第3章 日本人特有のリズム
第4章 日本語は豊かな言語
第5章 小学唱歌と童謡のこと
第6章 文語体の力
第7章 ユーモアと空想
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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極めて個人的な感覚だが、藤原正彦氏の物言いはあまり好きではない。理由は特にない。本当に感覚的な部分で自分とは合わないのだ。
しかし、それでも本書の中で藤原氏が例に出す日本語には美しいものが多くて心を打たれた。
逆に安野光雅氏は、人柄は知らなかったが、氏の描く絵が好きで勝手に好感を持っていた。
だから、本書の中で安野氏が例に出す日本語には「さすが安野さん」という感じで大いに納得してしまうものが多かった。
あまり好きでない藤原氏と、好感を持っていた安野氏が師弟(安野氏が藤原氏の小学校時代の図画工作の先生)というのは驚いたが、結局、美しい日本語は誰が触れても美しく感じるということがよくわかった。
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巻末にある引用作品リストは、読書の参考になるかもしれない。
著者はどちらも国文学や語学の専門家というわけでないこともあってか、本文は比較的軽い対談形式であり、日本語の美しさを示す例として取り上げられている作品も個人的な好みや経験に偏りがちに感じられる。引用される例そのものもそれほど多くなく、全体としては物足りなく感じられた。ただ、気軽に読めつつ、日本語について、日本語教育についてあらためて考えさせてくれる良書ではあると思う。
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藤原正彦の小学校の時の先生が、安野光雄だったとは、つい一月前に知ったばかりでした。
まえがきを藤原正彦が、あとがきを安野光雄が書いているだけでも贅沢だ。
二人について興味がない人が読んでも、面白くないかもしれない。
絵と数学というそれぞれの専門家の二人が、絵本、小説などの作者として日本語について語っているのは貴重だ。読書、教育、歌、日本語がかかわるさまざまな視点の話題が満載。
挿絵は南伸坊で、すこしほっとする感じです。
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藤原センセイの小学生時代の恩師が、安野光雅先生だそうで。
正彦君は相変わらず奔放に、いつも通りの持論を展開し、安野先生がやわらかく包んでくれたという感じの会話が続く。
いろんな本を読みたくなる。
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画家の安野光雅さんと、数学家の藤原正彦さんが日本語について語るなんて面白そうだし、専門家が語るより気軽に読めると思い、借りました。
漢詩(読み下し)や童謡など、意味が分からなくても若いうちから暗誦することの大切さを話していて、とても「にほんごであそぼ」的であると感じました。暗誦すると、確かにあとから効いてきて、人生をより豊かに過ごせるように思いました。
「読書ゼミ」で読む、と挙げられていた本は、なかなか難しそうなものが多かったですが、これから少しずつ読んでいこうと思います。
二人の実感に基づくお話が繰り広げられていて、ふーん、そんなものなのか、と感心しつつ楽しく読みました。
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安野光雅展にてこの人の文章の面白さに気付き、対談モノの新書を自分が買う日がこようとは。画家と数学者が美しい日本語について語る本って物自体が既に面白いんですが。
このお二人、その昔は小学校の先生と生徒だったというのもまた面白いけれど、そのおかげかどこか堅苦しくならないところがまた良い。ちなみに装丁はクラフトさんです。
読書エッセイものとかもそうだけれど、古典から現代まで本当にまともに読んでなくてごめんなさいと謝りたくなる。特にこの本では比較的古典のみだというのに…こんな日本人でごめんなさい。
多少日本賛美すぎるきらいもあるけれど、改めて言われてみると確かに日本語ほど多様な言語もないのかもしれないなぁと。日本語の中で生まれ育ってきたから忘れてしまいがちだけれど、日本語特有のリズムはやっぱり心地良いし美しい。他の言語もきちんと身に染みついて入れば、ちょっとした表現で情緒が読み取れたり、絶妙な言い回しだったりもあるのだろうけど、まずは日本語の美しさを噛みしめて、再確認するのは素敵なことだと思う。
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対談形式の本です。
とても読みやすく、「入門」の名にふさわしい本だと思います。
日本人の地力は、日本語と日本語によって書かれた”文学”から来ているということを良く解らせてくれます。
この本では先人の書かれた本が例として多く載っており、読んでみたい気持ちになりました。
そう長い本ではないので、一読をお勧めします。
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イラストや絵本、本の表紙などでみんな必ず目にしている画家・絵本作家の安野光雅さんと、数学者の藤原正彦さんは、小学校時代の先生と教え子だそう。美術と数学の先生である師弟二人が、古典作品の中の日本語の美しさ、豊かさについて語ります。最初は意味がわからなくても、文語体や五七調のリズムに触れていると、日本語の美しさを深く味わえるようになります。若い頃から古典や名文に親しむことの大切さをやさしく教えてくれる一冊です。
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安野さんと藤原さんの対談形式で日本語の美について書かれています。
とても読みやすかったです。入門というよりかは、日本語の美を共有し合おうという内容で、読者自らが美を体験できる本ではありませんでした。
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12.13.2014 読了
師弟の対談。
日本語教育を考えさせられる。
とにかく鴎外と四書五経の勉強をせざるを得ない感じになる笑
12.13.2014 読了
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画家と数学者のおふたりが昭和20年代に師弟関係だったとは。
人と人との出会い、巡り合わせの不思議を感じる。
読みやすい対話形式で素数の話、文学の話、ユーモアについてなど大事なことを楽しく読める。
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日本語に対する愛着が痛いほど伝わってくる対談。根っからの文系人間を自認しているけど、この両者から見たらひよっこもええとこやな~、って反省させられることしきり。
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古来より受け継がれてきた「和歌」「漢詩」や小学校で歌う「童謡」の豊かな表現とリズムのなかに、美しい日本語は脈々と鼓動していると本書から感じた。
文語体は読みにくい、古臭いと敬遠がちだけれど、日本語の美しさを知りたいのなら自ら挑まなければいけない。