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紙の本
夢があれば、地道にコツコツやることは苦ではない
2006/01/27 18:18
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:サトケン - この投稿者のレビュー一覧を見る
元ホンダ出身の人事コンサルタントが書いた経営事例集である。
副題に「ホンダ哲学を実践する8人の経営者」とあるが、取り上げられた経営者たちが本田宗一郎の弟子という意味ではなく、彼らがやってきたイノベーションが、図らずしてホンダ哲学の実践でもあった、ことを意味している。いずれも著者が何らかの形でかかわってきたものである。
取り上げられている企業は、「小さくてもキラリと光る」中小規模のものである。分野も業態も異なるが、共通しているのはいずれも「顧客中心」主義を貫き、顧客サービスを経営の軸においていることだ。いわゆるCS(顧客満足度)は、ES(従業員満足度)なくして成り立たないことを、これらの事例が雄弁に語っているといえる。
若者たちにとって、時代の閉塞感を破る旗手として期待されていたホリエモンが逮捕され、ライブドアも風前の灯だが、本書に取り上げられた小規模だが哲学をもった中小企業でこそ夢の実現を図るべきなのだ、ということを知ってもらいたいと思う。夢があれば、地道にコツコツやることは苦ではないはずだ。
「失われた10年」といわれるが、ホンモノの時代が草の根レベルでは準備されていたのだ。本書はそれに気づかせてくれる。もちろん経営者自身の肉声が縦横に引用されており、たいへん興味深い。時宜を得た出版といえよう。
紙の本
「路地裏」の経営学
2006/01/30 02:08
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ベガ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本、すごく読みやすいです!通常のビジネス書は、どちらかというと「説明」的な書き方ですが、「物語」という感じなのですごくおもしろく読ませていただきます
(ホンダクリオの佐々木さんがなくなったところなど、目が潤みました)。
また、専門用語が並んでいるビジネス書とは異なりとてもわかりやすいので、幅広くいろいろなことを「感じる」ことができて、とても参考になります。
ちなみに、電車の中で読んでいたのですが、ビジネス書っぽいタイトルと表紙のデザインとの「意外性」があるようで、あれっ?という感じで見ている方の視線を感じました。
そういう意味では、内容にあったカバーをデザインした方のセンスってすごくいいですね。
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