紙の本
世界最速の高齢国家が世界から尊敬されるには?
2006/02/21 20:19
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:クボヤマタケシ - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界最速の高齢国家・日本が何をもって、
世界から尊敬される存在になれるのか?
その問いに対し、著者の村田さんは、
シニアビジネスの分野で、
世界に先駆けて、高齢社会に相応しい商品・
サービス・制度を次々と生み出していく
ことの可能性とそれを生み出す「精神」を説いている。
生まれてくる子供達に一体何を遺していけるのか?
シニアビジネスに携わる方はもちろんのこと、
新規事業をつくる多くの人々への
新しい視点・ヒントがたくさんつまっている本、
必読です。
紙の本
尊敬される高齢化日本を目指せ!
2006/02/01 22:23
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きど - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の村田氏のことは、シニアビジネスの第一人者として注目していた。本書でも興味深い事例を多く示しながら、明快に論を展開しており、結局、型どおりのマーケティングや事業展開をしてもダメなんだと痛感する。要は人間力の勝負なのだ。
しかし、村田氏は単にビジネスを成功させよと言っているのではない。「エイジングは生きていることの証」と言う村田氏は、我々に自らの生き方や日本の国家としてのあり方を考えるよう促しているのだ。「どんなに年をとっても、旗振りでもなんでもいいから仕事をして、世の中のためになりたい」と言っていた父の言葉を思い出した。
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シニアビジネスの成功事例・失敗事例、大企業・中小企業別に事業立ち上げ方など詳細に述べられた一冊。特に、誤解されていたシニアビジネスに関する所見が参考になる。
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団塊・シニア世代は「多様なミクロな集合体である」という前提にたち戦術を練るならば、筆者が語る7つの壁(市場調査・顧客開拓・商品営業・商品開発・商品維持・収益向上・新規事業)のうち、商品サービスやマーケティングに関する前半5つについてはクリアできそう。一番難しいのは、最後の2つ、企業内の壁。
筆者が語る「大企業で新規事業として取組む際の壁をつきやぶる3要件」は、社内の共通認識がない新たな価値観であり、道のりは厳しい。しかし超えなければ結果は出ないのだろう。
<3要件とは>(1)誰も取組んでいない「ニッチ市場」から参入する (2)退職する「団塊世代を戦力化」した「個人顧客対応力」を向上する (3)新規事業の評価は売上以外の様々な評価尺度で多角的に行う
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うーん。つまらない。くだらなくはないけど、もうちょっとまとめてかけなかったの?構成が稚拙。例をあげればいーってもんじゃないし、知ってることを羅列して、ほうら俺っちすごいだろ?って感じ。たいしてすごくないと思うけど。で、何?って本。
やっぱネットで(本の中身をパラっと見ずに)買うのはよそう、とまたも思った。失敗。
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「2007年問題」と言われていた頃に集中的に出たこの手の本。
というか、2007年問題って騒ぎたい人間(広告代理店とか日経とか)が踊った割には、あまり誰も付いてこなかった上に、結局何も起こらなかった。
2000年問題は多少は実体があったけど・・・ まあ、「20○○年問題」というのは詐欺用語であるということが証明されてよかったか。
というのもこの本では、「高齢者の消費スタイルは多様化しており、マスとしての『団塊』や『シニア』はいない」と喝破している。ごもっとも! じゃあ2007年問題も起きないよね!
多様化した市場を、まっとうに攻めていくのが良いという、その意味ではわかり易いマーケティング本でした。
思うに、ジェネレーションXだの、世代をマーケに使うのは、もう賞味期限切れじゃないかな。1960年代に確立した手法を50年も使うのはちょっと図々しい。団塊、新人類の次に成功した世代の代名詞って、「ゆとり」だし。
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■団塊・シニア市場で企業が直面する「壁」は、次の7 つである。
A.【綿密な市場調査をしても顧客のニーズがつかめない「市場調査の壁」】→ 市場調査はあてにせず、「アナログ情報」を活用して、顧客の「全体情報」をつかむ。
B.【せっかく確保した見込み客が実際の顧客にならない「顧客開拓の壁」】→ 単に商品を売るのではなく、商品を利用した「体験」を売る。
C.【せっかくよい商品を作っても思うように売れない「商品営業の壁」】→ 実際に商品・サービスを体験した顧客に、商品の「語り部」となってもらう。
D.【団塊・シニア世代向けとうたった商品が売れない「商品開発の壁」】→「顧客参加型」の商品開発を行う。
E.【会員制サービスで入会した会員を引き止められない「顧客維持の壁」】→「顧客を囲い込む」という発想を捨て、「顧客の駆込み寺」になる。
F.【多額の予算を注ぎ込んでも収益が一向に上がらない「収益向上の壁」】→ 消費意欲が連鎖的に喚起されやすい「連結連鎖型」のビジネスモデルを作る。
G.【社内で新規事業を立ち上げようとする時に生じる「新規事業の壁」】→「事業
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「シニアビジネス」の続編。
ビジネスのノウハウを説明している本文は、正直言って、あまり興味が湧かない。
しかし、終章の「ジェロントロジーとその意義」、エピローグの「シニアビジネスで世界のリーダーになれる日本」はまったくそのとおりだと思った。
ここだけでも読む価値はある本だ。