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みんなのレビュー61件

みんなの評価3.4

評価内訳

60 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

テレビの原作、っていうレベルかな。登場人物が少ないので、お安く制作できるかもしれませんねえ。ちょっぴり悲哀もあるし。この作品で吉田を評価しちゃあいけないんでしょうが、凄さは感じませんねえ

2006/05/05 10:25

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投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る

吉田修一『ひなた』(光文社2006)
光文社から純文学かあ、似あわねえなあ、なんて思って読み始めたら、要するに単なるエンタメなんですね、それも極めて軽めの。なんたって政治性、哲学性皆無ですから。ま、エラソーに言ったところで、私、吉田修一、読むのは今回が初めて。どっちかと云うと若者文学、映画原作作家のイメージが近かったんですが、読み終わった感想も変わりません。これなら直木賞でよかったじゃん・・・
カバー写真は安村崇、ブックデザインは鈴木成一デザイン室。正直、タイトルの「ひなた」なんですが、カバーの字体はカクカクしていてとても素敵なんですが、もしかして主人公たちが暮らすことになる家が文京区の小日向(こひなた、私は「こびなた」だと思っていました、そこに20年住んでいましたが)にあるということでその「ひなた」だとしたら、ヒデーナー、なんて思いますけれど、他に意味あるんでしょうか。でも、意味不明の写真と共になんともいえない味をだしています。
で、目次がとっても面白くって、これは実物を見てもらうしかないけれど、要するに頁のど真ん中に、縦一列で「目 次 春5 夏65 秋125 冬185」て並んでいるだけ。これがそっけないけれど、なんとなく笑いたくなるようなシンプルさで、美しい。鈴木さんのデザイン、光ってます。
さてさて小説ですが、内容にはあまり触れません。とりあえず、四人の中心人物がいます。そして各章ごとにその四人の視点で四つの文章がありますから、大きくは春夏秋冬の四章構成なんですが、実際は十六章構成といってもいいでしょう。で、彼らを順番に紹介すると
新堂レイ22歳、千葉県出身の元ヤンキーながら、どこかで上手く社会と歯車が噛み合ってしまい、偏差値の高い大学にスンナリ入って、何故かお嬢様たちに混じってフランス語を熱心に勉強し、そのせいかお仏蘭西の有名ブランド会社の広報に就職が決まっています。
もう一人が、レイの恋人である大路尚純22歳で、レイが二年間だけ東京で暮らしていた小学校時代の同級生。ということは現在、大学4年生で就職も内定しているはずなのに、そういう気配はなくて、それでいい、と思っている節があります。どちらかというと大らかな性格。で、彼には兄(実は従兄)がいて、浩一といいます。
大路桂子は浩一の妻ですから、尚純にとっては義姉。出版社勤務のキャリアウーマンで美女。レイの憧れの人でもあります。で、桂子は何故か浩一の実家で暮らしたい、といい始めます。この若夫婦、新婚ということですから、現代的に云えば異常な発想に近い。親が言っているんじゃなくて、嫁から姑と暮らしたい、っていうんです。
で、大路浩一、信用金庫勤務。休みになると友人の田辺から声がかかってよく呑みに行ったりしている。趣味といえば、学生時代の友人達と小さな劇団を作って、年に一二度公演をすること。桂子とは大學の同級生。実は、桂子と浩一についてあまりはっきりとは年齢が書かれていないのですが、30前後ということでしょう。ただし、桂子の職場での地位からいうと、30半ばでないと不自然か気もするのですが、そうはなっていません。
ま、私の好きでないタイプのベタベタした人間関係があって、ざけんじゃないよ、って思ったりしますね。ま、義理の姉との恋愛、なんていう安っぽいパターンに陥らないのは見識ではあるんでしょうが、こういうダラダラ続く不倫ていうのは、私個人に言わせればテレビドラマの世界であって、リアリティな〜い、って云う感じです。
吉田の話がなんで映画やテレビの原作になるのか、それがよくわかった作品、とでもしておきましょうか。感動はありません。ただし、人間の悲哀なんていうのは、伝わってきます。でもねえ、それで芥川賞はないでしょ。ま、山本周五郎賞っていうのは、納得ですが。

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2006/03/13 00:59

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