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クローズド・ノート みんなのレビュー

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みんなのレビュー284件

みんなの評価3.8

評価内訳

282 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

時代錯誤な万年筆のように

2011/07/26 12:52

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:koo± - この投稿者のレビュー一覧を見る

感想ですか? 別に。・・・コホン、嘘です。ごめんなさい。では気を取り直して。

導入部、若い女性一人称の描写が続く。アルバイト先の文具店に万年筆を買い求めにきた男性イラストレーターとの恋の予感。甘ったるい。おっさんの僕にはちょっとしんどいな。主人公は教育大生の香恵(かえ)。「万年筆をかえ」とは駄洒落が効いてる。うぬ、ここだけは共感。

香恵のアパートに置き忘れられた一冊の日記を盗み読みする形で、もうひとつのストーリーが展開する。ノートの主は伊吹という小学校の女性教師。おそらく前の借主なのだろう。仕事、恋、そこに綴られた彼女の前向きな言葉に自分を重ねる。伊吹先生、この人に会いたい。会って話をしてみたい。意を決して勤務先の小学校を訪れる香恵。そして・・・。

オチは読める。けっこうベタベタ。だがそれがいい。ラストシーンに涙。読者の「そうであってほしい」に真正面から答えてくれる。じんわりとやわらかな線を心に描いて滲む読後感。そう、まるで時代錯誤な万年筆のように。

乙女チックな描写が少々クサいが、切なくきれいな恋愛小説。作品としては☆3~4つが妥当かとは思うが、「ノートの作者」に敬意を称して☆5つ。あとがきを読めば、この意味がきっと分かってもらえると思う。

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紙の本

生きていてほしい

2008/05/15 22:49

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

クローズド・ノート 雫井脩介(しずくいしゅうすけ) 角川書店

 閉じられたノートには、どんな思い出が書き記されていたのだろう。女性的な柔らかい文章です。「今、会いにいきます」市川拓司著、「ミーナの行進」小川洋子著、「センセイの鞄」川上弘美著のような雰囲気です。本当に男性が書いたものだろうか。「私の男」桜庭一樹さん、「図書館戦争」有川浩(ひろ)さんのように女性が男性名の筆名を使用しているのではないかと疑いました。
 堀井香恵(教育大学生20歳ぐらい)、石飛隆作(26歳画家)、香恵の友人葉菜(はな、留学中)、葉菜の恋人鹿島(25歳)、そしてノートの持ち主は4年2組担任真野伊吹先生です。ノートを書いた人は亡くなっていると決め込んで読み始めました。
 「案山子(かかし)」さだまさし作詞作曲は、ふるさとの父親あるいは兄が都会に出た息子あるいは、弟のことを気づかって書いた手紙を歌にしたものです。都会でひとりぼっちになってはいないかというくだりには泣けてきます。
 わたしは、万年筆売り場の可奈子さんに惹かれました。最初は香恵さんが伊吹先生の教え子であったと勘違いと思い込みをしていました。ただし、万年筆売場の記述は退屈でした。同じ会社で働く労働者同士はみな「家族」というなつかしい風潮に出会いました。○○一家という言い方もしていました。今となっては容認されない昔の日本の生活形態です。まじめな本です。154ページ、不登校の記事。親も子も教師も母も、もっと気楽にしたほうがいい。
 随所に現れる人物を変えての三角関係には興味が湧かない。香恵さんと鹿島君とのやりとりにも心は動かない。ただ、伊吹先生のことだけを知りたくて読んでいます。教職とか福祉の仕事は、やり方次第で仕事量は多くも少なくもなると思う。男性筆者がこんなに女性的な文章を書けることが不思議でたまりません。自分自身が小学校4年生だった頃を思い出しました。
 石飛(いしとび)さんは素敵な男性です。対して、香恵さんの魅力は伝わってこない。素直、純白、従順です。280ページ、今まで離れていた2本の線が近づいてきました。伊吹先生には、生きていてほしい。香恵さんにとって伊吹先生が恋愛の神様になってきました。先生は彼女がなりたい教師像の目標でもあります。294ページ、香恵さんと石飛さんとのやりとりは切ない。伊吹先生は香恵さんに自分の夢を託しました。319ページ、作者はこのあとどう書き詰めていくのだろうか。ありきたりであってほしくない。
 お見事でした。恋とは闘う(たたかう)ことと知りました。

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2006/03/06 16:10

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2006/03/08 08:50

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2006/04/14 11:20

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2006/04/15 20:38

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2006/07/23 10:35

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