サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

信長は謀略で殺されたのか 本能寺の変・謀略説を嗤う みんなのレビュー

新書

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー9件

みんなの評価4.3

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (7件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
9 件中 1 件~ 9 件を表示

紙の本

本能寺の変の黒幕説をぶった斬る

2007/07/09 23:54

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る

本能寺の変についてはこれまで数々の本を読んできた。この歴史的事件を知った当初は光秀の単独犯行だったと思う。きっとまだ子供の頃だったからNHKの大河ドラマか何かの影響だろう。それが近年、事件の背後に黒幕がいたとする謀略説と言えるものが増殖し、様々な説を唱える人がいる。歴史小説などでもいろんな見解があって、それはそれで面白く歴史好きとしては、想像を膨らませて楽しめる状況にあった。次から次へと奇説が出てくれば歴史好きは注目し、本も売れることであろう。そういったリピーターたちが市場を支えているとも言える。商業主義的過ぎてけしからん、という人もいるだろうが、「あとがき」にもあるように、「多くの日本人にとって、時代小説と歴史研究は未分化な状態」であるから奇説・珍説も消費され、いずれ飽きられる。本書はそんな状況に冷や水を浴びせるような、ロマンも何もあったものでもない内容であるが、浮かれた我々に真実を求める姿勢を問う本である。決してベストセラーになるような本ではない。
 日本人の謀略話好きが背景にある、となかなか厳しい。「謀略史観」とも呼んでいる。謀略説が増殖する状況を異常と考えた著者らは、そういう状況が放置されていることに問題意識を持ち、変の実態を再検討することを始めた。この事件は意外なほど明らかにされていないことが多い。それだけに様々な説を生んでいるとも言える。
 著者らは謀略説が成立するものかどうかをチェックした。チェックポイントとしては、実証性(論拠となる史料があるか、それは信頼できるか、正しく解釈されているか)、論理的整合性、常識的に見て納得できるか、当時の社会のあり方や人々の価値観に照らして妥当か、などを挙げている。変については多くの著述があり、研究しつくされたように考えられているが、本能寺での戦いの展開や、それを実行するまでの光秀の行動など肝心な部分が明らかでないのである。
 プロローグで天下統一を目前にして「信長は息子達への財産分与(領国)の件で頭を悩ませており、周囲を一門衆で固めようとも考えていた。その限りでは月並みな戦国大名の発想しか持ち合わせていなかった」と書かれているが、光秀に謀反を決意させる何か決定的な出来事があったはずだと考えると、案外そういうことに対して光秀は不満が募っていたのではないかとも考えられる。
 第四章では重要なことを言っている。謀反の実行部隊である重臣を説得することが非常に重要だったという点。重臣たちが同意したのも謀反の動機となる共通の予備知識や問題意識があったのかも知れない。
 第八章ではもし黒幕が謀略を光秀に持ちかけたとしたら、「信長に疑われて迷惑する」とも書いている。これも想像になるが、ある本では変の当時、中国路から光秀謀反の風聞が信長の耳にも入っていたと書かれていた。もしそれが事実だとすれば実際、光秀は迷惑していただろうし、最初は信長も彼を信頼してかばってくれていた。しかしだんだん世間にも噂が広がるようになって、信長も放置できなくなり、四国攻めの大将からも外したのかも知れない。閑職に追いやられ、将来への不安が切実な問題となってきたと考えれば十分に動機になる。信長と同じ考え方が出来ると自負のあった光秀なら、主君・信長に取って代われるとの自信もあったろう。
 著者らは検証を終えて、いずれの謀略説も説得力に欠けるものと断じている。また光秀の事前工作の不手際が目立つとしている。それは単独犯行の証拠に他ならないと。次は謀略説を唱える側の反論を聞きたいところである。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2006/02/19 12:54

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2011/03/28 07:03

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/01/16 21:55

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2013/12/15 20:48

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2016/06/18 14:17

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2016/06/25 07:48

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2017/03/06 08:35

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2020/12/21 21:40

投稿元:ブクログ

レビューを見る

9 件中 1 件~ 9 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。