投稿元:
レビューを見る
ナチスドイツの時代、自由な家庭で、多感にのびのびと育ったゾフィー・ショル。国家的狂気のさなか、彼女は抵抗組織「白バラ」に加わり、21歳で処刑される。自らの良しとする物を守り抜いたゾフィーの人生に、「人間はいかに生き、そして死ぬか」というメッセージを読み取る。時代背景を知らないとよく分からないかも? 『チボー家の人々』のジャックを思い出した。
投稿元:
レビューを見る
若いのにすごいな。
自分の生きる哲学を持つってことはすごいことなんだと思う。
ゾフィーがいつナチスと決別したか、今となっては正確にはわからない。
ハインリヒハイネを知らない人はドイツ文学を知らないのです。と囁いた。
投稿元:
レビューを見る
ナチス・ドイツの時代、抵抗運動により処刑された兄弟の話し。
オーストリアの作家で母親がユダヤ人のイルゼ・アイフンガーさんは、彼らの活動によって「常に危険にさらされていた時代を穏やかな心で生きる勇気を与えてくれました」と述べています。
ヒトラーのような指導者は、ちょっとしたボタンの掛け違えがおこると、いつの時代にも、どこの国にも現れるのだと思う。
気をつけねば。
投稿元:
レビューを見る
若くしてナチスを拒否した少女、ゾフィーの伝記です。
ヒトラー政権発足当初は他ドイツ人と同様に期待があったようですが、次第に見えてきた暴挙で見切りをつけたゾフィー。
若者の地下活動に参加し、戦争の早期敗北のために暗躍します。
ヒトラーを止めるためにはナチス全体を終わらせる必要があり、それには戦争を長引かせずに負けるしか方法がなかったのです。
当時では完全な非国民であり、多数派から見れば内側の敵でした。
よって、兄と共に手斧による斬首刑を執行されます。
21歳の若さでした。
正義とは本当に難しい、そんな概念は無いのかもしれません。
しかし正義か悪かは別にして、後悔の無い人生のためには自分の信念に従って生きることになります。
信念がぶつかり合い淘汰される、これは自然の営みだと思います。
この営みを深読みし過ぎたものが優生学であると私は考えます。
ゾフィーはそれを体現した存在であり、信念の淘汰後の浄化作用をもたらしています。
内容は濃く素晴らしい一冊、しかし誤字の多さがこの本の欠点です。