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いよいよ物語りも終盤で盛り上がりを見せる第十巻。いやー濃い。非常に良い内容です。政治的な意味合いは勿論のこと、人間同士の絡み合い、そしてあの鈍感のフェリオ王子が自分の気持ちに気付いたのは――物語的にはリセリナと結ばれると思っていた私にとっては以外でした。やっとタートムとも落ち着き、舞台は次回からラトロアでしょうか?ウルクが信仰の象徴“神姫の妹”としての自分の政治的な立場に気づき、幼いころからの夢を取り戻し……自ら戦おうとする姿はすごく印象的でした。神姫ノエルの言うとおり、平和が話し合いで手に入れられるほど簡単なものではないかもしれませんが、彼女には彼女らしい優しさと凛としたいつもの「強さと優しさ」でラトロアの重役達を唸らせて欲しいです。まあ、そんな政治的なシーンからほっと息をつけるシーンも混ぜながら安定した筆力で毎度のことながら、魅せられます。神姫ノエルや、ジェラルド、ラトロアの使者、メビウス。重役達が一気に登場して(登場し過ぎて頭に入りきらないけど)、とても盛り上がる反面、もう少しで本当に終わりそうだなあと寂しい気もします。相変わらずドラマチックな展開も面白く、次回も楽しみです。
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鉄板の三角関係もついに二桁台。
序盤のイリス達のバカップルぶりも笑えたけど、やっぱりこの作品の本命は群像劇だと思った。
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神姫の意外なキャラに驚かされた。あのカシナートをも丸め込ませる部分は思わず苦笑い。
巻数もついに二桁になり、加速を続けるこのシリーズもついにクライマックスに向けて、走り始めました。この先どうなるか、予想は出来ないけど、BADENDはおそらくないので、期待してます。
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次巻への伏線エピソードみたいなのが多くて中だるみの感が。例の二人がもっと性格悪かったらおもしろいんじゃなかろうか。
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ジラーハに着いてからのできごと。次回にラトロアに行く前の序章。神姫ノエル、もう少しおとなしいイメージを持っていた。