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言葉は常に動いているから、完全に正しい日本語はない。楽しんで話そう味わおう。という本で、楽しく読めました。いちいち先行ベストセラー「問題な日本語」につっかからなくてもいいんだけど。
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「あなたのことは全部分かったわ」は別れの言葉だが、「あなたのことはもっと知りたい」は愛の言葉だ。分からないから面白い。
電撃。
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どこかで読んだことのあるような例の寄せ集めのような気もするが、軽くて楽しい。不完全で、曖昧な、ことばを楽しもう。
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本書は言語学の面白さを「おいしさ」という表現で解説している。
日本語のあいうえおが何故あの順番で並んでいるのか、藤原定家は何故「ふじわらのていか」と呼ばれるのか、日本語は何故表記と読み方が異なることがあるのか、などは、普段あまり意識していないだけに、改めて指摘されると面白い。
後半、著者はコミュニケーションにより他者と「完全に理解し合える」という考え方は危険であると警鐘を鳴らす。完全に理解し合えると信じてしまうと、理解できなかった相手を排除してしまうからだ、というのがその理由。これは即ち、宗教的な観点からの対立や今のアメリカや日本の対抗政治勢力への不信感と暴力の根本的要因なのではないかと思われる。
コミュニケーションができることは楽しい。
だが、コミュニケーションしても理解し合えないこともあり、それはそれでまた楽しい。
そういう視点を持たないと危ういな、ということに気づかされる。