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現代政治学の理論面に対する概説書。個人的にはまとまりの欠如を感じる。民主主義との関連性から、権力、正統性、公共性、ファミニズムなどを論じるが、いずれも中途半端な印象を受ける。無論、それぞれに担当している章の内容が部分的に重なっているのだから、いずれも明確に論じ得ない(例えば、「権力について論じる際に権力が権威として人びとに認められるには正統性が必要だ」などとなったときに、ここで「正統性」を論じられないのは、章の編成上わからなくもないが、後に定義される「正統性」が権威の必要条件足り得る「正統性」なのかというような議論の連続性と関連性がない。)
何が非常に希薄な議論に感じる。というか、議論が分断されていることによって理解しにくい。法学書院の現代政治学を読んだ後だと理解力が増した。個人的には著者の意見、そして彼らによる明確な定義がないのであれば、政治学は論じ得れないと思う。クリックは、自らの思想を無視した研究者は「自己の分裂と二重人格であることを表明しているに等しい」と揶揄しているが(クリック『現代政治学入門』講談社学術文庫)、その通りだと思う。
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非常に分かりやすい。
おそらく、政治理論をやる学徒が、一番最初に読むべき本
もっと早い時期に読めばよかった・・・。
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なんとなく政治理論とか思想とかのブラッシュアップや知識整理がしたくて購入した一冊。
内容は、主にリベラリズムとデモクラシーとそれに関連したトピックをもとに構成されている。
そういう意味では扱っているテーマはベーシックにも見えるのだけど、読み始めたら意外と内容が濃くて、自分の中でもいろいろ整理できたような気がするし、新たに学ぶことも結構あった。
内容が濃いのに、読みやすく書かれているから、電車の中で読めた。
個人的には、ロールズ〜リバタリアンとコミュニタリアンの批判〜ドゥオーキンとアマルティア・センという、平等論とそれをめぐる論争あたりが、今までより深く理解できたのが特に収穫。
これをはじめとする有斐閣アルマ何冊か+有斐閣NLASシリーズの『政治学』で、政治学は独学でもかなり押さえられるのでは。
なかなかおすすめです。
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現代の政治理論の入門書です。なお2018年現在、新版が刊行されているようです。
政治哲学の入門書で中心的にあつかわれるリベラリズム・リバタリアニズム・コミュニタリアニズムの対立はもちろんですが、古典的リベラリズムから現代の政治理論への流れを概観するとともに、権力、平等、公共性、ナショナリズムとエスニシティといった、幅広いテーマがわかりやすく解説されています。
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■細目次
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