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さくら森の娘と桜の精の生まれ変わりの少年と……
人の心の醜さが自らを破滅へと導いていく……
ちょっと恵まれた学校にお宅の坊ちゃん、嬢ちゃんの通う
中学校での日常を絡めて描いて、
一気に読ませる物語。
昨今の中二女子はお手洗いで、脂取りはまだしも、
ランコムのグロスをつけるんかい……って
そっちにも驚く、昭和生まれのおばちゃんな私。
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★★★★1/2か、★★★★★か悩むところ。
やっぱり好きだな、小森香折。
まず、発想が素晴らしい。
この作品は、偶然にも今のこの桜の季節にぴったり。
そして、言葉の使い方がいい。
この人の作品を読むと
「そんな素敵な比喩があったのか」と
日本語の美しさに感動する。
そして、endingがよかった。
泣きそうになった。
小森香折、全部読みたい!!
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ある日夢のなかで桜巫女だと告げられた、中学生の希世。庭の桜の木をはじめとした4本の桜を守るため、夢と現実をいききする。
桜巫女、桜の精、土蜘蛛、夢、歌など神秘的な要素のつまった物語。お話の雰囲気はとてもいと思うけど、主人公の希世がちょっとうじうじしすぎててあまり好きになれなかった。嫉妬したりいらいらしたり……それが自然といえば自然だけれど、マイナスの感情がやたら目につくような。その反対に恋心を持つところはすこし唐突な気がした。