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「環境と脳との相互作用」について述べられていた。心は「脳」にあり、「脳の機能はその持ち主が対応すべき環境に直面したとき」に劇的に変化する。母親からの愛情・仲間との交流を通じて「生きていくための基本」を学び、青春期では「成長した個体として生きる位置を確保」するための学習をし、脳は発達していく。これらのことが豊富な著者経験をもとに、エッセイ風に述べられていた。人間を含む動物たちにとって「環境と脳との相互作用」は極めて重要であることを理解した。また「対応すべき環境に直面できなかった」脳(心)の問題点も示されていた。この問題点を著者は「善意のネグレクション」と表現していたことが、心に強く残っている。
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[ 内容 ]
畑正憲氏、誰もが知る“ムツゴロウ”さんは、資料に頼らず、じかに触れあいつづけることによって、動物の生態を知り、コミュニケーションを図りつづけてきた。
言葉の通じない動物とわかりあえる畑氏に、言葉が通じるのに心を通わせられない現代の人間関係はどう映っているのか。
成長とコミュニケーションの関係から「人間という動物」をよりよく知るための書。
[ 目次 ]
心は脳にある
天井の高さと知能
アニマル・セラピーの現実
E君との経験
動物とのふれあいの中で
胎教という誤解
胎児が感じていること
ワラビーの「ラビ」―胎児は哲学を必要としない
脳は宇宙で最も精緻な創造物である
馬の出産日を知るために〔ほか〕
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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ムツゴロウさんの著書を、初めて読みました。
多くの人がレビューで書いているが、幼い頃のメディアで拝見した印象と、全然違うことに、愕然とまではいかないけど…なんというか
本があって良かった。
当たり前のことを、愛情いっぱいに書いています。
当たり前だけど、忘れてたり、見えなくなったり、不安になってる時に、そうだよ、そうじゃん。と確認できる本。
しばらくムツゴロウさんの本を漁ります。
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ムツゴロウさん、というキーワードを聞いて
読むのをあきらめようとした人、ちょっと待った。
この本は本当に真面目で
ひたむきに人でなく動物にじかに触れあった
素晴らしい本ですぞ。
動物でも人間でも基本的なことは一緒で
育児放棄されてしまえば悲しいことになるし
何らかの原因で母親から引き離されても
大変なことになるのです。
この代表格が馬。
いったん離されてしまうと
社会的な性格になるには
大変困難となってしまいます。
それと、これはきっとピーピーいう人が
いるでしょうが、危険を最初から
排除してしまうと
リスクが伴うということです。
動物だけじゃないですね、人もです。
最近の人がおかしくなっているのも
動物学的から見ると
身近なところに原因があるのかも…