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なぜイスラムはヨーロッパや近代に反発するのかというのを論じた本。
結論としては「つくられたトラウマ」としている、西洋近代との遭遇は挫折感をもたらしたけれど、イスラム改革への引き金となりトラウマというわけではなかった。
しかし、現代の原理主義的風潮が近代をトラウマと認識するがために「つくられたトラウマ」としてムスリムをたちを縛り付ける。というような感じ
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[ 内容 ]
イスラムの「嫌西欧」はどこで生まれたのか。
イスラムへの「違和感」の核心にあるものは何か。
[ 目次 ]
序章 なぜイスラム教徒は近代文明に反発するのか?(二〇二五年の逆転;イスラムとキリスト教 ほか)
第1章 邂逅―ジャバルティーの史観(早すぎた「明治維新」;伝統的イスラム知識人・ジャバルティー ほか)
第2章 相克―アリー・ムバーラクの史観(挫折した「鹿鳴館時代」;「近代的」行政官僚・アリー・ムバーラク ほか)
第3章 超克―ムハンマド・アブドゥの史観(エジプト人のためのエジプト;知の巨人・ムハンマド・アブドゥ ほか)
結章 トラウマとしての近代(イスラムは近代に敵対しているか?;つくられたトラウマ ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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イスラム教徒の抱く反西欧感情の起源を探る。
3人の近代イスラム知識人の著作をテキストとして、当時のイスラム知識人の考え方をたどることで、変遷が見えてくる。
筆者は結局何が言いたいのか、私はまだつかみきれてないような気がする・・・
キリスト教への反感が反西欧に結びついたと理解したけど、、、
イスラム教徒が何にどのように反感を抱くのか、が興味深かった。
近代中心の議論なので、現代の問題にはあまり触れらていないのが残念だ。
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イスラムと中国の間の西洋に対決する連合という想定はあり得ない、と述べる時、あきらかに文明の衝突における儒教ーイスラムコネクションへの反論を意図している。
イスラム社会では都市は王朝の政治の拠点ではあっても、自治権をもつ独立した政治体ではなかった。
イスラムは科学に強かった。
エジプト人はそもそもアラビア語を話すものの、アラブへの帰属意識は薄かった。
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・4/14 読了.結局はイスラムが一番最新の神の啓示だというのに戒律ややってることが現代にそぐわず昔ながらなところが違和感の源泉なんじゃないかと思う.現代に則した教義にイスラム教も変えていくべきじゃないだろうか.そうしないといつまでたっても進歩なく違和感はむしろ大きくなっていくと思う.