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最高におもしろい。
普通の小説として読める。
それでいて、コンサルタントに元気をくれる内容。
そのうちもいっかい読みたい!
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面白かった。
ビジネス書なんだけど、普通に小説としても読めて興味深い。
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「2年で黒字化できなければ、退任します。」
戦略的なアプローチと覚悟を武器に、不振事業再建に取り組む黒岩亮太は社内の甘えを断ち切り、
業績を回復させることができるか。実際に行われた組織変革を題材に迫真のストーリーで企業再生のかぎをといたベストセラー。
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正直、
これは小説。
実際こんなにうまくいかねーよ、って思うかも。
でもその改革のプロセスからは学ぶことはとても多い。
この小説のように、経営が赤字まみれで大変だから、ではなく、
常日頃から、更なる「成長」のために実行すべきなんだろうと、
若輩者ながら感じた次第でござる。
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ボストン・コンサルティング・グループ元日本代表、現ミスミ会長の三枝匡さんの、自身のTurn Around(企業再生)経験を元にした小説。同シリーズに『戦略プロフェッショナル』『経営パワーの危機』があり、『V字回復の経営』が第三段として締めくくられる。(次の著書は、経営学者の伊丹氏との対談集。こちらもおススメ。)
気力・体力の無くなった企業活動をどう再生するのか。リングファイル入りの綺麗なピッチブックに纏められた戦略提案など全くなく、そこには泥臭い人間同士の戦い、極限迄脳を振り絞って出てくる戦略のエッセンス、等徹底的に実務に根差したエピソードが満載されている。
戦略コンサルタント・佐藤義典氏の著書と並ぶ、私の好きな著者の一冊です。。
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相変わらず面白い!!一気に読めてしまう。こういうリアリティーのあるフィクションの本を使いながらの一橋大学での授業を一度聞いてみたい。
三枝匡著「V字回復の経営」日経ビジネス文庫(2001)
* 会社を元気にするためには、その会社の戦略を大きく組み替えなければならない。または、仕事のやり方をドラスチックにかえなければならない。しかし何より重要なことは危機感をバネに「心」と「行動」を束ね、皆でひとつの方向に走ることである。
* 企業戦略の最大の敵は、組織内部の政治性である。
* 今、日本には自分がこの国の将来を背負っている、この企業を救うのは自分だ、と使命感を抱いているエリート集団がいるだろうか?国民も社員もだれかやるだろう、でも少なくとも自分ではないと思っている。外野席にいるから批判だけは旺盛だ。
* 個人として赤字の痛みを感じていない。責任を皆で薄めあっている。どこの企業では組織は縦組織と横組織の組み合わせになっている。それぞれ異なる使命を与えられ相互統制を狙っているのですから放っておくと当事者の中が悪くなるとか問題が先送りされる現象が出てきます。その症状が長く続けば事業展開のスピードは落ち、競争にも負けていくことになります。解決方法は、1つ上の組織階層にいる共通の上司が早めはやめに積極的に動くことしかないのです。
* まず、管理職や若手達と個人面談を行った。社内の実情をつかみ、改革の切り口をシア短距離で見つけることが目的であった。と同時にもうひとつの重要な目的として、2ヶ月あとの静かな観測期間の後に直ちに数名の改革タスクフォースを編成してこの事業をどう改革するかシナリオ作りをはじめるに当たってのメンバー選出である。
* 代理症候群とは、欧米にはほとんど見られない日本特有の組織官僚化現象である。攻めの成長企業では、ラインの責任者が自ら議事を組み立て、自ら進行を取り仕切り自ら問題点を指摘し、自ら叱り、自らほめることをしている。ラインによる攻めの仕事が減り、スタッフ中心の守りの業務が主流になっている沈滞企業では、組織の柱であるラインよりも副次的存在であるはずのスタッフ同士のコミュニケーション網のほうが発達していることが多い。代理店症候群はそれを演じている代理者の責任ではなく、それを許しているライン管理職の責任である。自分は偉そうにして楽ができるのだから組織の上層部が代理症候群を始めると簡単に組織末端にまで伝染してしまうのである。
* 調子の悪い会社は上層部で大局的に語られている戦略と現場の実態が繋がっていないに決まっている。商品の本当の顧客メリットまで徹底的に検討していなく、開発にお金をかけて商品ができあがると、それをプロダクトマネージャーに引き渡してその時点から顧客にどのように売り込めばよいのかを考え始める。解決方法としては、ボトムに近いところまでおりていって、現場のブラックボックスをこじ開け、そこから出発して、全体と部分が矛盾なくつながった一枚の絵を描く必要がある。
* 組織の政治性につながる好きか嫌いか、という���情的反応を正しいか正しくないかという論理的反応に置き換える必要が大切。
* 看板方式は、単なる在庫減らしの手法ではない。看板方式は時間の価値という新しい戦略要素を追求する手法である。企業は時間の戦略を追い求めることによって、新たな競争優位を構築することができる。
* ポーター教授は1985年に記した「競争優位の戦略」でバリューチェーンの理論を唱えた。これは「創って(開発)、作って(生産)、売るで付加価値を形成していくプロセスを捕らえた理論であった。
* 経営改革において組織の再構築と戦略の見直しはワンセットで検討することが不可欠である。現実には組織をいじりあわすことを先行させてしまう経営者が圧倒的に多い。
* 国民の知的レベルが低いほうが治世しやすいとするいわゆる愚民政治を行えば、為政者は君臨し続けることができるかもしれないが、国の長期の発展は起きず、国民は貧困なままである。
* 社員のマインド・行動を束にするには①明確な戦略が示されていること、②社員が迷いなく走れるようにするシンプルなビジネスプロセスが組まれていること、この2つがカギである。
* 戦略の内容のよしあし以上に、トップが組織末端での実行をしつこくフォローするかどうかのほうが結果に大きな影響がでる。戦略を決定したらそれで自分の役割が済んだつもりのトップが多い。
* 改革シナリオのプレゼンテーションは、一度に多人数を集めて機械的に行うのではなく、なるべく聞き手の表情がわかる人数を相手に1人ひとりの目をみながら話しかける。
* 成功の要因とステップ。①改革コンセプトへのこだわり、②存在価値のない事業を捨てる覚悟、③戦略的思考と経営手法の創意工夫、④実行者による計画作り、⑤実行フォローへの落とし込み、⑥経営トップの後押し、⑦時間軸の明示、⑧オープンで分かりやすい説明、⑨気骨ある人事、⑩しっかりしかって、ハンズオンによる実行を行う。
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文字通り、赤字の企業が黒字化するまでが書かれています。
実話を基にしているらしいが、あえて会社のジャンルが特定されない書き方を
しているので、自分の会社と重ねることができるのではないでしょうか。
不景気と言ってる会社の内情というのはこういうのなんだろうなと思った。
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コンサルティングの現場が描かれた本。
著者の三枝さんがコンサルティングを実際に行った企業(数社)の内容が書かれていた。
本の中の企業でダメな所が描かれているが、そのダメっぷりが自分の会社にも当てはまることが多く、ゾクっとした・・・
主人公のようなリーダーシップを発揮できる上司とともに働くことができればチームとしての成長・個人としての成長を図ることができると感じた。
自分もこのようなリーダになりたい。
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個人的に間にはいってくるノートみたいなのがすごい好きです。
すごいコンサルなんだなって思うのが、歴史的なことにもいちいちストーリー組み立てるとこ。正直天才だと思う笑
読み物としても面白いから、大学1・2年生とか読んでみるといいかも。
そして結局人ってすごい大事だと思った。
みんなから信頼されることってすごい難しいけど、すごい大事なことだと思います。
次は久しぶりに理論の世界に戻ります。たぶん。
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ある産業機械メーカー(コマツ建機らしい)の実話を元にした、経営再建の小説です。
(潰れそうになっていた会社を抜本から立て直す話です)
著者は実際に企業経営コンサルタントとして活躍されていた方なので、
このケースをモデルにしながらも、不振企業で普遍的にみられる現象をところどころで指摘されていて、とても勉強になりました。
本書で指摘されていますが、
日本は終身雇用で簡単にクビきりができないため、
会社を立て直そうとすると腐っている社員の意識を変えていくという
困難な作業が必要です。
(アメリカでは人を入れ替えて終わりだそうです)
しかし基本的には真面目な人が多いため、
軌道修正できれば、回復も早いのでは、とも感じました。
自分は経営者ではないですし、むしろ企業の末端ですが、
この本を読んで学んだことは
『野党ではいけない!』
ということです。
ドラッカー氏や松下幸之助氏が言っている
『知的労働者』 や 『全員経営』
と同じことですが、
自分が当事者意識をもって、文句や愚痴を言う暇があったら、
自分の立場でできる最大限の努力をするべきだと思いました。
【内容】
しかも皆がD商品群の大赤字を知りながら、それを自分の責任だと思っている人は事業部長の他には一人もいない。
覚悟の足りない役員やミドルが、危険な吊り橋の途中で立ち止まり、逡巡や自己保身の押し問答を繰り返し、改革のモメンタムをつぶして事業再生の機会を逸するのである。
「上は香川社長から・・・下は事業部の一般社員に至るまで、営業も工場も研究所も漏れなく、
すべての社員が『これはひどい経営だった』と感じ、
そして同時『人ごとではない・・・自分もまずかった』と思えるような強烈な反省論を、
われわれは提示しなければいけない」
「君の話はいつも他人の批判ばかりだね。
社長はダメ、開発はダメ、組合はダメ・・・。
いつまで批判ばかり言っているんだ。
ただの批判ばかりでは人々を束ねられない。
ここから先の具体的戦略を編み出して、彼らに新しい道を示すのが目的だよ。
これは野党の集まりじゃないんだ」
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Kodama's review
少し厚めの文庫本でもあり、実話をもとにしたストーリーはとても読み応えのある1冊でした。事業再建プロセスとその手法にも参考になる点がたくさんあります。
(09.10.29)
お勧め度
★★★★★
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結局、経営はヒトが、十分に働けるのかどうか、が最も重要なことなんだと、本当に実感させられた。戦略を立てること、それが十分に検討され、ロジックとして正しい。さらに、それが社員に十分に伝わっている。そして、頼りになるリーダーがいる。以上に上げた条件は恐らく最低条件だろう。だから、これらが満たされていなければ、組織はしっかりと回らない。一方で、これらがしっかりとしていて、社員が十分なモチベーションを持っていれば、どんな局面でも乗り越えようと部下は努力してくれるし、上司はそれに応えなければいけない。
また、マーケティングの理論やら戦略論は、実際の企業では「コミュニケーションの道具」なんじゃないかと思った。論点を明確化し、注目させ、議論のブレを減らす。さらに論理的であることで、隙を減らす。そして何より、達成感なり、意見のぶつけ合いで、参加者のモチベーションを上げ、進む方向性を共通づける。そのために必要なんじゃないか、と。もちろん学生で企業で働いた経験はないから、実証できないが、これは面白い発見なんじゃないだろうか。
きっと、学生・社会人のそれぞれのときに読むことで、違ったことが得られるんじゃないだろうか。名著です。
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2009年2月24日読了
アマゾンの評価が高かっため、読んでみた。実話をもとに企業再建の実務的な知恵が満載で、とても面白かった。あまりにおもしろくて、次の日に支障がでるくらい夜更かしをして読んでしまった。
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出版社 / 著者からの内容紹介
「2年で黒字化できなければ、退任します」――。自ら退路を断つことで社員の甘えを殺し、皆を巻き込む「戦略」で一気呵成に勝ち戦へ転じる。「V字回復」という言葉を流行らせたベストセラーをいよいよ文庫化。
目次
プロローグ 不振事業をいかに蘇らせるか
第1章 見せかけの再建
第2章 組織の中で何が起きているか
第3章 改革の糸口となるコンセプトを探す
第4章 組織全体を貫くストーリーをどう組み立てるか
第5章 熱き心で皆を巻き込む
第6章 愚直かつ執拗に実行する
エピローグ 事業変革の成功要因
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軽々しく読み進められる本ではない。
成長を感じる瞬間ってのが、人生では何度かあると思う。
自らの気づきや学び、身近な人からの示唆などその機会は様々だが、その機会が多いほど人は大きくなれる様な気がする。
これは、直接的なプラスを与えられるというよりも、自らの考えをリセットされたり、誤りを自覚させられたとき、プラスに転じるエネルギーをもらった瞬間、この瞬間が訪れないと、この瞬間を経験しないと、自らを新しいステージに進める事は出来ない。
私は、はじめて本からこの瞬間をもらった気がする。
来年、ある部門を任せられることになった。実態として社内の政治的な問題などいろんな側面はあるが、その任の重さをあらためて感じた次第である。
この本にある内容を地で行くほどの自信は決してないが、自分なりにエッセンスを活用したい。
すべてのサラリーマンの必読書である。
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後半からじわじわきたっ!!
読み始めてからしばらくの間‥どうしても、いちいち熱い言葉にちょっとついて行きづらかった。
例えばよく出てくる、「強烈な反省論」っていう言葉。もう、なに?って感じてたな。
このまま終わるか、これ。って思ってたら、後半のもうホント残り4分の1を切ったくらいのところで読んだ社員の声がコツンって胸の扉を叩いた感じ。そっからはもう凄かった、全身に沁みわたるような‥敢えて言えば、感動した!
どれくらい感動したかったっていうと..この本の著者、三枝さんの出してる本のうちの2冊を持ってるんだけど、もう1冊もなるべく早いうちに買おう!って思ったくらい(笑)
よかったです。小さな組織(例えば大学の小サークルとか)にでも使えるような人間関係への応用が利く本だと思う!
おすすめです^^
マーケティングに携わるK先生の推薦本。
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事業廃止まで追い込まれる寸前の部署を短期間で立て直し、見事業績回復を成功させた実話をもとにした物語。
短期間で立て直す経営の手法、リーダーとしてどうあるべきか、どうすれば人を動かすことができるか等、小説を通して学ぶことができる。
ビジネス書でもあるが、物語そのものが面白いので小説として読むことをお勧めします。