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一度は挫折した「プロ棋士になる」という夢を35歳で叶えた瀬川晶司さんのお話。
関係者の動き・心情、当時の将棋会の状況などを、時系列に沿って丁寧に描いており、全体を通じて描写に厚みがあります。また、「瀬川晶司プロ入り問題」を覆う緊張感が、最後まで緩むことなく著されており、ページをめくる手が止まりませんでした。
いずれも、綿密な取材の賜物だと思います。
将棋に関わる人々を描いたものには名著が多いですが、本書もそれら名著の中に加えられるべき作品だと思います。
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高校野球好きな人は野球が好きなんじゃなくて、残酷物語的なところが好きなんだよ。というのをどっかで聞いたことがあるが、現代将棋界の歪なシステムは残酷物語生成工場で、そんな物語が好きな俺としては物足りないエンディングではある。
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なんでこうまでまっすぐで一途なんだろうって思う。
ご本人はもちろん、応援されたご友人の尽力は、
計り知れないものだろう。
当時のみなさんと同じ年代なので、
もし自分だったら、こんなに友人に手を貸したり、
或は、助けてもらえるだろうか。
誠実な人柄の求心力の強さを想う。
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プロ編入という当時では考えられなかったことが実現できた瀬川さんの本です。
当時に比べると将棋界も発展してきているのでしょうか。
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衰退する組織の活性化しようという活動に取り組みにも、三段リーグの矛盾にも取り組む改革本。行方さんは出てくるといつでも酔っ払っている。野月さんや高野さんなど、普及に熱心な息子の大好きな棋士の方はやはりこの一件に大きく関わっているようで、まるでコンサルタントのよう。