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どこか懐かしい話でした。この時代を知っている訳じゃない。それでも、知ってるような気がしました。
小川さんの小説には小川さんの身近なものが現れます。その分イメージがわきやすい。
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二度と戻らないあの日々。どうしてこんなにも、胸がいっぱいになるのか。たったそれだけで、そう特別でもない日々の出来事で。上手いと、言わざるを得ない。
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相変わらずの極めて美しく透明感のある文章が秀逸
冷たくて優美、静寂。
あまり抑揚がなく淡々と物語は進んでいくんだけど
最後にほっこりできるラストはとても気持ちがよかった。
とてもいい本。
「何の本を読んだかは、どう生きたかの証明でもあるんや。これは、君のもの」
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お伽話のような閉ざされた世界の中で静かに暮らす愛すべき人たち。途中からは、どうかこの世界が崩れないでと思いながら読みました。
いつもとはどこか違う寺田順三さんの絵も雰囲気がピッタリ。
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小川さんの本は舞台背景が面白い。かばのぽち子に乗って通学する少女。芦屋市立図書館で「眠れる美女」を読んでみたい。
・・「『何の本を読んだかは、どう生きたかの証明でもあるんや。』
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本が大好きな病弱な少女ミーナと朋子のお話。
楽しい毎日、悲しい別れ、そして子供の目線から描かれた鋭くドキッとさせられる事実・・・
読み終わった後に、心がポカポカするおススメの作品です。
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2008.05.27. よい。心によい。風景が次々と浮かび、芦屋の大邸宅やフラッシー動物園が頭の中に広がるのは楽しかった。優しさに包まれた、優しい小説にも、みんなが知らないフリをする苦い毒があるのもよし。
2006.07.20. 大好きだ!小川洋子さんって「博士の愛した数式」から作風が少し変わったような気がする。少し昔、お嬢様のいとこの家へ下宿することになった主人公の目から語られる話。コビトカバが出てきたり、小さなマッチ箱にキラキラした話がつめられていたり、それぞれのエピソードがとても素敵。病弱ないとこも(ミーナ)も全然意地悪じゃなくて、関西弁が心地良いくらいものを言うのね。この2人の関係がとても優しくて、周りを包む人々も優しい。そして、ほんの少しの不思議っぽい雰囲気がまたいい。読んでいて、高楼方子さんを思い出した。
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主人公・朋子は中一。家庭の事情で芦屋の伯母夫婦の元で一年間過ごします。病弱で美少女の従妹のミーナを中心に、芦屋に居た一年間のいろんな出来事が描かれてます。どこか懐かしげで良い読み心地。
挿絵のマッチ箱も何気に惹きつけられます。私もミーナのようにコビトカバのポチ子に乗ってみたいと思いました。
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挫折しました;; 嫌いじゃないんだけれど、どうしても先へ進めませんでした。最後まで読んでないので★ひとつです。いつか読むことがあったら再評価します。
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中一の朋子は、家庭の事情で芦屋の伯父夫婦の家(かなりの豪邸)へ預けられる。病弱な従妹、ミーナと過ごした日々を描いた作品。ちょっと読み進めるのがしんどいかな??でも中の挿絵はかわいいです。
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おとぎ話しのような、ほんわかして優しい小説でした。寺田順三さんの挿画が物語に良く合い一層ひき立てています。主人公朋子のかけがえのない幼い日の思い出がつまった宝石箱のようなおはなし。朋子は、素直で良い子です。
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芦屋の豪邸の住民達は、みなどこか風変わり。でも、暖かく朋子を迎え入れてくれた。伯母家族の彼らと暮らすうちに、朋子はそれぞれの悲しみや寂しさにも触れるようになる。
朋子やミーナとほぼ同世代の私は、読んでいて懐かしさをおぼえました。カバのポチ子に乗って学校に通うミーナは、奇妙だけど、さぞかし可愛かったことと思います。そして、読書好き少女・ミーナの素晴らしい洞察力に感嘆!!
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なつかしく、あったかい気持ちになる特別な1冊。
まるでタイムマシンにのってそのころの芦屋にタイムスリップしてしまったかのような気持ちにさせられる。挿絵がぴったりと小説の額縁になっていて、まるでチェコの絵本のようななんともいえない雰囲気を作り出しています。小川洋子さんは朋子だったのだろうか…と思ってしまうほど、あの頃の芦屋を思い出す。アンリシャルパンティエのクレープシュゼットは特別おしゃれな食べ物だったし、甲南病院からの海が見える風景もそのまま、打出の図書室は独特の雰囲気があったし…なつかしいあの頃の風景の中でポチ子にのって歩くミーナを見たことがあるような気にさせられるものでした。こんなに舞台が自分の親しみの持てる場所だからという特別な出会いがなくても、誰にも自信を持ってすすめることができます。8ミリフィルムをジージーいわせながら見ているような1冊で、あの頃の芦屋を知らない人にも素敵な時間にトリップできます。
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この人の本を読んでいると、何となく自分が特別扱いをされている気がしてくる。
洋館の暮らしは魅力的だったが、ミーナがあまり幸せになれないのが悲しい。
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1972年、家庭の事情で裕福な親戚の家に滞在することになった女の子の1年間のお話です。とても素敵なお家の素敵な家族なのですが、それぞれが孤独を抱えてます。少し悲しくとても美しいお話でした。装丁、挿絵がとてもかわいらしい本です。