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ジョン・ランプリエールの辞書 上 みんなのレビュー
- ローレンス・ノーフォーク (著), 青木 純子 (訳)
- 税込価格:1,210円(11pt)
- 出版社:東京創元社
- 発行年月:2006.5
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紙の本
これが教科書だったら、私、落第。
2007/03/11 23:37
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、それこそ、ハードカヴァーで出たときから、
ずーっと読みたくて、去年に文庫化されました。(なんと5年の永きを経て!!)
で、楽しみにして読んだのですが、
なんと、大苦戦!!。
なんか話の全体像や細部がよく判らない、、。
で、よく判らないうちに、読み終わってしまった!!。
所謂、
大枠は、実在の歴史上の人物を主人公にした
歴史、バロックミステリなのですがなんかきちっと、つかめなかったです。(泣)
主人公のジョン・ランプリエールは、英仏海峡のジャージ島に暮らしています。
(ジャージー牛で有名だとか)
ジョンがとある令嬢の沐浴見とれているうちに、
なんと父親が、猟犬に襲われ、惨殺されます。
そして、財産整理や遺産相続等々のため、18世紀のそれこそ、絶頂期の大英帝国の
絢爛たる、ロンドンへ向かうのですが、、、、。
めくるめく、謎のに巻き込まれていきます。
これが、導入部というか、基本の設定です。
(実は、ここまでは、よく判ったロンドンに着いたあたりから、
きちっと把握できなくなっていきました)
ランプリエールは、表題のとおり辞書の執筆で有名だそうですが、
訳者の方によると、今でも、その版がきちっと残っているほどでは、
ない、結構オタク向けというか、割と、マニアックな人みたいです。
辞書を書くほどの知の権威を主人公に持ってきていることからも、
その後、博覧強記の正に知のオンパレードになっていきます。
ここで、本書の落第生の私が、どうしてわかりにくかったのか、
言わせてもらえれば、
ギリシア神話が、モチーフになって、エピソードが組み立てられているのですが、
そんな西欧に対する基礎教養がないから理解できなかったのでは、なくて、
(逆にギリシア神話のは、エピソードの前後で神話の説明があるので、
二回語られる感じで理解しやすい)
メインの謎解きが、どーんとあり枝葉で、小さい謎があるという構成ではなくて、
小さい謎も、メインのランプリエールのエピソードと同じ思い入れでみっちり書かれています。
(なんで、こんなに書き込むの、これって重要なエピソードなの??って思うぐらい)
超巨大な、トンネルの話(なんと恐竜なのです)や、黒幕みたいなインドの太守と謎の殺し屋、
スエズ運河の無いこの頃に地中海から紅海へ行ってしまった帆船、
ちょっとへんてこりんな財産管理の話し 勿論これまた、黒幕的な組織としての東インド会社、
宗教戦争絡みの話し、など等、、、、
(読み落として書いていない謎もあります)
そして、この謎たちが、解決しないまま、どんどん新しい謎が、開示されていくので、
混乱していったわけです。
で、ラストは、どうなるかと、いうと、
これが、力技というか、割と、強引にどりゃぁーと一本投げといった感じで
終わっちゃいました。
ノーフォークは、謎をいっぱいつくりそのままにするのが、
好きな作家なんだと、勝手に理解しています。
できれば、暇な時にもう一回、じっくり読み直したい一冊ですね、、。
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