紙の本
ギャングたちがまた
2006/05/23 16:25
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:RIO - この投稿者のレビュー一覧を見る
「陽気なギャングが地球を回す」の続編であるということで読んでみた所、続編という感じはあまり受けず一冊の本として読める。
一人ひとりのストーリーは全く違う物のようだが、後々繋がってきた時にやっと一本にまとまる面白さは伊坂さんならではの文章使い。今までの作品も非常に面白かったが、今までにも負けない面白さが作品の中に詰まっている。
相変わらずギャング達は銀行強盗だったりいい人だったり泥棒だったり変わった人間たちの集まりだが、テンポのよい会話やスピード感溢れる情景などが本の中に私達を引き込んでくれる。
まるで読んでいる本人まで登場人物になってしまったかのような高揚感を味わえた。
「地球を回す」の方にも辞書のようなものが作品の始まりにちょっとのっていたが、今回もそれがある。その辞書の内容が私にはとても面白く感じられ、本編を引き立てているような気がする。
日常にスリルを求めてみたい人におすすめ。
紙の本
軽妙洒脱な会話が楽しい
2006/08/20 20:08
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:T.O. - この投稿者のレビュー一覧を見る
『陽気なギャングが地球を回す』の続編。前作と同じく、それぞれ「特技」を持ったおなじみの四人組が活躍しますが、今回この四人は、銀行強盗もするけれど、それ以外の活躍もします。タイトルに「日常と襲撃」とあるように、四人はそれぞれの日常生活のなかで、同僚や知人の相談にのったり、人助けをしたりするのです。第一章では、四人の日常生活に起こったそんな出来事がひとつずつ描かれ、それが他の話とつながったりつながらなかったりしながら、物語は進んでいきます。そして第二章、第三章と進むにつれ、話はどんどん加速度を増して展開し、二転三転して、最後には、いろんな話がカチリカチリとかみ合って、結末を迎えます。若干、あまりにかみ合いすぎている感もないではないですが、そこはそれ、エンターテインメントとして素直に楽しめる作品です。特に今回は、前作にも増して、全体を通して、登場人物の交わす会話がなんとも軽妙洒脱で楽しく、読んでいて何度か声を上げて笑っておりました。旅先のお伴にと思ってこの本を持参したのですが、まさにぴったりの選択で、海の風に吹かれながら、楽しくひと時を過ごせました。
投稿元:
レビューを見る
『陽気なギャングが地球を回す』の続編。元々ばらばらに発表した短編に手を加えて本にしたというのだから驚き。
投稿元:
レビューを見る
前作同様に非常にテンポが良く、キャラが元気!
ストーリはオチの予測がついてしまうものの、勢いで読まされてしまう感じ。
久遠、ほんとに天才じゃないですか?
投稿元:
レビューを見る
あーーーー出たんだね。欲しい!陽気なギャング(5月13日〜映画スタート!)の続編です。映画どうなんだろ・・個人的に響野のイメージが全然違ったなぁー(もっと細身の美形かとおもってt(殴))
投稿元:
レビューを見る
またやってくれましたよー伊坂さん。
なんておもしろい…!
やっぱり陽気な〜シリーズ最高。やっぱゾンビズシリと並んで今までのなかで1番な小説だわ。ギャングシリーズ。
最初の各個人のショートから、書き下ろしにつながる。
いくつも伏線がちりばめられてて、やっぱりおもしろい。
色々「あ、これ最初にあったな」とか思ったりするのが楽しかった!
やっぱ久遠くんだいすき。響野さんだいすき。雪子さんだいすき。成瀬さんだいすき。
ロマンは何処だ!!
投稿元:
レビューを見る
映画公開されましたね。
『陽気なギャングが地球を回す』
その続編です。
続編だけに前作読んでないと楽しめません。
しかも前作のほうが面白かったです。
ただ、陽気なギャングの4人それぞれに焦点を当てた
短編は面白い。サブストーリーな感じで。
あっなるほどーってやつが少なかったなー。
残念。
投稿元:
レビューを見る
人間嘘発見器成瀬が遭遇した刃物男騒動、演説の達人響野は「幻の女」を探し、正確無比な“体内時計”の持ち主雪子は謎の招待券の真意を追う。そして天才スリの久遠は殴打される中年男に____
史上最強の天才強盗4人組が巻き込まれたバラバラなトラブル。だが、華麗なる銀行襲撃の裏に突如浮上した「社長令嬢誘拐事件」と奇妙な連鎖を始め…。
投稿元:
レビューを見る
相変わらず上手いですね。最後の成瀬にはヤラレタな感じでした。ただ今作、2巻目ということかやけに気合が入ってるように感じました。いや、いい事なんだけどね。伏線が多過ぎると思うような思わないよな。若干こんがらがったような。いや、やっぱり最高です!
投稿元:
レビューを見る
本当に面白かった。細かい台詞とか思わず笑ってしまった。最初の4人それぞれのストーリーが、最後見事にまとまったのはすごいなと思った。細かい所まで注意して読んだ方がいいね。このシリーズ本当に好きです。
投稿元:
レビューを見る
まだ読み終わってないけど、きっと今日には読み終わるだろう。そして、すごく面白いから書いちゃう!これは、ほんと笑えるし、テンポいいし、好きですねー。スラスラ読めちゃうし、早く映画も見たくなっちゃう。なにより、最初にくっついてくる勝手な諺とそして言葉の定義が面白い。「卵を割らなければオムレツを作ることはできない」とか、「ガラスの家に住むものは石を投げてはいけない」とか。読んでない人、だまされたと思って読んでみて!
投稿元:
レビューを見る
最初は「何だか全作ほどの勢いがないなあ」と首を傾げていたのですが、事件の核心に迫るにつれどんどん加速していくあの瀟洒な会話、小気味いいテンポには病みつきになりますw本当、伊坂さんの伏線を回収していく過程の鮮やかさ、尋常じゃないです。随所随所吹き出してしまうあの四人組のとぼけたやり取りは健在!さらりと読めて爽快感も味わえる、映画原作の続編。ぜひご一読下さいw
投稿元:
レビューを見る
今回も響野・久遠の掛け合いは健在でした。
惜しむらくは、あんまり『ギャング』してなかったところでしょうか。
それでも前回同様、わくわくさせられっぱなしの一冊でした。
投稿元:
レビューを見る
もう、絶妙のタイミングでの出版ですね!
「地球を回す」の映画化・公式ブック・コミック化・・と
とどまるところを知らないギャングワールドが増殖中なんですから。
なんて幸せ!!
まず、目次のページを読んだだけで、伊坂ワールド満々で
ワクワクしてきます。
第1章は、「巨人に昇れば、巨人より遠くが見える」とか
「毛を刈ったヒツジには、神も風をやわらげる」といった
外国のことわざがタイトルの4編。
4人それぞれがこのことわざをボソッとつぶやくような
「ギャングたちの日常」が短編風に書かれています。
(もともと独立した短編として書かれたものを
大幅に改稿しているということです。)
ちょっとした事件に立ち会ったりしながら、嘘を見破ったり、
財布を掏ったり、饒舌に演説したり、正確無比な体内時計ぶりを
ちょこっと披露しながら、それぞれに過ごしている4人。
けっこう淡々としながらもスパイスの効いた日常ぶりの中に、
何か起こりそうなワクワクした感じが潜んでいる・・といった雰囲気です^^。
そして第2章以降、「きたきた!」と思わず頬が緩んでしまうような、
ドキドキの展開に。
4人の日常に登場した「ちょっとした事件」が、次々と絡み合って
見事な「襲撃劇」の始まりです!
複雑な伏線やプロットが後から後からどんどん繋がってきて、
連鎖してたたみかけるように展開していきます。
個性派揃いの登場人物たちが思う存分、本領発揮!
これこそ、最強4人組の面白さ!
相変わらずクールな成瀬はカッコイイし、今回特にコンビともいえるほどの
響野と久遠のボケとツッコミ(というより両ツッコミ?)ぶりは
笑いっぱなしの面白さ!
雪子さんは前回の失敗をチクチクと指摘されながらも
今回は余裕のある大人のオンナっぷりです。
前作よりもさらにどんでん返しの連続で、最後の柔道チーム(?)の出現や
南米のネタには大笑い。またしても伊坂ワールドにヤラれてしまいました^^。
クククッと笑ったり、ぷぷっと吹き出したり、ふふふっと笑いがこみ上げたり、
あはははっ!と大笑いしたり。
とにかく楽しめること間違いなし!
会話ひとつひとつが、どれをとっても絶妙なテンポのよさ、
くだらない会話でもいっさいムダがありません。
本当に伊坂さんの作品は会話のセンスが抜群!
それにしても、もともと別々の短編だったものから
こんなに面白い長編を作り上げてしまうなんて。。。スゴイよ、伊坂さん。
4人組に愛着があればこそ、って気がしますね♪
「地球を回す」を未読の方は、読んでからのほうが楽しめます。
投稿元:
レビューを見る
やっぱり一晩で読んでしまった。4人のキャラクターがより輪郭濃く書かれ、格好良さに磨きがかかった。誰もがこのギャングたちの仲間になりたいと思うだろう。