紙の本
兵站について学ぶならこれ
2021/11/19 13:21
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投稿者:あ - この投稿者のレビュー一覧を見る
兵站に関する本では最も良いといえる。
ただ、他の方のレビューにもある通り、かなり難解なので基礎的な軍事知識を有してから読むといいだろう。
また、最大の注意点として、この本ではヤード・ポンド法が用いられているので、ウィキペディア等で確認しながら読むことを勧める。
紙の本
最近は何を研究してらっしゃるのだろう。
2013/09/09 13:01
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投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「完璧な補給は無理」という主張はわかったが、それでも補給がなければ戦争にならない。まあ、戦争はしないにこしたことはないが、先人の苦労の跡を申し越し解説してくれても良かったのではないか。また、現代の進んだロジスティックをどう論じているかも気になる、著者略歴だとまだ存命の方らしいが、最近の研究成果が読みたい。
紙の本
腹が減っては戦は出来ぬ、ということを論じた古典です。
2006/06/02 16:05
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけたろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典的名著と呼ばれていましたが、なかなか手に入りませんでした。今回、文庫化されたことで手に入りやすくなりました。
軍事行動についての著作は多数有りますが、食料等の物資の確保が重要なウエイトを占めるという視点からの分析は、精神論やリーダーシップ論で語られる軍事や経営書とは違ったものであり、読んで頂く価値は有ると思います。例えば、戦国時代をテーマにした時代小説でも合戦シーンを中心とした記述が中心ですが、ある軍事行動には、当然のことながら、武器や食料の蓄積といった、さまざまな準備が積み重ねられているわけで、そういった小説などで描写されない部分の重要性ということを理解できる著作であると思います。
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軍務に携わる人々(日本を含めて)には最重要の教科書の一つと言われている。
ナポレオン登場の前後から今日まで、戦争の形態がどのように推移したかを、兵站の概念(つまり、兵士がどのような方法で補給を行ったか、また指揮官が補給をどのように捉えていたか)という点から考察している。
この本で理解出来るのは、それぞれの時代での兵士たちが、どのようにして食糧と武器や日用品の充足を果たしていたか、そして(指揮官が自覚していたかを別として)兵站の続く方法での作戦という制約が、軍隊の肥大と軍備の増強に伴って広がりつつあったという歴史である。
その制約に無自覚であった作戦が、いかに無残に失敗したか、という、シュリーフェン計画や、ロンメルの電撃戦の蹉跌を、補給の視点から正眼に構えた面白みは無二のものだ。
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どのように兵站が行われてきたかということをひたすら書いてる本。
古今、戦局を左右してきた補給についてのことをただひたすら書いてある。
かなり読みにくいのでじっくりウィキペディアとか参考にしながら読みすすめるといい感じ。
余談だが補給について日本語でがっつり読める本はあまりないらしい。
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著者はヘブライ大学の歴史学部教授。
表題のとおり、補給・兵站といった面からヨーロッパでの16世紀から第二次大戦までの戦争を多くのデータをもとに緻密に考察している、他にあまりみられない画期的な研究書である。
「戦争の仕事の九割は兵站」といわれるとおり、兵站が戦略に及ぼした影響の大きさがこの本から窺い知れる。
また、著者クレフェルトの行き着いた戦争観と、史上最高の戦略思想家といわれるクラウゼヴィッツの戦争観には「摩擦」といった概念など重なる部分があるものの、クレフェルトはクラウゼヴィッツの戦争観に対していくつかの批判的な意見も呈している。
翻訳された本なので当然であるが、どうしても読みやすい日本語ではなく、そうゆうわけで星は四つ。
ただこの著者クレフェルトの着眼点は相当におもしろく新しいと思う。他の著作も読んでみたいと思わされる、そんな本だった。
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「戦争のプロは兵站を語り、戦争の素人は戦略を語る」
というわけで戦史とかが好きなら読んでいないとモグリになるであろう本。
16世紀あたりから2次大戦位までの戦争における兵站がどのような歴史的経緯をたどったかということが書いてある。
具体的な馬車、鉄道、トラックなどの数まで挙げて説明しているためとてもわかりやすく説得力がある。
まあ何をするにしても準備の段階で大体勝敗は決まってしまうということでしょうか、
戦史だけではなく歴史が好きならとりあえず読んでおこう。
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補給がボトルネックになる
戦略の質を決める要素
三国志などでものすごい大軍が出てくるが、
何食ってたんだろうね。一日にどれくらい
消費するんだろう。食えなきゃ動けない。
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これまでの戦史であまり詳細な分析がされて来なかった、補給という観点から、ナポレオン戦争以降の近代戦を捉え直した論考。
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一言で表すと、「戦争には補給が大切なんですけど、あんまり注目されてこなかったよね」という本かと。補給という観点からの戦史。歴史観。
兵站術…軍隊を動かし、かつ軍隊に補給する実際的方法。
各兵士に一日3000キロカロリーの補給を施せるか否か。
広い意味の兵站術は、組織や社会で生活する私たちにも関係するものと言えましょう。(私が毎日の食事を記録していることは兵站術に寄与するかも)
示唆に富んでいて面白い。
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華々しい最前線の戦術・戦略だけでなく補給の手立てが勝敗を決めるとの珍しい観点の著述。理解しにくい不快感も全く無く翻訳も素晴らしい。
ヨーロッパの歴史において補給の失敗(・・・というより略奪・乞食集団)の経験があるからこそ、ヨーロッパ諸国・アメリカは成功。現地調達前提、そして飢餓に陥った日本陸軍の失敗が理解出来る。
にしてもこの値段は安い。
ナポレオンの対ロシア戦争、モルトケの、ヒトラーのロシア侵攻、ロンメルのエジプトリビア戦役の例に、歴史教科書とは違った失敗の過程がじっくりと述べられている。
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戦争の現実的な側面がよく分かり、非常に面白い。ただし世界地図を隣に置いて読まないと苦しい場面があるかもしれない。
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補給が軍隊の行動、さらには戦争の帰趨まで左右するということに焦点を当てた名著。「軍隊は胃袋で行進する」
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読破。正直シュリーフェン計画とか興味は無かった。機械化された戦争の兵站に興味が有ったわけだが。しかし、一つの雑学として補給論を知るのもよい。なによりも興味深いのは一般に名将と知られるロンメルを兵站という視点で論ずるとあまりうまい戦いを行ってはいないということである。また、ヒトラーはあまりアフリカに於いて戦線を広げるつもりもないというのは面白。また、じっくり読みたい。
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戦争というとドンパチやってるイメージですが、兵站という観点から見ると、これもプロジェクトの一種なんだなあと感じます。歴史に疎いので細かい記述は読むのが少し辛かったです。