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こういう物語に出会えるのは、本当に幸せなことだ。さすが、齢を重ねただけあって、『ゲド戦記』より洗練されているし、人間の描き方も穏やかで優しくなった。ル=グウィンは「人はどのように生きるべきか」ってことだけを、ひたすらに問い続けている人だなぁ、と思う。続きが楽しみ。(2008.9.10 読了)
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6月26日購入。7月10日読了。つい惹き込まれてしまって1日でぴゃあって読んじゃったけど,結末が…。
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それぞれ特殊な能力を持つ一族が住む場所。
一族同士の交流と侵略。
その能力を持って人々を守る父とその息子。
思春期の息子と父との心の対立。
それは若々しさの余りほろ苦い。
三部作の第1作目
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さすがル=グィン!久々の新作ファンタジー3部作の第一巻だが、静かに落ち着いた雰囲気で進む味わい深い作品である。お手軽&派手なものが流行っているが一線を画す。「西のはて」の世界観も興味深く、これからも楽しみだ。
ある事件が起きて悲惨な結末になるのかと思ったが、一応はハッピーエンドと受け取れる旅立ちで終わる。
主人公の父は本当にブラフを言っていたのかどうかはあえて結論付けずそのまま。
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このシリーズがあったのか!ゲド戦記よりもわかりやすいかも知れませんね。
ギフトという特殊能力を持った北の村の一族の物語。家系によって違うギフトを持ち、主人公の少年は統御出来ない強い力を発揮したために何年も目を封印されてしまいます。
エメラルドの島といった表現があるのはケルト世界なのでしょう。さすがの読み応え。
救いのある結末です。
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それぞれ異なった特殊能力を持つ部族同士が争う話、かな。今はお互い相手を傷つけるために使ってしまっているけど、どんな能力でも、昔はお互い相手を助けるために使っていたんじゃないかってことに気づく。どんな能力でも使い方はその人次第。自分が力をつけるためではなく、みんなが幸せになれるように使えるといいな。
2008/2/27
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ル=グウィンの作品と言うことで、期待いっぱいで読みました。物語の出だしは高地の民族のギフトなどについての説明がややこしくこんがらがりましたが、中盤移行はかなり物語りにのめりこむことが出来ました。さすが!な一品です。
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ぼくは「母さんはまるで井戸だね」と言ったことがある。母が自分の中に釣瓶を落として引き上げると、いつも桶が物語でいっぱいになっている。
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ゲド戦記に引き続き。
ほほー。そういうルールですかぁーと。
最後、何が正しくて正しくないのか考えるけど、2巻以降で判明するかな。
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児童文学の域を超えた、人間の陰をも取り込んだ心理描写。ファンタジーと言う架空の世界を舞台にした、シビアな物語。
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ていねいな物語。この巻の舞台になっているのは、「西のはて」のうちでも、まだ狭い地域に過ぎないけれど、大きな広がりを感じさせる。周りから期待されることではなくて、自分のやりたいこと、できることを選び取ってゆく登場人物たちに拍手。
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ゲド戦記のル・グィンが再びやってくれました!
西のはての高地に住む人たちは、それぞれ何らかの力を持ち、その力をギフトと呼ぶのです。ギフトをうまく操れるようになるまで目かくしをして力を封じられた少年オレックは、自分のギフトに悩み苦悩します。
「西のはての年代記」3部作の開幕。オレックはその3部作のキーマンです。
少し暗い色調の絵画のような独特の物語世界はル・グィンの真骨頂だと思います。そして実にリアルに設定された世界観は、民俗学の域に達しています。
とってもオススメ!!
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作品にただよう素朴で静かな空気感が心地いい。
穏やかながら物語は雄弁で、登場人物の生活のすぐそばまで分け入って見ているような親近感と説得力がある。
ル=グウィンのファンタジーには不思議なリアリティがある。魔法や超能力的なものは一つの才能として描かれ、スポーツが得意、料理が得意、といったことと違いはない。物語の中に、実際にはないものが1つ、2つ出てくるというだけのことで、現実世界と確かなつながりを持っている。
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「ギフト」と呼ばれる特殊能力を持つ民族を描く。
主人公は強すぎる力を持つとされる少年。
その力に対する葛藤をベースにして話が進んでいく。
面白そうな書評があったので読んでみた一冊。
全体を通してのリズムが面白い。
また、自分が考える「最悪のシナリオ」とは
違った結末へ進んでいく過程も面白かった。
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すごくリアルな世界観。
本を読み終わっても、登場人物たちの物語はまだ続いていくことが感じられるから、え、ここで終わっちゃうの?この続きはどうなるのか知りたい、と思える。
ギフトをめぐる葛藤。期待される役割と、自分の本質について。余韻のある物語だった。