Ｔ’Ａ＆Ｉ ティーンズアクトレス＆アイドル １０代限定、注目の若手女優＆アイドルをクローズアップ みんなのレビュー

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投稿者：光森長閑　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

　これまで4号発行され、有望若手女優を中心とした良質なキャスティングで好評を博してきた「T’A」でしたが、しばらく発行がなく休刊になったものと思い、寂しさを禁じえませんでした。このたび「T’A&I」と改題、再びその誌面とまみえることができたことに欣喜雀躍する思いです。
　これまでの「ティーンアクトレス」のみならず「アイドル」をも範疇に加え対象を広げる、という意図での衣替えですが、「こてこてのアイドル」を取り込んでの抜本的な路線転換という印象はなく、良識的な誌面構成に変化はありません。オールカラーの誌面や、メインのロンググラビアに4名を起用するなど、基本的な構成は従前と同じです。
　記念すべき改題第1号の表紙・巻頭に起用されたのは、このところ「ギャルサー」「奇跡の動物園」など話題のドラマに立て続けに出演、今最も勢いのある若手女優と言って過言ではない戸田恵梨香ちゃんです。堂々19ページを割いて掲載されているカラーグラビアは滅多にお目にかかれないボリュームで、ファンならずとも大満足といったところでしょう。春の柔らかな陽射しの中で微笑む恵梨香ちゃんの姿に、こちらも今後の活躍への期待が大きく膨らみます。
　巻末はNHK朝ドラ「風のハルカ」で一躍人気者となった村川絵梨ちゃんがこちらも16ページを占めて飾ってくれています。地下鉄駅構内や桟橋など、笑顔だけではない魅力もさすがです。
　他の顔ぶれも唸らされる人選です。ロンググラビアとして他に加地千尋ちゃんと甲斐麻美ちゃんが登場しています。また、今や若手女優の登竜門となった「ケータイ刑事」シリーズのヒロイン「銭形雷」として活躍中の小出早織ちゃん、映画「シムソンズ」で一躍知名度を高めた藤井美菜ちゃんと、若手女優ファンなら納得の名前が連なります。
　今回の冊子には「第○号」と明記されておらず、今後定期刊行されるのかは一目する限りではわかりません。ただ、背表紙に「春から夏にかけて、最も旬な美少女たちがズラリ勢揃い」とあることから、季節が秋に向かい出した頃に次号の発刊があるのでは、と期待を抱かせます。もちろん頻繁に拝読できればそれに越したことはありませんが、無理をするあまり刊行できなくなっては元も子もありません。ドラマのクールに合わせて女の子たちも躍進する季刊くらいがちょうどいいペースと言えるかもしれません。何はともあれ、これだけの内容の冊子が復活し、灯火が次につながったことは大変意義深いことです。