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作家となった島田潔と編集者となった江南孝明の再会。島田のマンションの隣室に住む霊能者・光明寺美琴。雑誌「ケイオス」の取材で古峨倫典のたてた時計館へやってきた取材班・小早川茂郎、内海篤志。大学のミステリ研究会のメンバー、瓜生民佐男、河原崎潤一、福西涼太、、樫早紀子、新見こずえ。急遽メンバーから外れた渡辺涼介。小学生の時に付近に合宿でやってきていた瓜生、河原崎、樫、渡辺。そこで出会った少女。少女との会話。時計館の旧館で霊視をする取材班。最初の夜に消えた光明寺。翌日の夜殺害された樫と渡辺。こずえにが目撃した犯人と思われる人物。逃げた方向から消えた犯人。古峨の娘・永遠の部屋に残されたウェディングドレスと「おまえたちが殺した」というメモ。自分の部屋に閉じこもりカメラのチェックをしていた内海の前にあらわれた犯人。殺害された内海と持ち去られたカメラ、フィルム。永遠の部屋で犯人と出会った河原崎。河原崎の遺体の横でつぶやいた瓜生の言葉。10年前に出会った少女と瓜生、福西が作った落とし穴。時計館の管理人・伊波紗世子に招かれて時計館にやってきた島田と福西。永遠の死後に起きた時計館の人びとに起きた悲劇。永遠の誌の責任を感じた家政婦の自殺、紗世子の娘・今日子がハショウフにより死亡、気がふれた由季弥。永遠の部屋で抜け道を発見したこずえ。彼女が抜け道を抜け地上で観た物。瓜生の遺体発見。由季弥の自殺により事件は解決したかと思われる。島田の推理。
2009年11月23日購入
2010年6月11日読了
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第45回日本推理作家協会賞受賞作。約20年前に読まなくなった、推理小説を数年前からまた読み始めました。「新本格」と名をうった作品は未読でしたので、この作品を読んでみました。舞台設定が凝っていて独特の世界観は演出されていましたが、トリックは驚くほどのものではなく、文章には流麗さがありません。舞台設定と犯人当てに重点を置いた作品ですので仕方ないとは思いますが・・・・。著者初期の作品ですから、その後の作品はよくなっているかもしれませんね。
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ほほぅと感心するほどの推理ではなかったのだけれど、犯人当ては外れてしまいました。
最後のネタばらしに入っているのに、『何故まだこんなにページがあるんだ?』と思ったらそういう理由だったのね。何故犯人は由季弥の事をそれほどまでに嫌っていたのだろう?とか、河原崎君に首を絞められているのに時計の針で首の後ろをどうやって刺せるんだろう?とか、中村青司はあっさりと崩れてしまう時計塔を楽しんで作ったのだろうか?という疑問は多々残りました。
過去にも現実にも、人が死に過ぎているなぁ~。
スプラッタな推理小説でした。
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鎌倉の森に佇む洋館「時計館」。十年前、館主の十四歳の娘が死んでから、死の影が館を覆う。自殺、事故死、病死……そして亡霊となって現れる娘。雑誌取材のため、霊能者や大学のミステリー研究会の面々と館を訪れた江南は、館に閉じ込められてしまい……。異才の建築家・中村青司の設計による館で起こった連続殺人の真相とは!?
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よくできてるなぁという感じ。
人間関係やトリックが、読んでる最中でも
しっかり考えて作ってるんだろうなというのが見える。
だからこっちも考えたり、身構えたりで読んじゃうので
最後も「なるほどね!」「そりゃすげぇ」って感心したんだけど、
衝撃するほどでもなかったかな。あくまでもいい意味だけど。
そういう意味では『十角館の殺人』の方がガツンとくる。