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紙の本
体育関係者は、この本を絶対に読むべきだ!
2006/12/02 22:37
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:遊楽創 - この投稿者のレビュー一覧を見る
佐伯年詩雄先生(筑波大学名誉教授、平成国際大学教授)の「これからの体育を学ぶ人のために」を読んだ。
この本は、これまで先生が体育関係の雑誌に書かれてきた論文を1冊にまとめたものである。
だから、1つのまとまりが雑誌論文サイズになっているので、短くて読みやすい。
しかも、ものすごく切れ味鋭い表現なので、読んでいて、いちいちストンと落ちてくる。
体育という教科は、運動を教える教科である。しかし、実態はどうだろう?単なる発散の場であることも多いし、運動を通じて培われる社会性や体力ばかりが重要視されている面もある。
運動は、それ自体が目的であり内容である。つまり、体育科は運動そのものの楽しさを味わうための教科である。
授業研究会ですばらしい授業を見ることは多いが、この根本を忘れてしまった実践のいかに多いことか。せっかく子どもが運動のおもしろさに触れているところへ、「もっと技能を高めろ」とか「もっと体力をつけろ」とよけいなことを言って、子どもの学ぶ力や意欲を失わせている。
生涯スポーツという言葉も一般化してきて、スポーツ人口は確実に増えている。しかし、競技者のまねをするばかりで、マナーの悪いスポーツマンが多すぎる。これも、スポーツを楽しむ力をきちんと育ててこなかったからだと私は思っている。
体育関係者は、この本を絶対に読むべきだと思う。体育科としての運動学習の方向をこれだけ明確に示している書はない。
そして、読み終わった後、体育授業に対する考え方が変わっているだろう。
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