紙の本
身近な野鳥でバード・ウォッチング
2009/04/23 09:06
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルは、読者の関心を引くために、わざと扇情的にした感がある(もっとも、私もタイトルに釣られたクチなので、偉そうな事は言えないが)。内容は、タイトルから想像されるよりもずっと穏健なもので、スズメとカラスを中心に身近な野鳥をネタにした、いわばバード・ウォッチング入門である。
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本書を読むと、バード・ウォッチングはわざわざ遠くの野山に行かなくとも、自分の身の回りだけで充分楽しめる事がわかる。スズメとカラスは、野鳥を見分ける際に大きさの比較の基準になる等、観察のコツを教えてくれる。また、身近な野鳥のおもしろい話をいろいろ紹介してくれる。スズメの求愛と子育ての話が特におもしろく、スズメが愛情深い鳥だと改めて知った。
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本書を読んで、スズメやカラス、ドバトやヒヨドリ等々を、どこにでもいる鳥だと軽んじず、もっと興味と愛情をもって接したくなった。この書評を書いている今も窓外で鳥がさえずっているが、あれはヒヨドリかしら、何を鳴いているのだろう…と考えをめぐらしている。
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[ 内容 ]
スズメと他の小鳥を見分けられれば、身の周りにいるたくさんの野鳥に気づく。
カラスを知ろうとすれば、都市や文明のあり方まで考えさせられる。
たかが鳥とあなどるなかれ。
そこかしこで日々さまざまなドラマが展開されているのだ。
散歩ついでに鳥たちを観察するだけで意外なほど面白い世界が開けてくる、野鳥入門書の決定版。
[ 目次 ]
第1章 スズメの不思議(スズメの間違い探し 全部スズメだと思っていませんか? ほか)
第2章 カラスの謎(カラスを見分け、聞き分ける カラスはサルより賢い? ほか)
第3章 ハトを楽しむ(ドバーっといるのはドバト ペアでいるのはキジバト ほか)
第4章 気づけば楽しい隣人たち(スズメより小さければメジロ 腰を振るのはセキレイ ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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色がわからなくても鳥は見分けられる
スズメの寿命についてはよくわかっていないが、平均寿命では1年3ヶ月とのデータがある
スズメはぼーっとしていたら生き残れないし、タカはとろいスズメがいなと食物にありつけないようだった
もともと洞で寝る鳥たちは冬の巣箱もねぐらとして利用する
「声が太くしわがれ、さえずりをもたない」
「雌雄の姿に差がない」「貯食という習性がある」「足を器用に使える」
カラスの子はひと冬生きのびても、翌年はまだ繁殖できない
「ハシブトはよくホッピングもするが、ハシボソはほとんどウォーキングではないか」
英語でハトを意味する「dove(ダブ)」という名が乳製品によく使われるのも・・・
腰を上下させるセキレイは、いざなみの尊といざなぎの尊が交わり方を教わった、と日本書記に記されている、いわばセックスの神様みたいな存在
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ユーモアがあり、読みやすい文章で楽しくすいすい読めたし、知らなかった情報に驚かされたり、自分も知っている情報に「うんうん」とうなずいたりした。
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スズメ、カラス、ハトを中心に、鳥に関する雑学を、フレンドリーに紹介。
難しい内容は全くなし。読みやすい。
遊ぶカラス、動画を探して見てみたい。
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毎朝のウォーキングや午後の散歩で鳥の観察はかなりのものではと自分では思ってましたがw、まだまだでした(^-^) いろんなことを教えられ、驚かされながら楽しく読了しました。安西英明 著「スズメの少子化、カラスのいじめ」(2006.6)、サブタイトルが「身近な鳥の不思議な世界」です。内容はサブタイトルが合ってると思います。4つの章立てです。①スズメの不思議 ②カラスの謎 ③ハトを楽しむ ④気づけば楽しい隣人たち。白黒で尾羽が長く腰や尾を振るセキレイはいざなみといざなぎが交わり方を教わったとか(日本書紀)